Last Update 2014/10/07

エンジニアリングLinux応用技法
カーネル/デバイスドライバ/ポーティング/リアルタイム

Interface編集部 編
B5判 200ページ
CD-ROM付き
定価2,305円(税込)
JAN9784789833240
2002年7月1日発行
[絶版2010.1.8] エンジニアリングLinux応用技法
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 サーバ用途においてLinuxは確固たる地位を築いているが,組み込み用途で使われるための土台が完璧に整っているとは言い難い.Linuxが本格的に多くの組み込み機器に採用されるためには,まだまだ課題が多いのも事実である.
 本書では,特に組み込み用途でLinuxを採用する際に参考になるであろう知識――カーネルのコンパイル,デバイスドライバの作成,ハードウェアの自作例,ボードへのポーティング,各種リアルタイムLinuxの基本的な知識――を集めてみた.
 Linuxを組み込み機器に採用する際の参考になることと思われる.

目次

第1部 ベーシック編

      Linuxの基本と最新情報にふれる
 第1章 Linuxカーネル2.4の概要とカーネルの構築
   ●Linuxカーネルとは
   ●カーネル構築の手順と意味
   Appendix1 ドキュメント「Changes」の概要

      デバイスドライバに触れて楽しもう!
 第2章 デバイスドライバの概要と操作方法
   ●デバイスドライバに触れてみよう
   ●既存のデバイスドライバを追加する方法
   ●キャラクタ型デバイスドライバ作成の実際
   ●プロミングするうえでの注意点

      入出力プログラムを実際に作って試してみる
 第3章 Linuxデバイスドライバの作り方
   ●デバイスドライバの概要
   ●実例1:汎用デバイスドライバ
   ●実例2:PCIバスディジタル入出力ボード用デバイスドライバ

      既存のドライバソースの改良とデバッグのテクニックを解説
 第4章 Linuxデバイスドライバのコンパイルとデバッグ
   ●Linuxのデバイスドライバ開発の基本
   ●デバイスドライバの開発の具体例
   ●デバッグの実際
   ●デバッガとデバッグツール

   Column1 カーネルのバージョン番号
   Column2 2.4.14カーネルのインストール手順の操作
   Column3 ブレークポイントについて
   Column4 tarコマンドについて
   Column5 ファイルの圧縮形式について
   Column6 Patch
   Column7 Linuxプログラマの心得
   Column8 USB PCカメラを動作させる
   Column9 KDBデバッガのインストールとコンパイル手順
   Column10 ブレークポイントを使ったデバッグ
   Column11 IKDデバッガのインストールとコンパイル手順

第2部 実践編

      組み込みCPUボードへのLinuxの移植を考える
 第5章 SH-4マイコンボードへのLinuxのボードポーティング
   ●開発環境の構築
   ●ブートプログラムとLinux
   ●ブートプログラム
   ●カーネル作成の基本定義
   ●ハードウェアに依存する部分のプログラム
   ●PCIバス対応のデバイスドライバ
   ●システムディスクの作成
   Appendix2 SH7751CPUボード+ATXマザーボードのハードウェア構成

      ハード/ソフト/デバイスドライバをいろいろ作ってみる
 第6章 組み込み用Linuxボードを使った製作例
  1 ミニサーバを作る
   ●RS-232-Cモニタ
   ●アプリケーション
   ●環境整備
   ●転送速度測定プログラム
  2 GPIO/A-Dドライバ
   ●GPIOドライバ
   ● A-Dドライバ
  3 I/Oを拡張する
   ●L-Card+のI/O拡張方法
   ●デバイスドライバ
  4 I2Cバスインターフェースの製作
   ●I2Cバスの概要
   ●I2Cバスインターフェース
   ●I2Cデバイスドライバ

第3部 リアルタイムLinux

      リアルタイムLinuxでラジコンを制御しよう
 第7章 RTLinux V3.1デバイスドライバの作成

      リアルタイムLinux----TimeSys Linuxを使ってみよう
 第8章 TimeSys Linuxの概要
   ●TimeSys Linuxについて
   ●プリエンプティブLinuxカーネル
   ●Real-Time & Reservation Module
   ●開発ツール群
   ●TimeSys Linuxのインストール
   ●TimeSys Linuxのプログラミング
   ●ホストツール
   ●リアルルタイム処理とMutexのプログラミング
   ●TimeSys LinuxのAPI
   ●TimeSys Linuxによるリソース予約
   ●リソースセットによる資源管理
   ●プログラミング例

      純国産リアルタイムLinux の最新情報
 第9章 ART-Linux
   ●Linuxカーネル2.2シリーズに基づくART-Linuxの開発とそのリアルタイム処理性能
   ●ART-Linuxの位置付け
   ●ART-Linuxの特徴と実装
   ●問題点と解決策
   ●性能測定
   ●ART-Linuxの適用例
   ●SH-4プロセッサ対応ART-Linuxの概要
   ●スタータキットの使い方
   ●ART-Linuxのプログラミング

●本書付属のCD-ROMについてのご注意
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