Last Update 2008/08/19

よくわかるディジタル画像処理
フィルタ処理からDCT&ウェーブレットまで

貴家 仁志 著
A5判 232ページ
3.5" 2DD FD付き
定価2,990円(税込)
JAN9784789836777
1996年2月20日発行
[絶版2005.5.12] よくわかるディジタル画像処理
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 本書では,ディジタル画像の基本表現から,スペクトラム計算,ディジタル・フィルタ処理,サブバンド符号化,DCT,ウェーブレット変換,そして画像の解像度/階調を変換する技術まで,詳しく解説しました.難解なアルゴリズムも直感的にわかるように,図面を多用しました.

目次

第1章 イントロダクション
 1.1 ディジタル画像の特徴
 1.2 画像の分類
  表示条件の分類/処理手法の分類
 1.3 本書の構成
 参考文献

第2章 ディジタル画像の表現
 2.1 画像信号
  静止画像と動画像/信号の標準化/量子化/配列表現と座標表現
 2.2 カラー画像
  RGB/YIQ
 2.3 プログラム例
  画像の切り出しと移動/簡単な階調変換/濃淡反転
 参考文献

第3章 画像のスペクトラム計算
 3.1 画像の周波数
  1次元正弦波信号/多次元正弦波信号
 3.2 スペクトラム表現
  スペクトラム表現/標本化の影響
 3.3 多次元フーリエ解析
  種々のフーリエ解析/離散フーリエ変換の使用法
 3.4 高速フーリエ変換
  多次元FET
 3.5 プログラム例
  1次元FET/2次元FET
 参考文献

第4章 フィルタ処理の導入
 4.1 ディジタル・フィルタ
  代表的な数列/線形時不変システム/畳み込み
 4.2 z変換と伝達関数
  z変換/伝達関数/周波数特性/直線位相特性
 4.3 プログラム例
  1次元畳み込み/2次元畳み込み(非分散型)/2次元畳み込み(分散型)/循環畳み込み
 参考文献

第5章 種々のディジタル・フィルタとその応用
 5.1 分散型フィルタと非分散型フィルタ
  フィルタの分類/分散型フィルタの特徴/構成法
 5.2 平滑化フィルタ
  簡単なローパス・フィルタ/メディアン・フィルタ
 5.3 簡単なハイパス・フィルタ
  水平強調と垂直強調/水平垂直強調
 5.4 伝達関数の近似法
  1次元フィルタ/窓関数法/他の近似法
 参考文献

第6章 DCT,サブバンド符号化およびウェーブレット変換
 6.1 画像情報圧縮
  圧縮技術の分類/圧縮の実現手順/DCT,サブバンド符号化例
 6.2 DCTとその特徴
  DCTとIDCT/DCT係数の電力集中
 6.3 DCTの基底
  基底の表現/DCTの問題点
 6.4 サブバンド符号化
  サブバンド符号化/フィルタ・バンクの構成要素/2分割フィルタ・バンク/フィルタ・バンクの設計/DCT符号化とサブバンド符号化の関係
 6.5 ウェーブレット変換
  直交ウェーブレット変換
 6.6 プログラム例
  参考文献

第7章 画像の解像度変換
 7.1 解像度変換の必要性
  画像の解像度変換とは?/画像サイズ変換の必要性/画像サイズの変換の制約/各変換法とその特徴/圧縮技術との融合
 7.2 画像サイズの基本的変換法
  画像サイズを整数倍に拡大する/画像サイズを整数分の1に縮小する/画像サイズをより任意に変換する
 7.3 ディジタル・フィルタを用いた解像度変換
  画像をフィルタ処理する/フィルタ処理による画像の拡大/フィルタ処理による画像の縮小
 7.4 画像圧縮技術との融合
   離散コサイン変換(DCT)/アダマール変換/サブバンド符号化とウェーブレット変換
 7.5 プログラム例
 参考文献

第8章 画像の階調変換技法
 8.1 階調変換の必要性
  画像の階調変換とは/階調変換の必要性/本書で解説する階調変換法
 8.2 しきい値処理による画像の2値化
  固定しきい値法/ディザ法による擬似中間調画像/具体例とプログラム・シスト
 8.3 誤差拡散法による中間調画像
  誤差拡散法の基本原理/誤差分散特性/誤差分散法の処理例
 8.4 階調の復元
  フィルタ処理による階調の復元/画像度変換と階調変換/画素数の低減
 8.5 プログラム例
 参考文献