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Linux

bash

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節 覚えておかなければならない

Linux

コマンド①

ls

 Raspbianは,Raspberry Pi上で動作するLinuxを
ベースとしたOSです.LXTerminalからLinuxコマ
ンド(bashコマンド)を入力することで,Raspbian内
のLinuxカーネルにアクセスすることができます.
本節以降,このLinuxコマンドについて説明します.
 多くのLinuxの専門書では,すべての作業をLinux
コマンドで行えるほどの詳細な説明が書かれていま
す.これはCLIと初期のGUI

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とを比べたときに,

CLIのほうがOS上の操作を効率的に行うことができ
たからです.しかし,現在はグラフィックならではの
表現力によって,操作を判断するまでの時間や操作ミ
スの防止が可能であり,開発者のGUI環境への移行

も進んでいます.ここではGUI操作と併用すること
を前提として,必要最小限度のLinuxコマンドを学
習します.
 フォルダ内のファイル等を確認するには「ls」

(List 

Segment)コマンドを使用します.図1-13(p.22)のア
イコンをクリックしてLXTerminalを起動し,「L」キー
と「S」キーで小文字の「ls」を入力し,「Enter」キーを押
下すると,図2-1のようにフォルダ内のファイルやサ
ブフォルダ

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が表示されます.

  $ ls⏎
 「ls」に続けて「スペース」キー,「-(マイナス)」キー,

「L」キーを順に押下し,「ls -l」と表示されるのを確認

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 GUI:グラフィカル・ユーザ・インターフェース=グラフィックとマウス等によるUI.

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 サブフォルダ:フォルダ内にあるフォルダ.

図2-1 

Linuxコマンド「ls」の実行

結果の一例

コマンド

機 能

ls

フォルダ内のファイルやサブフォルダを表示する

ls -l

フォルダ内のファイルやサブフォルダを一覧表示する

ls -a

フォルダ内を隠しファイルを含めて表示する

ls -la

隠しファイルを含めて一覧表示する(「ls -l -a」でも可)

表2-1 Linuxコマンド「ls」のおもな機能