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XBee ZigBee / XBee Wi-Fi / Bluetooth
第
1
節 プロトコル・スタック搭載ワイヤレス通信モジュール
ワイヤレス通信の実験やワイヤレス通信を応用した
アプリケーションを作る場合,高周波回路の設計や通
信プロトコル・スタック
19
の実装が必要です.ワイ
ヤレス通信用ICの中には,これらの機能をワンチッ
プ化してソフトウェアとともにICに搭載しているも
のがあります.
それでも,アンテナとICを接続する回路には高周
波回路設計が必要ですし,電波を送信する場合は,後
述の技適を受ける必要もあります.また,通信プロト
コル・スタックが実装されていたとしても,そのAPI
が使いやすくなければ,簡単にアプリケーションを開
発することはできません.
そこで本書では,簡単にワイヤレス通信の基礎実験
や応用・活用できるように,これら必要なすべての要
素が含まれた通信モジュール(図4-1)を使用します.
また,これらの活用に必要な技術内容と豊富なサンプ
ル・プログラムを紹介します.
第
2
節 技適や認証の取得済みモジュールでしか送信してはならない
日本国内で電波を送信する場合は,少なくとも,技
適
20
または工事設計認証などを受け,電波法令で定
められている技術基準に適合した機器を使用する必要
があります.これらの機器には,郵便局を表す〒のシ
ンボルが入った技適マーク(図4-2)が表示されていま
す.
ワイヤレス通信モジュールのうち,技適や認証を受
けていない製品は,日本国内で電波を送信することが
できません.また,通信モジュールのアンテナを指定
外のものに交換した場合や,モジュール内の回路を改
変した場合は,技適を受け直す必要があります.例え
ば,XBeeモジュールの中にはアンテナが交換できる
タイプ(RPSMAタイプやU.FLタイプ)がありますが,
指定外のアンテナを使用する場合は,技適の再受検が
必要です.
また,2012年8月以前は,はんだ付けを前提とし
たモジュールの技適や認証が認められていなかったた
め,基板との接続用コネクタのない通信モジュールの
認証が得られませんでした.
本書で使用する通信モジュールは,通信モジュール
単体で認証を得ているので,技適の手間や費用をかけ
ずにすぐに実験を行うことができます(表4-1).
図4-1
プロトコル搭載XBeeモジュールの例
通信モジュールに内蔵
アンテナ
通信
Ⅰ
C
(高周波回路+通信プロトコル)
通信AP
Ⅰ
19
プロトコル・スタック:複数の階層に分かれた通信プロトコルを実装したソフトウェア.
20
技適:技術基準適合証明.