PC/AT互換機のBIOSをマスターする

第3回
BIOSと仲良くなろう

-ROMの正体とMEWのAdvancedメニュー詳解-

岩村 益典

● はじめに
 今回は機材の準備もあり,実際のプログラミングマシンを使ってのBIOSアップデート実験は次回にします.なお,前回はASUSTeK製MEWのBIOSの概要を紹介しましたが,最新のP3B-FのBIOSも同じ構成となっています.ただし,サウンドやグラフィックを内蔵しているMEWのほうが,BIOSの構成は複雑になっています.このMEWでは,グラフィック機能をBIOSで切ることができるようで,グラフィック機能を切ってPCI用のグラフィックカードを使用することができる可能性があります.もし,PCIのグラフィックカードを利用しても,AGPと思ってチップセットなどが動作してしまうなら,それはそれで,問題が起こってしまいます.つまり,PCIバスに取り付けてAGP機能を使用できるグラフィックカードを,通常市場で見つけることはありません.
 ただし,オンボード上のグラフィックを切断することによってチップセットがAGPを使用しない,つまり不容易にメインメモリを使用しないとするならば,PCI用のグラフィックカードを使えるので,問題は起こりません.このあたりはまだテストを行っていません.
 もちろん,P3B-Fにはこのような機能はありません.もともとAGPバス用の高性能なグラフィックカードを使うことが前提だからです.P3B-Fを使用して良く設計されていると感じたのは,組み立て後最初に電源を入れた際に,自動的にBIOSへ入りCPUの設定が行えるようになっているところです.

BIOS ROMについて

● ROMとはなんでしょうか
 BIOSのプログラムは,ROM(*1)と呼ばれるRead Only Memoryに格納されています.PCが日本で使用されるようになった頃は1Mビットタイプが主でしたが,現在では2Mビットタイプが主流となっています.ただし,810(Whitney)などのようにチップセットの一部としてBIOSを使用している場合には,当然純然たるBIOSの機能である周辺機器の設定などのプログラム以外の部分があるため容量が大きくなり,4MビットタイプのROMを使っています.
 これは,チップセットの機能の一部をBIOSが担当しているためで,純然たるBIOSは2Mビット分です.なお,単位はビットでバイトではありません.8ビットで1バイトですから,4MビットのROMということは512KバイトのROMということになります.一般に,ROMやRAM単体では,ビットの単位で呼ばれます.

● Mask ROM
 ROMは読み出し専用ですから,もともと書き込むことはできません.当初このメモリにはMask ROMと呼ばれるものが利用されていました.このMask ROMでは自由に書き込みをすることができず,工場でチップを作ったときにすでに内容が書き込まれていました.もちろん,これは現在任天堂のゲーム機などに大量に使われるものです.したがって,テスト時や少量生産を行うには不便です.そこでそのような用途のために,UV-EPROM(紫外線消去型),ワンタイムEP-ROM(UV-EPROMと同じだが窓がなく消去できない)という製品が使われるようになりました.少量の試作から,常にバージョンがアップされる製品に使われています.初期のころ,Intel社はこの分野の大手の会社でした.
 その次は,EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と呼ばれるROMが採用され,内容の消去が電気的に比較的容易であることが特徴です.また,オンボードの状態で書き込みができます(*2).

● Flash ROM
 そして,現在主流となっているのがFlash ROMと呼ばれるものです.これは,EEPROMの中で,いわゆるフラッシュメモリユーティリティもしくはフラッシュメモリライターというプログラムにより,ROMの内容をブロック単位で書き換えることができるというものです.このことにより,ユーザーが大きなリスクを負うことなく自由にROMの内容を書き換えることができるようになっています.

● ROMの区別
 1MビットのROMと2Mビットのものを外形から区別するのは少し難しいですが,ROMチップの型番の末尾が,たとえばW29C020-90やAT29C020(改行)12PCというように,ハイフンや改行の直前の数字が020となっているものは通常2MビットのFlash ROMを指しています.
 1Mビットの場合には,W29EE011-15や28F1000PPC-12C4,AT29C010A,M28F101-150PIというように書かれています.これで,1Mビットと2Mビットの区別を付けることは比較的容易ではないかと思います.

● ROMのメーカー
 最近Whitneyの出現によりIntel製のROMチップが有名になりました.Flash ROMはIntel社が音頭をとっており,大きなメーカーの1つです.台湾製でよく見かけるものとしてはWinbond製があり,その他にもMOXIC,MOSEL,ATMEL,PI,SGSトムソン,シャープなどの各メーカー製品があります.なお,ROMの形にもいろいろあり,通常よく見るDIPタイプや,ソケットに取り付けるPSOPタイプやSOJタイプがあります.
 特に,最近ではGIGABYTE製のDualBIOSに採用されている正方形のBIOSチップが,SOJタイプのFlash ROMです.ただし,これらを取り外すには専用の道具がないとできないため,多くのメインボードでは通常のDIPタイプを採用しています.DIPタイプのROMチップはドライバで容易に取り外しができるからです.また,DIPタイプのROMチップをソケットに取り付けるときには向きがあり,ソケットの半円形に欠けている方にROMチップの半円形にくぼんでいる方向を合わせて取り付けます(写真2).

