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7

XBee ZB

1

節 サンプル

1

 

XBee

LED

を点滅させる

 このサンプル1は,多くの市販USBエクスプロー
ラに実装されているRSSI表示用のLEDを点滅させ
るプログラムです.
 RSSIは電波の受信強度を示す指標です.このLED
の明るさで,およその電波の強度を示す目的で実装さ
れています.このため,通常は制御する対象のLED
ではありません.
 ここでは,Raspberry PiとXBee ZBモジュールと
の間のUARTシリアル通信が適切に動作しているか
どうかを確認するために,RSSI用のLEDを使用しま
す.Raspberry PiのハードウェアやOS,XBee USB
エクスプローラ,XBee ZBモジュールのそれぞれに
問題がなければ,RSSI表示のLEDが正しく点滅しま
す.
 まず,親機用のXBee PRO ZBモジュールのファー
ムウェアを「ZIGBEE COORDINATOR API」に変更し
ます.PROでないXBee ZBモジュールでもかまいま
せん.すでに,第6章第5節で行っていた場合は,そ
のまま使います.また,XBee管理用ライブラリのダ

ウンロードも必要です.こちらも,第6章第7節でダ
ウンロードしていれば,再実行する必要はありません.
 Raspberry Pi用のサンプル・プログラムはダウン
ロードした「xbeeCoord」フォルダ内の「cqpub_pi」フォ
ルダに入っています.Leaf Padでサンプル・プログ
ラム1
「example01_rssi.c」を開いて確認してみましょ
う.
 ここからは,コンパイルと実行方法について説明し
ます.
 Raspberry PiのRaspbianでLXTerminalを開き,
以下のコマンドを入力してフォルダ(ディレクトリ)を
移動します.
  $ cd﹈~/xbeeCoord/cqpub_pi⏎

 「example01_rssi.c」をコンパイルするには以下のよ
うに入力します.
  $ gcc﹈example01_rssi.c⏎

 エラーが表示されなければコンパイルが成功し,実
行ファイル「a.out」が作成されます.実行するには下
記を入力します(「./」は「このフォルダにある」を意味

SAMPLE 1

親機XBeeのRSSI表示用LEDを点滅させる
練習用サンプル

通信方式:XBee ZB

開発環境:Raspberry Pi

Raspberry Piに接続した親機XBeeのLEDを点滅させるサンプルです.市販されている多くのXBee用USBエクスプロー

ラに搭載されているRSSI表示用LEDを点滅させてみます(ワイヤレス通信は行わない).


USB

Raspberry Pi

XBee USBエクスプローラ

XBee PRO ZBモジュール

接続

ファームウェア:ZIGBEE COORDINATOR API

Coordinator

APIモード

電源:USB 5V → 3.3V

シリアル:Raspberry Pi

スリープ(9):  −  

RSSI(6):LED

DIO1(19):   −

DIO2(18):   −

DIO3(17):   −

Commissioning(20):(SW)

DIO4(11):   −

DIO11(7):   −

DIO12(4):   −

Associate(15):(LED)

その他:Raspberry Piに接続した親機XBee ZBのみ(子機XBeeなし)の構成です.
必要なハードウェア

Raspberry Pi 2 Model B(本体,ACアダプタ,周辺機器など) 1式

各社 XBee USBエクスプローラ               1個

Digi International社XBee (PRO) ZBモジュール       1個

USBケーブルなど