Last Update 2006/04/03

シグナル・インテグリティ入門
シミュレータを使ってノイズ対策

池田 三喜夫 著
B5変型判 176ページ
CD-ROM付き
定価3,080円(税込)
JAN9784789833622
2002年6月1日発行
[絶版2006.4.3] シグナル・インテグリティ入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
 本書は,ディジタル機器を開発するときに必ず問題となる「シグナル・インテグリティ(信号波形の品質)」についての入門書です.伝送線路シミュレータやEMIシミュレータを駆使して,信号の反射やクロストーク,放射ノイズなどに起因するトラブルを解決するテクニックについて解説します.複雑な数式などの説明をできるだけ省き,実務に必要なノウハウだけを集めました.また,付属する2枚組のCD-ROMには伝送線路シミュレータ(評価版)が収録されています.このシミュレータを使用しながらシグナル・インテグリティ解析の工程を体験できるチュートリアルも含まれています.

目次

第1章 電気信号の基礎知識
 1.1 回路の高速化
 1.2 シグナル・インテグリティ(Signal Integrity)
 コラム1 スーパ・コンピュータ開発の過程で生まれ,ワークステーション開発の過程で普及した伝送線路解析ツール

第2章 伝送線路解析の基礎知識
 2.1 デバイス・モデル
 2.2 伝送線路モデル
 2.3 トポロジ・モデル
 コラム2 機器メーカが伝送線路シミュレータを導入した動機

第3章 電気信号ノイズの実際
 3.1 電気信号ノイズの問題
 3.2 反射の問題
 3.3 負荷の問題
 3.4 グラウンド・バウンスの問題
 3.5 クロストーク・ノイズの問題
 コラム3 パターン形状から伝送線路の電気的特性を求める二つの手法
 コラム4 電気信号波形のノイズを解析する三つの手法
 コラム5 高速なディジタル信号は2サイクル以上解析せよ

第4章 電磁放射ノイズ
 4.1 電磁放射ノイズの問題

第5章 シミュレータの運用
 5.1 シミュレータのメリット
 5.2 シミュレータを活用した設計工程
 5.3 解析結果を評価するときの注意点
 5.4 EMIシミュレータ

第6章 伝送線路解析の体験
 6.1 実習の流れ
 6.2 Signal Explorerの操作方法
 6.3 IBISモデルの特性
 6.4 伝送線路と反射
 6.5 設計ルールと伝送線路の特性
 6.6 終端抵抗による対策
 6.7 ダンピング抵抗による対策
 6.8 配線手法による対策
 6.9 負荷による波形の影響
 6.10 クロストーク・ノイズの対策
 コラム6 実例・解析結果と実測値の比較
      --同軸ケーブルのモデル化を思いつかず,2ヵ月間苦しんだ

Appendix 1 SPECCTRAQuest Signal Explorerについて
Appendix 2 IBISモデルとIBIS Builderについて

「シグナル・インテグリティ入門」の訂正


●本書付属のCD-ROMについてのご注意
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