BIOSのアップデートとROMライター

● BIOSアップデートを必要とするとき
 BIOSをアップデートする必要があるのは,次のような場合です.

◆ 最新CPUに対応させたいとき
◆ 新BIOSで追加された新機能を利用したいとき
◆ 使用中のBIOSにバグ(不具合)があり,それを修正したいとき

 以前は,現在のようにフラッシュメモリユーティリティではROMの内容を書き込むことができなかったので,ROMを書き換えるためには次で説明するROMライターが必要でした.ROMライターは比較的高価です.しかし,Flash ROMになってからROMライターがなくても容易にBIOSをアップデートすることができるようになったため,BIOSアップデートについて,メーカー側が多少のバグはあっても製品をリリースするということが行われるようになったという印象を持っています.その意味でいうと,BIOSのアップデートは,ユーザーにとって避けては通れないものといえるでしょう.
 結果的には,2000年問題にもBIOSのアップデートで対応できるのですから,とても現実的なシステムといえます.しかし,BIOSアップデートは非常に危険な行為でもあるのです.

● アップデートの失敗の恐怖とその予防策
 もし,BIOSアップデートに失敗するとシステムは起動しなくなります.DOSすら起動しないので,復旧するのは非常に困難です.つまり,BIOSアップデートユーティリティも起動しないので,アップデートできないのです.この状態でアップデートしたい場合には,動作する同じメインボードを用いて,次の作業を実行します.

◆ BIOSアップデート用起動フロッピー(作成法は前号を参照)を使用してDOSを起動する.
◆ システムの電源を切らずに,BIOSチップをアップデートしたい内容の壊れたROMチップに交換する.
◆ 起動中のDOSからBIOSセットアップユーティリティを使用し,BIOSアップデート手順を実行する(方法は前号を参照(*3)).

 この方法で,BIOSアップデートを行うには,全く同じでシステムが正常に起動するメインボードが必要です.ショップやメーカーの中には,この方法で,BIOSが破壊されたメインボードの修理を行っているところがあります.
 もし,みなさんが予備のROMチップを入手することができるなら,BIOSアップデート前に,予備のROMチップにBIOSファイルを保存しておいて,もし,問題が発生したら,その予備のROMチップを使ってシステムを起動することができますし,起動後は,内容の破壊されたROMに上記の方法で再び書き込むこともできます.ただし,この場合には,BIOS書き込みツールに,BIOSファイルのバックアップ機能が必要です.たとえば,ASUSTeK社の書き込みユーティリティ(AFLASH.EXE)には,システムのBIOS ROM内のデータをフロッピーディスクに保存する機能があります.
 ファイルをこの手順で簡単に実行できるようにしたのが前号で紹介した「ROM焼きだいじょうぶ」です.しかし,このROM焼きだいじょうぶもすべてのメインボードで使用できるわけではありません.ROMにはいろいろな仕様がありメーカーにより異なるのです.みなさんがROMチップを購入する際も,実際にメインボードに取り付けられているROMと同じものを購入してください.BIOS用ROMチップは,CQ出版社のトランジスタ技術などに書かれている部品店で購入できます.
 もし,予備のバックアップBIOSがなかったり,動作するほかの同種メインボードがなかったとしたら,購入したショップを通してメーカーに修理を頼むしかありません.

● ROMライターについて
 BIOSをアップデートするには,通常Flash ROMを使っている場合はメインボードメーカーもしくはBIOSメーカーが提供するユーティリティプログラムを,そうでない場合はROMライターを利用します.1Mビットまで書き込み可能なタイプのものは比較的安くありますが,2Mビットや最近810チップセット用メインボードなどで有名になってきた4MビットタイプのROMを使う場合には,少し高価になります.
 前回に台湾企業紳士録で紹介したHI-LO SYSTEMSのROMライターがサポートや価格などのバランスが取れていたので,筆者はいろいろ検討したのち同社のALL-11を購入しました.これさえあれば,いかにROMの内容が壊れても物理的損傷を受けていない限り書き込むことができるというものです.このマシンの細かい使い方やその他については,次回にステップを追いながら紹介していきたいと思います.
 このALL-11P(Premium)UNIVERSAL AND GANG PROGRAMMERは,Windows上で動作するユーティリティも搭載しています. 通常のDIPタイプROMにも直接書き込むことができますし,写真2にあるようなアダプタを使用すれば,それ以外の形状のROMにも書き込むことができます.コンピュータとはCOMポートで接続します.

