2004年1月号

PCI-X対応デバイスの設計からドライバ/PCI BIOSの作成まで

特集 基礎からわかるPCI&PCI-X活用技法

 次世代の汎用拡張バスとして,PCI-Expressが期待されている.しかし,PCI-Expressを搭載したシステムが普及するには,まだ多少の時間がかかりそうである.そこで,サーバ用途のPCでは,いますぐにでも使える高速バスとして,PCI-Xが標準で搭載されるようになっている.ギガビット級のネットワークやRAIDのストレージとの接続を考えると,通常のPCIバスでは帯域が足りなくなるためだ.

 PCI-Xは,従来のPCIと物理的なコネクタやピン配置などに互換性がある.さらに,PCI-XシステムにPCIボードを差し込んで使うこともできるし,その逆も可能であるなど,互換性を重視して規格化された高速バスである.

 そこで,今回の特集では,いますぐに使える高速バスであるPCI-Xを取り上げる.まずPCIおよびPCI-Xのプロトコルについての基礎知識を解説した後,FPGAによりPCI-X対応デバイスを設計する.また,バスマスタPCIデバイスに対応したWindowsドライバ作成方法についても解説する.

 さらに,組み込み機器向けのPCI BIOSの作成方法や,PCI拡張ROMのプログラムの作り方についても解説する.

 そして,今回設計したPCI-X対応デバイスのHDLソースコードはもちろん,Windowsデバイスドライバ,PCI BIOS,PCI拡張ROM,新バージョンのPCIデバッグライブラリ for DOSなど,特集に関連したソースファイルを本誌の付属CD-ROM InterGiga No.32に収録する.

Prologue PCIバスを取り巻く現状 井倉 将実

第1章 MPXバスの動作/シングル転送とバースト転送/バスプロトコルのいろいろ
バスとは何か ―― PCIの基礎知識 井倉 将実

第2章 PCIとの違いからスプリットトランザクションの動作まで
PCI-Xバスプロトコルの詳細 井倉 将実

第3章 64ビットPCI-X評価ボードおよび32ビットPCI評価ボードを使って実現する
FPGAによるPCI-X対応デバイス設計事例 井倉 将実

Appendix 1 ロジアナ波形で見るPCI-Xバスの動き 井倉 将実

第4章 バスマスタデバイスにユーザーメモリ空間をアクセスさせて高速化する
バスマスタPCIデバイス対応Windowsデバイスドライバの開発事例 山際 伸一

第5章 PCI-PCIブリッジの動作と組み込み向けPCI BIOSの作成法
PCIバスツリー構造とPCI BIOSの動作 山武 一朗

Appendix 2 組み込み機器におけるPCIバスの実装方法 山武 一朗

第6章 システム起動用リソース/BIOS拡張手法
PCI拡張ROMプログラムの開発 菅原 尚伸

Appendix 3 PCIデバッグライブラリ for DOS 新バージョン登場!  菅原 尚伸


Prologue PCIバスを取り巻く現状 井倉 将実
第1章 バスとは何か ―― PCIの基礎知識

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
プロローグ PCIバスを取り巻く現状
バスとは何か ―― PCIの基礎知識

Copyright 2004 井倉 将実


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