Last Update 2003/10/15

SPICEによるトランジスタ回路の設計
新世代設計技術とデバイス・モデリング

岡村 廸夫 著
A5判 212ページ
定価2,030円(税込)
JAN9784789832922
1992年6月10日発行
[絶版1996.11] SPICEによるトランジスタ回路の設計
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 増幅回路,パルス回路,発振回路,高周波回路など,トランジスタやFETを使った電子回路をシミュレータSPICEを使って解析あるいは設計する手法を詳しく解説しています.また,電子回路シミュレータを使いこなすために必要な,ダイオード,トランジスタ,FETのモデリング手法も解説しています.

目次

第1章 トランジスタ増幅回路
 1.1 トランジスタによる増幅
  最初の増幅器を動かす
  周波数特性を見よう
  トランジスタを交換する
  負荷抵抗を変える
  出力インピーダンスを測る
 1.2 バッファを使って
  エミッタ・フォロワ
  出力インピーダンスを測る
  入力インピーダンスを測る
  コンプリメンタリ・バッファ
  温度が変ったとき
 1.3 総合的な解析の考え方
  どのように分割するか
  オーディオ・アンプの解析

第2章 トランジスタ・パルス回路
 2.1 時定数を含んだ回路
  マルチバイブレータ
  温度とタイミング
  モノステーブル・マルチ
  トリガの技巧
  動作の確かめ方
 2.2 しきい値とトリガ
  フリップフロップ
  パルス発生器を可変にする
  非線形な電源の表現法
  シュミット・トリガ

第3章 発振回路
 3.1 簡単な発振器
  移相発振器
  発振のスタート法
  LC発振器
  バリキャップを使って
 3.2 解析の難しい発振器
  水晶発振器
  発振させるポイント
  水晶発振子モデルの作成
  Qの高い回路の問題
 3.3 ループゲインを測る
  OPアンプ回路では
  マクロを使って
  水晶発振回路では

第4章 JFET増幅回路
 4.1 JFETのボルテージ・フォロワ
  JFETを使いやすくする
  JFET ソース・フォロワ
  直流結合にする
  トランジスタと共用する
  出力インピーダンス
 4.2 FETによる増幅器
  FETビデオ増幅器
  チャージ・センシティブ増幅器

第5章 FETの応用回路
 5.1 定電流回路への応用
  JFETによる定電流源
  定電流ダイオードとしての規格
  JFETの温度特性
 5.2 可変抵抗やスイッチへの応用
  JFETによる可変抵抗
  対称性とダイナミック・レンジ
  両極性に使う
  スイッチとしてのドライブ法
  JFETスイッチの応用例
  スイッチ・ノイズの低減の研究
  「面積」の使い方

第6章 高周波回路
 6.1 タンク回路とフィルタ
  高周波でのSPICE
  コイルとタンク回路
  解析のテクニック
  並列共振
  シミュレーションへの応用
  LCによる高周波フィルタ
 6.2 高周波増幅回路
  ベース共通増幅器の動作
  ベース共通増幅器と周波数特性
  MOS FETのモデル
  MOS FETアンプ
  デュアル・ゲート MOS FETの扱い
  GaAs FETのモデル
  GaAs FETアンプ
 6.3 トランスミッション・ライン
  パルスを加える
  マッチング回路
  同軸ケーブルを用いたバラン

第7章 ダイオード・モデルの作成
 7.1 ダイオードのモデル
  モデルを作るには
  モデル・パラメータとは
  ダイオードの場合
 7.2 モデル作りの手順
  順方向特性
  逆方向特性
  接合の静電容量
  スイッチング速度
  パラメータ間の干渉
  「面積」の利用法

第8章 トランジスタ・モデルの作成
 8.1 BJTのモデル
  パラメータ決定の手順
  VB/IB特性の設定
  hFEとコレクタ電流
  アーリー効果
  飽和特性
  電極間の静電容量
  スイッチング特性
  PNPトランジスタの場合
  トランジスタを並列するとき
 8.2 モデル作りのソフト
  プログラムにまとめる
  環境変数を使って
  BJT用プログラムの内容

第9章 JFETモデルの作成
 9.1 JFETのモデル
  JFETのモデル・パラメータ
  入力特性
  AKOオプションでの拡張
 9.2 モデル作りの手順
  出力特性
  ゲート漏れ電流
  ゲート-ドレイン間容量
  ゲート-ソース間容量
  パルス特性とON抵抗