BIOSとその中身について

 BIOSのソフトウェアは,システムの基本的な内容を設定するものであるということはすでにお話ししましたが,最も気をつけておきたいこと,つまりBIOSの存在として絶対になくてはならないのはドライブ関連の設定とUSBの設定,そしてシステムの起動ドライブの順序くらいです.それ以外は,たとえばウイルスチェックにしても,もちろんブートウイルスについてはBIOSでチェックすることになるかもしれませんが,それを除くとあとはOS上で設定することができるわけです.
 そうであるにもかかわらず,BIOSが存在する最大の理由は,システム上にどのような周辺機器が搭載されるか分からないという点に対処することです.現在,PCIバスのカードはすべてがプラグアンドプレイ(PnP)に対応して設計されるので,メインボードには,そういう拡張カードが挿さることが前提になっています.しかし,拡張カードの中には古いレガシーISAカードを使うことがあります.そういう時には,PnPを使わず,その拡張カードがどのIRQを使うことになるかを事前にBIOSで設定しておき,OSとBIOSが対話をするときに教えてあげられるようにしておかなくてはなりません.また,初期のころのPCIカードでもある特定のIRQなどを割り当てなければ動作しないものなどがあります.
 今のBIOSは,PnP用OSのために,PCIバスに何が挿さっているかなどの情報を収集します.そしてWindowsなどのOSに制御が移ったとき,WindowsがBIOSを経由せずに直接ハードウェアを制御し始めます.このように,BIOSの設定と情報収集が正しく行われていれば,Windowsにその設定が反映され,正しく周辺機器がコントロールされます.
 もちろんWindowsの各ドライバが正しくインストールされて動作していなければなりません.したがって,最新のメインボードを使用するのであれば,当然最新の周辺機器を使用するべきです.古い拡張カードを無理に使用しなければならないような場合は,その古いカード用に中古マシンを用意するべきです.

ASUS BIOS解説:MEWを例として

● はじめに
 ここでは,前回紹介したMEWのBIOS,つまり,Awardの新タイプBIOSメニューから理解のむずかしいAdvancedメニュー項目を簡単に解説します.なお,この解説はASUSTeK日本語マニュアル作成者の許諾を得て行っています.また,ASUSTeK代理店ユニティ社の協力を得ました.ここに感謝します.
 MEWには,AwardのBIOSが採用されています.ただし,従来のものと異なり,新画面構成です.この構成は,以前はPhoenix BIOSで採用されていたものと類似しています.AwardとPhoenixの合併がこういうところにも現れていると思うと本当に興味深いです.
 この画面構成の良いところは,シンプルであることです.右向き三角の付いている項目については,そこを選択してEnterキーを押すとサブメニューが表示されます.つまり,操作性を配慮し,見かけ上の設定項目を少なくし,必要なところに目線が集中できるようになっています.しかも,画面の右部分には簡単な項目ヘルプも表示されるので,マニュアルがなくても,パワーユーザーならある程度の内容を類推することができるようになっています.
 今回は,読者のみなさんの便宜を配慮し,Advanced Menu,つまり詳細設定を概観することにします.

● 操作キーについて 
 簡単に画面を操作するキーについて表1に説明します.セットアップ画面の下部には,操作キーの説明がありますので常に参照してください.
 各項目固有のヘルプItem Specific Helpに加え,一般ヘルプGeneral Helpを搭載しています.メニュー上で<F1>キーか<Alt>+<H>キーを押すと表示できます.General Help画面には,各操作キーと機能が表示されます.

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● Advancedメニューメイン画面
 ここでは,Advancedメニューのメイン画面を解説します(写真3).

注意:

 [ ]内は初期設定値,つまり工場出荷時にあらかじめ設定されている値です.デフォルト値とも言います.Load Setup Defaultを選択すると読み込まれる値です.また,F5キーを押すと現在設定中のメニューだけに初期設定値を読み込ませることができます.あくまでも読み込ませるだけで,この読み込んだ値を実際に保存するにはExitメニューでExit Saving Changesを選択し,保存終了してください.
 重要用語: Enabled ・・・ 有効
          Disabled ・・・ 無効

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◆CPU Speed [Manual]
 JumperFreeモード設定の場合にCPU内部クロックの設定をします.設定を強制的に行いたいときは,[Manual]を選択します.CPUに合わせて設定します.
  設定可能オプション:[Manual] [266MHz] [300MHz] [333MHz] [366MHz] [400MHz] [433MHz] [466MHz]

◆CPU Core:Bus Freq. Multiple(CPU Speedが[Manual]のとき)
 CPU内部周波数・外部周波数間の周波数倍数の設定で,システムバスクロックにこの倍数を掛けたものがCPUの内部クロックになります.

