Last Update 2003/10/15

社内システムインテグレータになる本
PCによる基幹システムを作る基礎を学ぶ

鈴木 次雄 著
B5判 124ページ
定価2,090円(税込)
JAN9784789835763
1997年8月1日発行
[絶版2001.4.30] 社内システムインテグレータになる本
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 日本の企業も米国より5年以上も遅れてネットワーク化が再認識されてきています.
数年前からネットワークを構築している企業もありますが,現在のようなダウンサイジングによる分散処理ではなく,ダム端末に毛が生えたものでした.
 では,なぜ米国のようなネットワークが日本では普及(成功)してこなかったのでしょう.その一番の原因として考えられるのは,日本の考え方(風土)が諸外国と違い,今の基幹業務の集中管理的発想で取組んだためでしょう.その発想では,ネットワークは成功しないのです.
 収集した情報の提供や共有を嫌うため,活用,判断の遅れ,事業者間情報ネットワークなどもっての外でした.まさに,企業の情報化と国際化を怠ってきたツケがいまきているのです.
 今までは,基幹業務に関しては外部のシステムハウスにお願いしてましたが,ネットワークとなると社内の内容を把握し,障害発生時は自分たちである程度は対応を行わなければ外部のSEでも対応が難しい状況になってきています.
 企業内でシステムをある程度理解していないと,ネットワークを施設したが,思った動きをしない,運営管理ができないなど問題が発生します.企業内システムインテグレータがいなければシステムの最適化は難しく,効率はさほどアップされないまま自己満足で終わることでしょう.
 今後の情報化社会を生き抜くためにも,情報システム部門の地位と権限の向上,経営の中に入って経営をどうするかの情報収集と活用を考えていかないと,これからの企業繁栄は厳しいでしょう.
 本書をお読みになって,システム構築の一助となり障害が発生してもある程度対応できれば幸いと思います.

CONTENTS

第1部 ソリューション
 セクション〈1〉 業務の現状を把握するために
  1.1 業務の現状を把握するためにはどのように見渡せばよいか
 セクション〈2〉 現状の改善策をどう考えていくか
 セクション〈3〉 ホワイトカラーの合理化とは
 セクション〈4〉 ネットワークとは
  4.1 情報系と基幹系を一つにできないか
  4.2 ネットワーク上の管理業務の内容は
  4.3 支社や営業所とのネットワークは
  4.4 自宅や外出先からの業務処理は
  4.5 ネットワークを構築する場合の人員は
  4.6 ネットワーク化の怖さ

第2部 個別パーツの基礎知識
 セクション〈1〉 記憶媒体
  1.1 ハードディスク
  1.2 フロッピディスク
  1.3 CD-ROM
  1.4 MO(光磁気ディスク)
  1.5 磁気テープ
  1.6 ディスクアレイ
 セクション〈2〉 ネットワーク
  2.1 NOS(Network Operating System)
  2.2 ネットワーク機器
 セクション〈3〉 クライアント/サーバー・マシン
  3.1 サーバーマシン
  3.2 クライアントマシン
  3.3 プリンタサーバー
  3.4 UPS
  3.5 ディジタルカメラ
  3.6 スキャナ
 セクション〈4〉 SNMPとは何を管理するために使われるのか
  4.1 管理情報ベースMIB(Management Information Base)
  4.2 SNMPの利用
  4.3 ハブやルータの管理

第3部 実践システム構築例
 ● ネットワーク化のメリット
 ● ネットワーク化に伴う管理
 セクション〈1〉 Windowsのピア・ツー・ピア・システム
  1.1 ネットワークに必要なパーツ
  1.2 ネットワークの組み込み手順
  1.3 データの共有
  1.4 ネットワーク動作と共有データの確認
  1.5 プリンタの共有設定
  1.6 ネットワーク上からプリンタ出力
  1.7 ネットワークの活用
  1.8 今後のための機能アップとポイント
 セクション〈2〉 クライアント/サーバーの最小システム
  2.1 ネットワークに必要なパーツ
  2.2 サーバー
  2.3 クライアント
  2.4 データの共有
  2.5 ネットワーク動作と共有データの確認
  2.6 プリンタの共有設定
  2.7 ネットワークからプリンタ出力
  2.8 活用
  2.9 システム構築のポイント
 セクション〈3〉 情報系と基幹系を融合したシステム
  3.1 ネットワークの内容
  3.2 システム構築のポイント
 セクション〈4〉 情報系と基幹系の統合システム
  4.1 統合のための概要
  4.2 システムの構成
  4.3 基幹系データの活用について
  4.4 トラフィックの回避方法
  4.5 トラブル解決の一番の近道は
  4.6 データ活用について
  4.7 基幹系の社内担当者と外部SEについて
 セクション〈5〉 ネットワークシステム構築のポイント
  5.1 Ethernet
  5.2 ビル間接続とWAN
  5.3 ハブ
  5.4 複数プロトコル
 セクション〈6〉 ネットワーク上の運用管理について
  6.1 データの共有について
  6.2 ユーザーとグループについて
  6.3 サーバーについて
  6.4 IPアドレスの設定
  6.5 グループウェア
  6.6 ワークフロー
  6.7 PL法関連のデータベースおよび文書管理
  6.8 イントラネット
  6.9 システム計画策定セッション
  6.10 ダウンサイジング
  6.11 システム担当者の養成

Appendix システムアドミニストレータ
 (1) シスアドの試験の対象と水準
 (2) シスアドで何ができるのか
 (3) シスアドの試験内容
 (4) シスアドに合格するには

第4部 番外編:イントラネットで社内を活性化する
 セクション〈1〉 タグとホームページの作成手順
  1.1 タグとは
  1.2 タグの分類
  1.3 作成する手順
  1.4 文字だけのページを作ってみよう
  1.5 画像データを入れてみよう
  1.6 ほかのページとリンクしてみよう
  1.7 HTML文書の編集に適したソフトは
  1.8 文字装飾タグの種類
  1.9 その他のツール
 セクション〈2〉 よく使われるタグと内容一覧

Appendix PC用語集

索引