高速ロジックインターフェースからPCI Express,10Gigabit Ethernetまで
特集 高速バスシステムの徹底研究
USBやEthernetのようなインターフェースからPC/AT互換機のメモリバスやCPUのFSBなど,あらゆるバスインターフェースは高速化の一途をたどっている.これらは,デュアルエッジでデータを転送したり,低電圧化などの電気的な改良などの積み重ねにより実現されている.また,バスをシリアル化,または狭バス幅化を採用するシステムも増えてきている.
さまざまなバスインターフェースはどうやって高速化することができたのか,それを理解するにはまず,もっとも基本的なデバイス間通信の高速化技術を理解する必要がある.その技術の延長線上に,バスインターフェースの高速化が実現できていることがわかるであろう.
本特集では高速バスシステムというキーワードから,デバイス間通信,ボード間通信,筐体間通信,システム間通信 など,用途や距離に応じたそれぞれの分野でよく使われている,またはこれから普及すると思われるバスインター フェースを取り上げて解説する.
プロローグ 高速バスいろいろ ―― デバイス間データ転送からボード間/筐体間通信まで 桑野雅彦
第1章 LVTTL/SSTL/HSTLなどのシングルエンドから,LVDSなどのディファレンシャルまで
高速ロジック回路の電気的仕様いろいろ 井倉将実
第2章 3.35Gbps×12チャネルで最大40Gbpsの転送にも対応する
パラレル光モジュールによるデバイス間/ボード間通信の現状 小林雄祐
第3章 元祖PC/ATからHubInterface,HyperTransportまで
PC/AT互換機チップセットのデータ転送 桑野雅彦
第4章 今後の高速拡張バスのスタンダード
PCI Express規格の概要 里見尚志
第5章 バスアナライザを使って実際のバスの動作を見る
PCI-Xの特徴とプロトコル 村井康秀
第6章 PC周辺機器をより高速に接続するための
USBハイスピード伝送の実現 桑野雅彦
Appendix IEEE1394.b最新動向 北山洋幸
第7章 ブロードバンドの高速化でバックボーンもより高速に
10Gigabit Ethernetの技術動向 松本信幸
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