清涼飲料といえば,アメリカでの消費量が世界一らしい.とにかくアメリカでは何かにつけて「飲み物はどうしますか?」と聞かれる.もてなすほうとしては,アイスティでも何でも飲んでもらわないと申し訳ないようだ.
それ以外でも,炭酸飲料があらゆる所で飲まれているし,子供もかなり小さいころから飲み慣れている.これは,炭酸飲料も立派な食事の一部と考えられているからだと思う.普通のコーラでも大体ご飯一杯分ぐらいのカロリーに相当するので,かなりのカロリー摂取量となる.これを朝から飲むエンジニアは多いし,お昼でまたもう1本……そして午後の会議中にまたもう1本……となると太るに違いない.
最近,中学や高校で炭酸飲料の自動販売機を置くのは子供達の健康に良くないという理由でジュースとボトルウォーターに代えられているが,このジュースも意外とカロリーが高いので,結果的には太る原因になり,矛盾が指摘されている.
現在では炭酸飲料などは,ジャンクフードということで学校から撤去されたわけであるが,ポテトチップスなどの日本でいうスナック菓子やチョコレートなどは立派な食べ物の一部として日常で捉えられているのがアメリカの食生活だ.たとえば子供のお弁当にハムサンドに小さい袋に入ったポテトチップスを付けることが多い.これにデザートのチョコレートとフルーツを付ければごく一般的なアメリカの子供のランチになる.そのようなことから,街中でサンドイッチ屋に行ってもサンドイッチを食べながらポテトチップスを食べる習慣は大人になっても続くことになる.単なるオヤツではないわけだ.会社に行くとチョコレートやポテトチップスなどが並ぶ自動販売機が設置されているか,スタートアップだとまとめ買いされていたりする.忙しくなるとスナック菓子やチョコレートでしのぐエンジニアが多いので,かなり重宝されている.この数年では日本のカップ麺なども非常に一般的になってきた.もちろんアメリカナイズされた味付けのタイプであるが,会社で数種類,常備していることが多い.
共働きや忙しいエンジニアが多いので,夜も家でじっくり夕食を作る人達は少ない.ここでまたファストフードやレストランのテイクアウトのお世話になる.ちゃんとしたレストランでもテイクアウトに対応しているところがかなりあるので,グルメな食事も事前に電話予約をすれば帰宅時にテイクアウトできる.きちんとバランスの取れた食事をしている人は別として,お昼とあまり変わらない高カロリーな食事をしている人達も多い.おまけにデザートを食べる習慣があるので,ついつい甘い物に手が出てドンドン太る原因を作っていく.
ちなみに夜の付き合いで飲んだりすることは日本ほどない.飲むのが好きなエンジニア達は,シリコンバレーに数か所ある地ビール屋兼レストランに同僚や仲間達と行くことが多い.ここでも美味しいビールとビールに合いそうな食事があるが,やはり揚げ物などが中心になるだろうか? ビール屋さんではおつまみが半額か無料になる「ハッピーアワー」がコストパフォーマンスが良いことから人気である.
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