開発現場にオブジェクト指向を導入するに際して,じつはさまざまな抵抗感が存在する.しかし,機能の多様化,開発サイクル短縮化の傾向が続き,従来手法による開発では製品完成までにも至らないケースさえ出始めている.本章では,組み込みシステム開発の現場にいる筆者が,いかにしてオブジェクト指向の導入に至ったか,その状況を解き明かす.これからオブジェクト指向を導入しようとしている技術者に,参考にしていただけると思う.現場的な切り口で書かれているので,オブジェクト指向特有の用語がいくつか出てくる.できるかぎり補足したが,本特集の第7章で用語集をまとめたので,用語でひっかかりそうなときは,第7章をざっと読んでから本章を読んでいただくと,より良いかもしれない. (編集部)
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