2005年11月号
別冊付録

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 生産性向上を目的として,工場内の生産管理システムと設備を直結するMES(Manufacturing Exe cution System)化が,近年推進されている.MESを実現するため,設備の監視,制御の重要性がますます高まっている.このような背景のもと,情報収集,制御,設備間の省線化を目的として,フィールド・バスの普及が加速している.このフィールド・バスには用途ごとに適した多種多様な規格があり,各社で製品化されているが,規格間には互換性がない.このような状況の中で,互換性のないフィールド・バスをシームレスに活用するための技術が標準化されている.
 本誌では,これらフィールド・バスの現状を認識するとともに,さまざまなフィールド・バスや装置を接続する技術としてORiNを紹介する.
 まず,主要なフィールド・バスの標準規格について概観し,今後の方向性について述べる.その後,ORiNの概要を紹介し,活用事例,製作事例を紹介する.

第1部 フィールド・ネットワークの現状と展望
● フィールド・バスと情報・制御LANを含むフィールド・ネットワークの過去/現在/未来 新 誠一
● 情報・制御LANの実際と工業用Ethernet 高柳 洋一/澤近 房雄
● FAシステムにおけるフィールド・バスの実際 楠 和浩/水鳥 勝元/中野 宣政
● フィールド・ネットワークの今後の課題 島貫 洋/高柳 洋一/鄭 立/出町 公二
第2部 FA機器向けオープン・ネットワーク・インターフェースの試み
● フィールド・ネットワーク活用の標準化技術ORiN 大寺 信行/榊原 聡
第3部 ORiNによるフィールド・ネットワークの活用法
● フィールド・ネットワークCC-Link活用の実際 加藤 健二/犬飼 利宏
第4部 ORiNプログラミング入門
● USBカメラで作る遠隔監視システムの製作 小林 佑介/池添 明宏/飯田 学
Appendix
● フィールドでの標準的なインターフェースを提供するミドルウェア
ORiN Ver.2.0の仕様と構成
吉田 幸重

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