注意:
 通常のプロセッサは周波数の倍数が固定にセットされています.その場合には,ここでの設定は無効です.

補足事項:
 MEWはSocket370 Cleronなので倍数は固定ですが,P3B-FなどSlot1メインボードでは,製品によって倍率を変えることができます.

  設定可能オプション:[2.0x] [2.5x] [3.0x]...[7.0x] [7.5x] [8.0x]

◆CPU/SDRAM/PCI Freq. Ratio(CPU Speedが[Manual]のとき)
 メモリクロック周波数とCPUバス周波数(外部周波数)を同期させるか非同期にするか,つまり関連性を持たせるか,全く独立させるかについての設定です.ここの設定により,CPU周波数は16通りに設定できます.設定は次のCPU Bus Frequencyで行います.
  設定可能オプション:[2/3/1] [3/3/1]

◆CPU Bus Frequency (MHz) (CPU Speedが[Manual]のとき)
 メインボード上のクロックジェネレータから出る周波数(クロック)です.いわゆる,システムバスクロックで,FSB(Front Side Bus)とも言います.
  設定可能オプション:CPU/SDRAM/PCI
  Freqency Ratioに応じて16通り.

◆CPU Vcore (CPU Speed がManualのとき)
 CPUに供給されるコア電圧を表示します.設定する場合は,使用するCPUで設定できる可能性のある電圧範囲で設定してください.Pentium Pro以降のCPUでは,そのCPUにあったコア電圧が自動で設定されるのが普通です.要するに,オーバークロック動作させる場合に必要となる設定です.今現在,2.0Vが標準です. 
  設定可能オプション:[2.40V] [2.30V] [2.20V] [2.10V] [2.05V] [2.00V]

補足情報:
 ロックされていないCeleronをオーバークロックさせようと,BIOSでオーバークロック設定をしたとします.しかし,設定がCPUやシステムの能力を超えている場合には,システムがハングアップしBIOS設定さえできず,その結果全くシステムが動作しない場合が生じます.これを解決するものとして,MEWにはSafeModeジャンパー(SAFE_MD)が搭載されています.このジャンパーでSafeMode:Enabledに設定すると,とにかくシステムは起動し,BIOSの設定ができるようになります.BIOS設定で,CPU設定を安全な範囲に変更して,再起動してみてください.
 なお,メインボードによっては,CMOSクリアジャンパーでBIOS ROM内部情報を消して処理するものもありますが,810メインボードの多くはこのSafeModeジャンパーを搭載しています.さらに,台湾メーカーからの情報では,オーバークロックによりシステムがハングアップしてもシステムを起動しBIOS設定できる機能を搭載したBIOSを開発したとのことです.ライセンス問題がなければすぐにでも商品に搭載するそうです.

◆CPU Level 1 Cache, CPU Level 2 Cache [Enabled]
 CPUのLevel1とLevel2キャッシュの有効(Enabled)/無効(Disabled)を選択します.キャッシュですから,これを無効にすると遅くなります.そんなものを使う場合があるのかというと,ゲームなどが速すぎる場合には,無効にして遅くする場合もあるわけです.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆CPU Level 2 Cache ECC Check [Disabled]
 CPU L2キャッシュのECC(Error)チェックについて設定します.Socket370 CPUのL2キャッシュ(2次キャッシュ)はCPU内にあります.この2次キャッシュのECCチェックをするかどうかです.ECCというのはエラーを検出し訂正する機能ですが,すべてのエラーを訂正できるわけではなく,2ビットはエラーの検出だけ,1ビットのエラーは自動で訂正ができます.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆BIOS Update [Enabled]
 ここでは,BIOSがアップデートされたことの情報をCPUに通知する機能です.初期設定のEnabled(有効)は,システム起動中にBIOSがプロセッサにアップデート情報を通知します.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆PS/2 Mouse Function Control [Auto]
 Autoで,起動時にPS/2マウスを自動検出します.検出するとIRQ12がPS/2マウスに割り当てられます.PS/2マウスが検出されなければ,IRQ12は拡張カードに予約されます.もし,[Enabled]に設定すると,PS/2マウスが検出されなくてもIRQ12がPS/2マウス用に確保されます.
 ほとんどのマシンはPS/2マウスにIRQ12を使うので,SCSIカードなどの拡張カードにIRQ12を割り当てないでください.とはいえ,PCIカードでは12を避けて割り当てられますから,この注意はISAタイプのレガシーなカードの場合です.ISAカードでもPnPに対応していれば,12を避けます.また,IRQが不足して周辺機器が使用できないような場合には,シリアルマウスを利用して,IRQ12を空けることができるのです.USBはIRQを1つ使いますが,USBにマウスとキーボード,USB音源やモデムをつなげば,IRQの使用数を少なくすることができます.
  設定オプション:[Enabled] [Auto]

