Last Update 2019/06/21

シリーズ最新・最高クラス!USBに挿すだけ!
今すぐ使える!H8マイコン基板

山崎 尊永 著
B5判 160ページ
マイコン基板,CD-ROM付き
定価4,180円(税込)
2010年4月1日発行
[絶版→新版移行2010.9.5] 今すぐ使える!H8マイコン基板
こちらの商品は品切れ絶版となりました.新版の『今すぐ使える!H8マイコン基板 増補版』をお求めください.

今すぐ使える!H8マイコン基板








 H8マイコンの最新版・高性能版搭載のマイコン・ボードを開発しました.H8は,月刊トランジスタ技術2004年4月号 付属基板 特集で好評をいただいた超定番マイコンです.本書に付属するマイコン基板は,シリーズ最新・最高クラスのH8マイコン(H8SX/1655)を搭載しており,USBに挿すだけですぐに試せます.開発に必要なツールやサンプル・プログラムも付属CD-ROMに収録しています.160ページの詳しい解説付きで,この1冊で,本格的な組み込みマイコン開発技術を始めることができます.同時に,(1)スタートアップ用と(2)カラーLCD制御用の二つの拡張基板(別売)も開発しました.
 本書では,基本的なプログラミング技術だけでなく,カラー液晶ディスプレイへの画像の表示方法や,タッチ・パネル入力などの応用プログラミングを学習できます.

目次

イントロダクション 今すぐ使えるH8マイコン基板誕生!

 Appendix1 付属CD-ROMのコンテンツと注意事項

第1章付属基板を動かす
 付属基板に搭載されている回路や部品
 マイコンの動作モードの切り替え
 付属基板に部品を追加して仕上げる
 プログラムを書き込んで動かす

 Appendix2 マイコン用電源回路設計のヒント
  電源ICの選び方で消費電力を抑える三つの方法

第2章 搭載マイコンH8SXとは
 ルネサス テクノロジのマイコン・ラインナップ
 搭載マイコンH8SX/1655のCPUとその周辺
 それでは始めましょう


第3章 付属マイコン・メーカ純正の無償開発環境で実行プログラムを作る
 開発環境HEWを使う前の確認ごと
 統合開発環境を使った開発の流れ
 インストールからプログラム作成まで

第4章 無償ツールでプログラムのビルド環境を作る
 オープン・ソースの無償ツールのメリット
 主な三つのソフトウェア
 コマンド類を実行するために必要なCygwinのインストール
 統合開発環境Eclipseを動かすために必要なJavaランタイム環境のインストール
 コンパイラKPIT GNU Toolchainsのインストール
 統合開発環境Eclipseのインストール
 LED点滅プログラムをビルドして動作確認
 Eclipse環境を使うコツ

第5章 組み込み用Cプログラムのしくみを理解しよう
 組み込みCプログラムが実行されるまでの処理
 GCCによるプログラムのビルド
 組み込みプログラムの構造とアドレス配置
 割り込み処理のしくみとC言語による記述
 Eclipse上のコンパイラとリンカの設定方法
 LED点滅プログラムの説明
 変数サイズが見た目で分かるように型宣言を定義
 最適化で省かれたら困る変数はvolatile宣言
 printf()関数,scanf()関数の実装
 動的メモリ割り当てmalloc()関数の実装
 GNU GCCプログラムのE10A-USBによるデバッグ

第6章 無償ツールGDBでプログラムのデバッグ環境を作る
 無償ツールGDBによるデバッグの原理
 付属基板(MB)とUSB通信するためのUSBドライバをインストール
 EclipseからGDBを制御してデバッグする

第7章 USB経由でパソコンと通信する
 Windows標準のソフトウェアで通信する
 オリジナル・ソフトウェアを作ってバイナリ・データを転送する

 Appendix3 マイコンのCPUはどのようにして動いているのか

第8章 学習用の拡張基板を作る
 搭載されている機能
 基板を組み立てる

第9章 タッチ入力付きグラフィック・カラー液晶パネル基板を作る
 一つ目の特徴…グラフィック・カラーLCD表示回路
 二つ目の特徴…タッチ・パネル搭載
 そのほかの回路
 基板の組み立て方

第10章 RS-232-Cインターフェースでパソコンと通信する実験
 実験の準備
 RS-232-C通信プログラムPROG_04_RS232Cの処理
 COMポートがクローズされることがなく効率良くデバッグできる

第11章 キャラクタLCDモジュールに文字を出す実験
 実験の準備
 キャラクタLCD表示プログラムPROG_05_LCD1602の内容

第12章 スイッチのON/OFFを読み取る実験
 2種類の押し下げ検知方法を試す
 実験の準備
 スイッチON/OFF読み取りプログラム PROG_06_KEYの処理

第13章 時刻をLCDに表示する実験
 実験の準備
 時刻を計るプログラムPROG_07_RTCの処理

第14章 アナログ信号のA-D変換とD-A変換の実験
 実験の準備
 実験結果
 プログラムPROG_08_ADDAの処理

第15章 カラーLCDにグラフィック表示する実験
 実験の準備
 グラフィックをLCDに表示するしくみ
 フレーム・メモリにピクセル値を格納する
 カラーLCDパネルの仕様と表示タイミング
 カラーLCD表示を制御する方法
 グラフィック表示プログラムPROG_09_TFTの処理

第16章 SDカードから画像データを読み出してLCDに映す実験
 実験の準備
 プログラム PROG_12_SDCARDの処理
 SDカードにファイルをセーブするには

第17章 タッチ・パネルで操作できるボタンを作る実験
 実験の準備
 タッチ・パネル制御プログラムPROG_10_TOUCHの処理
 ゲームを作ってみる
 タッチ・ボタン・ゲーム・プログラムPROG_11_BUTTONの処理

第18章 タッチ式ディジタル・オシロスコープの製作
 タッチ式ディジタル・オシロスコープの仕様
 タッチ式ディジタル・オシロスコープを動かす準備
 レンジ設定に応じて表示する波形を変える
 オシロスコープのプログラムPROG_13_OSCILLOSCOPEの処理
 機能や特性の改善に向けて