ここでは,USB-シリアル変換IC CP2102のデバイス・ドライバのインストール方法について詳しく解説します.
●CP2102のドライバ・ダウンロード
ドライバをダウンロードする場合は,下記のリンクをクリックして,Silicon Laboratoriesのサイトのダウンロード・ページを開いてください.2009年3月末現在,Windows 2000/XP/Server2003/Vista対応のドライバ(バージョンv5.40)が用意されています.“VCP Driver Kit”を選択してファイルをダウンロードしてください.
CP2102ドライバ・ダウンロード・ページへ(Silicon Laboratoriesのサイト)
●CP2102のドライバ・インストール方法
本誌付属基板をPCに接続する前に,ダウンロードしたドライバのファイルを解凍する必要があります.ダウンロードしたファイルは実行形式(拡張子.EXE)なので,ダブルリックすることで起動します.
起動タイトル画面(図1)が表示された後、図2の画面になります。作業を続ける場合は「Next」をクリックしてください。
[図1] 起動画面
[図2] 実行確認画面
次にライセンスの確認画面になります。「I accept the ....」のほうを選択して、「Next」をクリックします(図3).
[図3] ライセンス確認画面
次にファイルの解凍先フォルダの指定画面になります。デフォルトのフォルダで問題ない場合はそのまま「Next」をクリックします(図4).フォルダを変更したい場合は「Browse...」をクリックして,解凍先フォルダを選択してください.
[図4] フォルダ指定画面
図5の画面で「Next」をクリックするとファイルの解凍とインストールが開始されます(図6).作業が完了すると図7の画面になります。「Finish」をクリックして作業を終了します.
[図5] 作業開始確認画面
[図6] 作業中画面
[図7] 作業完了画面
以上の作業では、アーカイブ・ファイルを解凍しただけなので、実際のドライバのインストール作業は、付属基板をPCと接続してUSBデバイスが認識されてから開始されます。
●Windows Vistaでのドライバ・インストール方法
Windows Vistaが動作しているPCに付属基板を接続すると、図8のようなダイアログが表示されます。Vistaでのドライバの自動検索は時間がかかるので、手っ取り早くドライバをインストールする場合は、図8のように「後で確認します」を選択してください。
[図8] USBデバイスの認識
次にデバイスマネージャを開いて,ドライバがインストールされていない状態のCP2102を選択し(図9)、プロパティを開いてください(図10)。ここで「ドライバの再インストール」をクリックしてください。
[図9] デバイスマネージャの表示
[図10] プロパティの表示
すると図11のような画面が表示されるので、「コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索します」を選択します。すると図12のような画面が表示されるので、ここで「参照」ボタンをクリックして、先ほどアーカイブ・ファイルを解凍したフォルダを指定し、「次へ」をクリックします。
[図11] ドライバの再インストール開始
[図12] ドライバのあるフォルダ指定
するとドライバのインストールが開始され(図13)、完了すると図14のような表示になります。「閉じる」をクリックしてインストール作業を完了してください。
[図13] ドライバのインストール中
[図14] ドライバのインストール完了
デバイスマネージャを開くと、図15のように仮想COMポートがCOM4として認識されています(COMポート番号は環境により異なる)。
[図15] 仮想COMポートが正しく認識されている
●Windows XPでのドライバ・インストール方法
Windows XPが動作しているPCに付属基板を接続すると、図16のようにUSBデバイスが認識され、しばらくすると図17のようにドライバのインストールが開始されるので、「一覧または特定の場所から…」を選択して「次へ」をクリックします。
[図16] USBデバイスの認識
[図17] ドライバのインストール開始
次の画面では「次の場所で…」の項目の中の「次の場所を含める」を選択し、「参照」ボタンをクリックして先ほどアーカイブ・ファイルを解凍したフォルダを指定してください。フォルダを指定したら「次へ」をクリックします(図18)。
[図18] ドライバのフォルダを指定
ドライバが見つかると、図19のようにドライバがインストールされます。完了すると図20のような表示になります。「完了」をクリックしてインストール作業を完了します。
[図19] ドライバのインストール中
[図20] ドライバのインストール完了
デバイスマネージャを開くと、図21のように仮想COMポートがCOM4として認識されています(COMポート番号は環境により異なる)。
[図21] 仮想COMポートが正しく認識されている
●Windows 2000でのドライバ・インストール方法
Windows 2000が動作しているPCに付属基板を接続すると、USBデバイスが認識されて図22のようなダイアログが表示されます。しばらくすると、図23のようにドライバのインストール作業が始まります。「次へ」をクリックしてください。
[図22] USBデバイスの認識
[図23] ドライバのインストール開始
次の画面では「デバイスに最適な…」を選択して、「次へ」をクリックしてください(図24)。次はドライバが格納されている場所を指定します。「場所を指定」を選択して「次へ」をクリックしてください(図25)。すると図26のようなダイアログが表示されるので、先ほどアーカイブ・ファイルを解凍したフォルダを指定して「OK」をクリックしてください。
[図24] 「デバイスに最適な…」を選択
[図25] 「場所を指定」を選択
[図26] ドライバのあるフォルダ指定
ドライバが見つかると、図27のように表示されるので、「次へ」をクリックしてドライバのインストールを開始してください。完了すると図28のような表示になります。「完了」をクリックしてインストール作業を完了します。
[図27] ドライバのインストール開始
[図28] ドライバのインストール完了
デバイスマネージャを開くと、図29のように仮想COMポートがCOM3として認識されています(COMポート番号は環境により異なる)。
[図29] 仮想COMポートが正しく認識されている