◆ OS/2 Onboard Memory > 64M [Disabled]
 搭載メインメモリが64MBを超えているシステムでOS/2を使用するときのみEnabledにします.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

● Chip Configurationサブメニュー(写真4)

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◆SDRAM Configuration [By SPD]
 SDRAMのタイミング設定です.実際に使用するメモリモジュールに応じて設定しますが,安全なのは,初期設定[By SPD]で使用することです.SPD(Serial Presence Detect)は機器の内容を検出し最適設定できるようにするものです.メモリ上にはEEPROMがあり,メモリタイプ,サイズ,スピード,電圧インターフェース,モジュールバンクなどの,モジュール関連パラメータ情報を格納しているのです.通常は初期設定で十分ですが,数字が少ないほうが速いことは事実です.また,SDRAMが遅くて使用できないようなトラブルが生じた場合には,遅く設定すればよいのです.また,[User Define]設定にすることで,それに続く数項目を手動設定できます.しかし,初期設定で使用できないようなSDRAMはあまり良いものとはいえません.
  設定可能オプション:[User Define] [7ns (143MHz)] [8ns (125MHz)] [By SPD]

◆SDRAM CAS Latency(SDRAM Configurationが[User Define]の場合)
 SDRAM読み取りコマンドから,データが実際に利用可能になるまでの待ち時間設定です.待ち時間設定ですから,数字が少ないほうがシステムは速くなります.しかし,システムが不安定な場合には数字を大きくしてください.

◆SDRAM RAS to CAS Delay(SDRAM Configurationが[User Define]の場合)
 SDRAMアクティブコマンドと,読み取り/書き込みコマンド間の待ち時間をコントロールします.もちろん数字が少ないほうが速くなります.

◆SDRAM RAS Precharge Time(SDRAM Configurationが[User Define]の場合)
 SDRAMへのprechargeコマンド発行後のアイドルクロックをコントロールします.アイドルクロックなのでもちろん数字の小さいほうが速くなります.

◆SDRAM Cycle Time (Tras, Trc) [5T, 7T]
 この機能は,アクセスサイクルにつき使用されるSDRAMクロック数を制御します.
  設定可能オプション:[5T, 7T] [6T, 8T]

◆SDRAM Address Setup Time [1T Delay]
 もちろん,Delay(遅れ)時間のないほうが速くなります.しかし,不安定になることも事実です.
  設定可能オプション:[No Delay] [1T Delay]

◆SDRAM Page Closing Policy [All Banks]
 グラフィック,メモリコントローラハブがページミスをおこした後,プリチャージするバンクについて指定します.OneBankのほうが速いですが,効率は悪くなります.
  設定可能オプション:[One Bank] [All Banks]

◆CPU Latency Timer [Enabled]
 ここをDisabledにするとシステムが不安定になります.
   設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆Onboard VGA [Enabled]
 オンボードVGAを使う場合には初期設定を変更しないでください.この項目をDisabled(無効)に設定すると,すべてのディスプレイキャッシュ構成は無効になります.なお,810メインボードの多くではこの機能は搭載されていません.MEWのこの機能が有効に使用できるかどうかは,次回までに検証しておきます.個人的意見では,Windows 98ならディスプレイカードを2つ以上使用できますから問題はないようですが,810は共有メモリも使用するので,Disabledでメインメモリを使用できなくするほうが便利かもしれません.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆Display Cache CAS Latency (DCCAS) [2T]
  設定可能オプション:[2T] [3T]

◆Display Cache RAS to CAS Delay [Determined by DCCAS]
 初期設定の[Determined by DCCAS]で,この項目はDisplay Cache CAS Latency (DCCAS)と同じ構成になります.
  設定可能オプション:[Determined by DCCAS] [2T]

◆Display Cache RAS Precharge Time [2T]
 不安定になる場合に設定を変更してください.
  設定可能オプション:[2T] [3T]

◆Display Cache Cycle Time (Tras, Trc) [5T, 8T]
 不安定になる場合に設定を変更してください.
  設定可能オプション:[5T, 8T] [7T, 10T]

◆Display Cache Paging Mode [Page Open Mode]
 不安定になる場合に設定を変更してください.
  設定可能オプション:[Page Open Mode] [Page Close Mode]

