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「プリミティブ」機能
さて,ここからはモデルを実際に作成する機能について解説していきます.最初は少しとっつきにくい
と思われるかもしれませんが,少し練習すると必ず使えるようになるはずです.
モデリング機能は,図1の赤枠部分(メイン ツールバー)にあります.これから各機能について確認し
ていきますが,図1の赤枠部分の各機能にマウス・カーソルを合わせると,左からそれぞれ,「元に戻
す」,「やり直し」,「トランスフォーム」,「プリミティブ」,「スケッチ」,……「マテリアル」という表記が
現れます.「元に戻す」と「やり直し」は一般的にウェブ・ブラウザなどでもお馴染みの機能なので,特に
説明は不要でしょう.実質的には「トランスフォーム」からが,このソフトウェア特有の機能になります.
「トランスフォーム」は,モデルの移動などを行う機能ですが,モデルがないと使わない機能なので,
本書では「プリミティブ」から順に解説します.「トランスフォーム」の各機能については,必要になった
ところで説明します.本書の解説の流れの中で説明しきれない機能については,最後にまとめておきます.
なお,このソフトウェアは3次元CADですが,各軸および原点は図2のようになっています.X軸,
Y軸のみの場合は,2次元(平面)になりますが,これにもう1軸(Z軸)追加すると3軸となり,3次元に
なるというわけです.
原点とはX,Y,Zの座標値がそれぞれゼロの値の部分になりますが,このソフトウェアでは,座標値
という考え方で位置を操作しないので,あまり原点を気にする必要はありません.ただし,実際にモデ
ル・データを作成する場合に,原点を起点にモデルを作成しておくと,その後,モデルを移動させたい場
第
4
章
123D Design
のモデリング機能
3Dモデルを作成するための各機能を解説します.3DCADが初めての人が途中で挫折しないよう
に,丁寧に進めますので,1つずつ確実に使い方をマスターしていきましょう.
図1
3Dデータを作成・編集
するために使う機能
「元に戻す」から「マテリア
ル」までの機能を使って3D
データを作成する
マテリアル
スナップ
文字
計測
結合
グループ化
パターン
元に戻す
やり直し
トランスフォーム
プリミティブ
スケッチ
構成
修正