第1章

組み込みシステム開発にオブジェクト指向の導入が必要な理由

オブジェクト指向のめざすもの

杉浦 英樹

 開発現場にオブジェクト指向を導入するに際して,じつはさまざまな抵抗感が存在する.しかし,機能の多様化,開発サイクル短縮化の傾向が続き,従来手法による開発では製品完成までにも至らないケースさえ出始めている.本章では,組み込みシステム開発の現場にいる筆者が,いかにしてオブジェクト指向の導入に至ったか,その状況を解き明かす.これからオブジェクト指向を導入しようとしている技術者に,参考にしていただけると思う.現場的な切り口で書かれているので,オブジェクト指向特有の用語がいくつか出てくる.できるかぎり補足したが,本特集の第7章で用語集をまとめたので,用語でひっかかりそうなときは,第7章をざっと読んでから本章を読んでいただくと,より良いかもしれない. (編集部)

 

◆ 背景と目的――オブジェクト指向の導入ですべてうまくいくわけではない!

◆ 構造化手法とオブジェクト指向

◆ オブジェクト指向を導入するに至るもっとも大きな動機とは?

◆ 組み込みシステム開発におけるハード/ソフトのライフサイクル

◆ はじめてオブジェクト指向に挑戦するとき注意すること

◆ 組み込み型システムの制御ソフトウェアとオブジェクト指向開発


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