◆Display Cache Window Size [64MB]
 AGPグラフィックデータ用に使用されるメモリサイズを設定します.なお,このメモリの値は使用できるメモリを意味しているので,メインメモリ64MBのシステムでもこれを64MBに設定しても問題はありません.
  設定可能オプション:[64MB] [32MB]

◆Memory Hole At 15M-16M [Disabled]
 このアドレス空間が必要なISAカードを使う場合にのみこの設定をEnabledにします.この点は,拡張カードのマニュアルを参照してください.通常は初期設定を変更する必要はありません.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆PCI 2.1 Support [Enabled]
 PCI2.1機能の有効/無効設定です.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆High Priority PCI Mode [Enabled]
 PCIスロット1に高い優先権を与える設定です.IEEE-1394 PCIカードを使う場合などにEnabledにします.この点も拡張カードのマニュアルに記述があるはずです.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆Onboard PCI IDE Enable [Both]
 各IDEチャネルを有効にするかどうかの設定です.[Both]で両チャネルが有効です.IDEカードを使用するような場合にはDisabled設定が必要になる場合があります.
  設定可能オプション:[Both] [Primary] [Secondary] [Disabled]

◆Onboard ISA Bridge [Enabled]
 ISAカードを使用しない場合には,[Disabled(無効)] 設定にします.本項目が[Disabled(無効)] のとき,8-bit,16-bit I/O Recovery Time設定は無効です.特に,EnabledではRAMへのサスペンドなどが正常に動作しない場合があります.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆8-bit, 16-bit I/O Recovery Time [3.5 BUSCLK]
 初期設定を変更しないでください.現状の機器構成では変更すると動作しませんので,おそらく将来のために用意されているのでしょう.

● I/O Device Configurationサブメニュー項目(写真6)

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◆Onboard AC97 Modem Controller, Audio Controller [Auto]
 MEWは,AC97モデム/オーディオ機能があり,AMRスロット搭載されています.しかし,サウンドカードを別途搭載したい場合もあります.[Auto]では,モデム/オーディオ機器を使用しているかいないかを自動検出します.モデム/オーディオ機器を検出すると,ボード上のモデム/オーディオコントローラが有効になります.設定を変更しなくてはならない場合はほとんどないでしょう.なぜなら,旧タイプオーディオモデムライザ用カードは存在しないからです.なお,別途サウンドカードなどをPCIに取り付けて問題が生じた場合にのみ[Disabled(無効)] に設定してください.
  設定可能オプション:[Auto] [Disabled]

◆Onboard FDC Swap A & B [No Swap]
 フロッピーディスクドライブのハードウェアドライブ名を逆にすることができます.通常FDDは1台しか搭載しないでしょうから,ここの設定を変更する必要はないのですが,ハードウェアの取り付けに問題はないにも関わらず,フロッピーが読めない場合には,ここの設定を見たほうがよいでしょう.
  設定可能オプション:[No Swap(逆にしない)] [Swap AB(逆にする)]

◆Floppy Disk Access Control [R/W]
 [Read Only]に設定すると,フロッピーディスクドライブからデータを読み取ることはできますが,FDDにデータを書き込むことはできません.初期設定値 [R/W]で,読み取り・書き込みができます.ただし,この設定を変更する場合には,OS上でも設定変更が反映されるとは限らないので,OSを起動した後設定変更が正確に反映されているかどうかを確認してください.
  設定可能オプション:[R/W] [Read Only]

◆Onboard Serial Port 1 [3F8H/IRQ4], Onboard Serial Port 2 [2F8H/IRQ3]
 ボード上のシリアルコントローラのアドレスを設定します.問題は,IRQを元にして設定をしてください.なお,この設定を変更すると使用できないシリアル機器があるかもしれません.できる限り変更しないことです.
  設定可能オプション:[3F8H/IRQ4] [2F8H/IRQ3] [3E8H/IRQ4] [2E8H/IRQ10] [Disabled]

◆UART2 Use Standard Infrared [Disabled]
 Enabled設定で,ボード上の標準赤外線機能が有効となり,第2シリアルポートとつながります.初期設定のDisabledでは,第2シリアルポートはボード上のCOM2コネクタにつながります.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆Onboard Parallel Port [378H/IRQ7]
 ボード上のパラレルポートコネクタのアドレスを設定します.この機能を無効にすると,次のParallel Port ModeとECP DMA Select設定も無効です.
  設定可能オプション:[Disabled] [3BCH/IRQ7] [378H/IRQ7] [278H/IRQ5]

◆Parallel Port Mode [ECP+EPP]
 パラレルポートの動作モード設定です.
  [Normal]    一方向,通常スピード動作.
  [EPP]    双方向パラレル動作.
  [ECP]    双方向DMA・圧縮伸長による高速モード動作.
  [ECP+EPP]は,双方向,通常スピード動作.
   設定可能オプション:[Normal] [EPP] [ECP] [ECP+ EPP]

