Last Update 2014/10/07

クラス・モデルをいかに作成するか
Executable UML実践入門

Leon Starr 著
二上 貴夫/長瀬 嘉秀 監訳
Executable UML研究会 訳
B5変型判 284ページ
定価4,400円(税込)
JAN9784789837149
2004年11月1日発行
[絶版2010.7.7] Executable UML実践入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 本書は,組み込みシステム/リアルタイム・システムのソフトウェア開発の効率化に有効な仕様記述言語「Executable UML」について,現場開発者の立場からくわしく解説しました.
 とくに,「Executable UML」を実開発で使うにあたって重要な,クラス・モデルをどのように作成するかについて,さまざまなモデル例を取り上げながら,ていねいに説明しています.
 「Executable UML」の文法を説明するのではなく,「Executable UML」をどのように使ったら開発効率を上げられるかについて,詳細な解説を行っています.

原書タイトル:Executable UML HOW TO BUILD CLASS MODELS

目次

監訳者まえがき
はしがき
著者まえがき
謝辞

イントロダクション

 序章 Executable UMLとは何か
  なぜExecutable UMLを使うのか
  仕様の発展
  仕様はどのように実装されるのか
  モデル・コンパイラの使用
  なぜ変換なのか?
  結論


第1部 モデルの基本構造

 第1章 クラス
  インスタンス表の規則
  クラスの分類
  ハード・クラス / 物理クラス
  ソフト・クラス
  仕様クラスと物理クラス
  クラスについてよくある質問

 第2章 属性
  目 的
  識別子のロール
  他の属性への依存
  普遍的な意味
  属性の起源
  属性の特徴のまとめ
  属性についてよくある質問

 第3章 関係
  実際,関連とは何か?
  関係はアプリケーションの方針を定義する
  関係の種類
  再帰的ではない2項関連
  再帰関連
  関連クラス
  汎 化
  Executable UMLで使用する関係のまとめ

 第4章 2項関連
  非再帰的2項関連
  多重度
  1対1
  1対多
  多対多
  条件付き関連
  再帰関連

 第5章 関連クラス
  関連クラスの多重性
  関連クラスの条件
  関連クラスについてよくある質問

 第6章 関連に名前を付ける
  動詞句 vs. ロール名
  実用上有効なポイント
  集約とコンポジションについてはどうか
  まとめ

 第7章 ループと制約
  一つ目のミス:冗長なループ
  二つ目のミス:不明確なループ
  制約を受けないループ
  制約を受けるループ
  まとめ

 第8章 汎化の基本
  汎化は継承ではない
  汎化の例題
  Executable UMLにおける汎化の規則
  特別な関連および一般的な関連
  特別な規則および共通の規則
  さらなる例題
  汎化を使った複雑な要件に対する取り組み
  相互排他をモデル化するための汎化の使用
  汎化についてよくある質問

 第9章 高度な汎化関係
  多方向の汎化
  多階層の汎化
  重複するスーパークラス(選択的な汎化)
  汎化のハッキングの危険性
  汎化の階層の整理方法
  サブクラスの移行
  どのような場合にクラスの状態に応じて特化させるべきか
  特化の階層に潜む問題点
  汎化の失敗例
  まとめ

第2部 実践的なモデリング手法

 第10章 モデルへのハッキングを防ぐには
  クラス・モデルの作成方法

 第11章 なぜモデル記述が必要なのか?
  モデル記述を書く五つの理由
  まとめ

 第12章 クラス記述の書き方
  構文ではなく意味を記述する
  図とテキストの両方を利用する
  業務領域に適した用語を使う
  同一ドメイン内の他のモデル要素を参照する
  ふるまいの記述
  あいまいに記述しない
  クラス記述をどれくらいの長さにすべきか?
  どの程度の説明が必要か?
  まとめ

 第13章 属性記述の書き方
  属性の意味と目的
  定義域とデータ型
  定義域の記述
  まとめ

 第14章 関係記述の書き方
  関係について何を語れるか
  関係記述を最後に書いてはいけない
  まとめ

第3部 モデル・パターン

 第15章 0,1,多で十分か?
  DSPの例はどうか?
  結論

 第16章 再帰パターン
  再帰関連とグラフ
  分析とプログラミングにおける自己参照
  アプリケーションの方針に見せかけた実装のメカニズム
  単純なグラフと複雑なグラフ

 第17章 ネットワーク・パターン
  隣接する領地
  まとめ

 第18章 線形パターン
  例1:フライト・シミュレータにおける作戦エディタ
  少なければ少ないほど,状態モデルは複雑になる
  例2:イラスト・プログラムの折線描画ツール
  まとめ

 第19章 ツリー・パターン
  単純なツリー
  ルート(根)をもつツリー
  リーフ(葉)をもつツリー
  モデル化をどこまで行うべきか
  まとめ

 第20章 さらに学ぶには
  重要なトピック
  書籍と論文
  セミナーおよびコンサルティング
  ツール・ベンダ
  カンファレンス
  Executable UML
  UML
  シュレイアー・メラー法
  関係理論とソフトウェア工学
  映画