「VBで作るアドベンチャゲーム」

付録VB6 試食版で新しくゲームを作ってみたい方への注意事項

 本書に添付されている VB6 試食版では、ソースのコンパイルができないので実行可能プログラムは作成できません。
 しかし、統合環境からゲームを動かすことはできます。最終的には製品版の購入をいただいてプログラムを作成していただかなければなりませんが、それまでの開発を全部試食版で実行するにあたり、ひとつ問題のあることがこのほど発覚しました。

 シナリオやグラフィクスなど全部準備し,advx43.vbp からそのゲームを立ち上げようとしても、コマンドライン引き数を指定することができないことが判明したのです。

 本書では、advx43 -fほにゃらら
という形で、ゲームのファイル名を指定してもらうよう書いてあります。そして、サンプルの advx は、試食版の統合環境から advx43.vbp をクリックしてもらうとちゃんと動きます。
 しかし、この advx を別の名前にして一からゲームを作ろうとすると、試食版の統合環境ではこの引き数を指定する画面がないというわけです。製品版では、環境設定から実行時ファイルの作成タブがあり、ここにコマンドライン引き数を指定して実行できるのですが、試食版では環境設定に実行時ファイルの作成タブそのものがありません。また、
 vb advx43.vbp -fほにゃらら
とやっても読んでくれません。

 そこで調査した結果、advx43.vbp ファイルをメモ帳などで直接編集してもらうしかないということになりました。
 メモ帳などで advx43.vbp を開くと、最初から何行目かは以下のようになっています:

Type=Exe
Form=advx43fm.frm
IconForm="Advxfm"
Startup="Advxfm"
HelpFile=""
Title="advx43"
Command32="-fadvd"
Name="Project1"

 下から2行目に Command32= というキー・ワードがあり、これがコマンドライン引き数の値と一致していました。
 そして、実験の結果、この値をコマンドライン引き数の値とすることにより、統合環境からコマンドライン引き数を読み込ませることができることを確認しました。

 新しくゲームを作成して、動きを確認される場合は、上の方法で問題を解決していただきますようお願いします。


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