◆ECP DMA Select [3]
 ECPモードはDMA転送なので,DMAチャネルを指定します.先のParallel Port Modeで,[ECP]/[ECP+ EPP]を選択した場合のみ,ここを指定することができます.
  設定可能オプション:[1] [3] [Disabled]

◆Onboard Game Port [200H-207H]
 ボード上のゲームポートコネクタのアドレスを設定します.ゲームアプリケーションが特に指定しない限り,設定の変更は不要です.また,ゲームコネクタを使用しないなら,Disabledの設定で,アドレスを空けることができます.
  設定可能オプション:[Disabled] [200H-207H] [208H-20FH]

◆Onboard MIDI I/O [Disabled]
 ボード上のMIDIコネクタのアドレスを設定します.使用しないなら,Disabledの設定で,アドレスを空けることができます.
  設定可能オプション:[Disabled] [330H-331H] [300H-301H]

◆Onboard MIDI IRQ [xx]
 ボード上のMIDIに関するIRQを指定します.MIDI I/Oを[Disabled]に設定すると,本項目も設定できません.
  設定可能オプション:[3] [4] [5] [7] [9] [10] [11] [12] [14] [15]

◆Onboard CIR I/O [Disabled]
 ボード上のコンシュマIRコネクタのアドレスを設定します.このあたりは,機能を使用しない限りDisabledにしリソースを空けましょう.
  設定可能オプション:[Disabled] [2E0-2E8H] [3E0-3E8H]

◆Onboard CIR IRQ [xx]
 Onboard CIR I/Oを[Disabled]に設定すると,本項目も設定できません.
  設定可能オプション:[3] [4] [5] [7] [9] [10] [11] [12] [14] [15]

● PCI Configurationのサブメニュー(写真7)

Bios3-6.jpg (40085 バイト)

◆Slot 1/5, Slot 2, Slot 3, Slot 4 IRQ [Auto]
 各PCIスロットの使用IRQを指定します.初期設定は[Auto]では自動的にIRQが決定されます.しかし,ここを,NAにするとIRQを割り当てないため,空きIRQが1つ増えますし,具体的に指定すると,指定したバススロットに取り付けられたカードに強制的にIRQを割り当てることができます.通常のPnPのPCIカードであればこのような設定は不要なのですが,まれに強制的に割り当てなくてはならないカードがあります.設定を変更するときは,カードのマニュアルも熟読してください.
  設定可能オプション:[Auto] [NA] [3] [4] [5] [7] [9] [10] [11] [12] [14] [15]

◆PCI/VGA Palette Snoop [Disabled]
 通常は,Disabledのほうがパフォーマンスがよいので設定を変更しません.しかし,グラフィックアクセラレータやMPEGビデオカードの中には,Enabledとすると正しく色を表示しない場合があります.そのときにここをEnabledに指定します.ここはトラブルシューティング用の設定項目です.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆PCI Latency Timer [32]
 マニュアルによると現状の構成では,性能・安定性のバランス上,初期設定を変更しないでください,という意味の記述になっています.

◆SYMBIOS SCSI BIOS [Auto]
 [Auto]では,Symbios(*) SCSIカードをBIOSが自動検出します.[Disabled]はマザーボードのSymbios SCSI BIOSを使用禁止にし,外部Symbios SCSIカードのBIOSを使用できるようにします.実際に取り付けるSymbios SCSIカードにBIOSが搭載されていないときは,そのカードが使える場合があります.とりあえずはAUTOにしておきましょう.
  設定可能オプション:[Auto] [Disabled]

◆USB Function [Enabled]
 Universal Serial Bus(USB)機器を使用する場合には,[Enabled]に設定してください.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆ONB VGA BIOS First [No]
 グラフィックカードを別に取り付けた場合に,Yes設定で,ボード上のVGA BIOSが優先します.グラフィックカードを取り付けていない場合には,設定しても無効です.
  設定可能オプション:[No] [Yes]

● PCI/PNP ISA IRQ Resource Exclusionのサブメニュー(写真8)

Bios3-7.jpg (51469 バイト)

◆IRQ XX Used By ISA [No/ICU]
 各IRQが,レガシー(非PnP)ISAカードで使用されているかどうかの設定です.初期設定は,各ISAカードがIRQを使用しないか,ISA環境構成ユーティリティ(ICU)でISAのIRQを指定するようになっています.もし,使用するレガシーISAカードが固有の特定IRQを必要とし,ICUを使用しない場合には,使用するIRQを[Yes]に設定してください.たとえば,IRQ10を要求するレガシーISAカードを使用する場合は,IRQ10 Used By ISAを [Yes]にを設定してください.
  設定可能オプション:[No/ICU] [Yes]

