原理の詳細な解説とMATLABシミュレーションで学ぶ
特集 期待が高まるディジタル通信技術の基礎
近年,携帯電話はいうに及ばず,近距離通信目的のBluetoothや無線LAN,インターネット加入者無線サービスFWA(Fixed Wireless Access)など,ディジタル無線通信の応用範囲が広がり,それにともない,ディジタル変調・復調技術が注目されている.
実際,Bluetoothは家庭内やオフィス内におけるPC周辺機器向けのインターフェースとして注目を集め,IEEE802.11はオフィス内のケーブルレス化・装置設置の簡略化を実現する規格として期待され,FWAはブロードバンドへの期待が高まりつつある現在,集合住宅や住宅密集地域などへの高速インターネット配信技術として脚光をあびつつある.
このように無線・有線を問わず,ディジタル通信技術が,これからのキーテクノロジとなることはまちがいない.
今回の特集では,これらディジタル通信の基本となる帯域制限,変調方式,適応等化器,アダプティブアレーアンテナの原理を詳細に解説し,MATLABを使用したシミュレーションで動作を確認・読者が実際に試して学ぶことができるようにする.
第1章 通信データを狭帯域で伝送し周波数を有効利用するために
ディジタル通信で重要な帯域制限の基礎 尾知 博 52
第2章 線形ディジタル変調(BPSK,QPSK,QAMなど)の各種方式
ディジタル変調方式の原理 尾知 博 70
第3章 受信側の復調で重要な働きをする
信号波形の劣化を抑える適応等化器の原理 尾知 博 93
第4章 第4章 次世代移動体通信の技術として注目される
アダプティブアレーアンテナの原理と応用 尾知 博 110
別冊付録 MATLAB/Simulinkプログラミングマニュアル
サイバネット システム(株)
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