注意:
 ただし,ここで設定するのは,BIOSの設定です.その取り付けたレガシーISAカードがOS上で使用できるかどうかは別問題です.もし,BIOS設定値とOS設定値が異なる場合には,そのカードは使用できないかもしれません.たとえば,Windows 95では,BIOS設定とWindows上の設定が異なる場合には「!」マークが出る場合があります.また,このマークが出ていない場合で,見かけ上設定の競合がないにも関わらず,動作しないレガシーISAカードが存在します.ISAカードを設定する場合には,注意が必要です.
 また,カード上にジャンパーがあったり,ユーティリティを使って設定しなければならないISAカードの場合には,カードの設定・BIOSの設定・OS上の設定がすべて一致していないと動作しません.特に,SCSIカードやネットワークカードに注意してください.

● PCI/PNP ISA DMA Resource Exclusionのサブメニュー

◆DMA x Used By ISA [No/ICU]
 各項目で表示されたDMAチャネルがレガシー(非PnP)ISAカードで使われているかどうかを示します.初期設定では,ISAカードが各DMAチャネルを使用しないか,ISA環境構成ユーティリティ(ICU)でISAのDMAを指定することになります.使用するレガシーISAカードが固有のDMAを必要とし,ICUを使用しないなら,使用するDMAを[Yes]に設定してください.
  設定可能オプション:[No/ICU] [Yes]

● PCI/PNP ISA UMB Resource Exclusionのサブメニュー

◆ISA MEM Block BASE [No/ICU]
 C800hとDFFFhのメモリ範囲内で,メモリセグメントを使うレガシーISAカードのベースアドレスとブロックサイズを設定することができます.アドレス範囲の指定が必要なISAカードで,指定にICUを使わない場合には,6つの有効オプションからベースアドレスを選択してください.
 ISA MEM Block SIZE項目がブロックサイズを指定するために表示されます.このアドレス範囲を使用するレガシーISAカードを複数取り付ける場合には,8K,16K,32K,64Kにブロックサイズを増やすことができます.ICUを使用する場合には,ISA MEM Block BASEは初期設定[No/ICU]にしてください.
  設定可能オプション:[No/ICU] [C800] [CC00] [D000] [D400] [D800] [DC00]

注意:PCI・ISA設定について知っておきたいこと
 PnPのPCIカードの場合には,カードでIRQなどの設定を変更することができないので,BIOSで設定することになります.しかし,BIOS設定で,PnPについてOSで設定するように指定した場合にはOS設定が優先します.この設定はMEWではPOWERメニューのPlug and PlayOSで設定します.通常ここの設定はNoになっていて,BIOS設定を優先するようになっています.これは,どのようなOSでも使用できるようにするためです.たとえば,Windowsでも純然たるDOSモードで使用する可能性があるということです.

● Shadow Configurationサブメニュー(写真9)

Bios3-8.jpg (36771 バイト)

◆Video ROM BIOS Shadow [Enabled]
 シャドウというのは,立ち上がり時にROMからRAMにドライバ類を移動することだと思えばよいです.つまり,ROMよりRAMのほうが高速なので,全体の処理が速くなるということです.ここでは,[Enabled]設定で,ビデオBIOSの位置をROMからRAMへ変更することができます
 しかし,周辺機器などの関係で不安定になるときはDisabledにすることになります.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

◆D0000-DFFFF Shadow [Disabled]
 シャドウは高速化処理のためにあるので,ROMを搭載した拡張カードがシャドウに対応し使用するアドレスを知っていれば,ここで設定すれば速くなるのです.しかし,シャドウする分,使用可能なメインメモリが減ります.
  設定可能オプション:[Disabled] [Enabled]

● まとめ
 解説を見ていただくとわかるように,最新の機器を使用し,通常の使用をするなら設定変更は不要で,すべて初期設定でよいわけです.また,実際のシステム使用に問題がなければ,設定変更は不要ということですね.オーバークロックなどは遊びとして楽しむ分にはよいですが,実際に使うシステムとしては,危険が大きいことも理解して欲しいと思います.次回はほかのメニューを解説します.

● おわりに
 用途別に複数のマシンを所有するというのは贅沢ですが,ある意味ではむしろ1台のマシンですべての要望を満たそうとすることこそがパワーユーザーにとっては贅沢であり,技術的にもハードウェア/ソフトウェアを理解していなければ,BIOSを自由に設定できるものではありません.
 次回では,ROMライターを使ってBIOSをアップデートをしてみたいと思います.また,MEW BIOS解説と,P3B-F BIOSとの違いなどについても解説します.


copyright 1999 岩村 益典