TRY!PC 試用レポート

自作DOS/Vマシンのトラブルシューティングに役立つ
自作派必携のツール

Computer DIY
POST CARD C200

by (^v^)aki(^v^)

● 勘と経験がものいう世界
 dos/vマシンを組み立てて電源スイッチをonにしたが,全く動かない...画面は真っ黒...どうなってるのか,まったくわからない...お手上げ...こんなことって,けっこうあるよね.こうなると,cpuをチェックしたり,クロックを下げたり,メモリなどのセッティングのチェックをしたりと,要するに勘と経験がものいう世界に思われている...
 でも,実は,dos/vマシン内部にはエラーコードが保存されている.だから,このコードを見ると,動作しない原因がある程度はわかる.例えば,cpuが動作していないとか,メモリエラーとか,だれにでもわかる仕掛けになっているんだ.

● postコード
 このコードは,post(power on system test)コードっていう,biosが電源onとともに,cpu,メモリなど,主要なハードの自己診断(チェック)を行ったときのコードなんだ.エラーで止まった場合,コードを見れば,どこのエラーかわかるわけ.でも,残念なことに,postコードは特別なハードがないと見れない.
 で,今回紹介するのが台湾computerdiy 社のpost card c200(写真1).post card c200は,postコードを表示するツールで,マザーボードのisaバスに挿し込んで使うものなんだ.そして,postコードが書き込まれている,アドレス80hの内容を16進で表示したり,電源やリセット状態などをledで表示する(図1).

<写真1>POST CARD C200 <図1>POST CARD C200 ってこんなの
Diy-2.jpg (46182 バイト) Diy-1.jpg (25541 バイト)

 こんなpost card c200は,毎日pcを組み立てる人には必需品的なツールかもしれない.でも,pcをたまに組み立てる人達には,どう役立つのかな?

● クロックアップチューニング
 それが,cpu,メモリのクロックアップのときにすごく便利なんだ.クロックアップをしていくと,当然動かなくなるよね.post card c200があると,何が原因で動かなくなったのかがわかる.クロックの倍率が固定のcpuが多いから,マザーボードのベースクロック(fsb)は細かく変えられる場合が多い.で,クロックを上げていって,実際に動作しないとき,cpuの限界,メモリの限界を判断できるんだ.
 実際,post card c200のマニュアルには,biosとクロックアップの限界についての詳しい解説が載っている.また,post card c200自体もcpuのクロックアップの上限に挑むためだってことも記してある.このマニュアルは,手帳サイズで64ページ,クロックアップに関しては21ページも割いてある.

● ジャンクのマザーボードで試してみた
 試しに,捨てきれずにしまっていたマザーボードにpost card c200をセット.マザーボードは剥き身.電源スイッチをonするとpost card c200上の5個のledが点灯(+5,-5,+12,-12,リセット).光り輝き,結構綺麗.マザーボードだけ単独に動作させると,電源を入れたままうっかりしてcpuを外すことってあるよね.post card c200をセットすると,ledが点灯するのでそんな単純ミスはなくなるみたい.
 で,cpuがないまま電源を入れると,post card c200はすぐffを表示する.これがcpuが動作していないってこと.次にcpuをセットして,電源on.c1(c6も)を表示する.これはメインメモリが動作しないってこと...こんな感じで,チップセット,外部キャッシュ,ビデオカードなど多くの項目をチェックできるんだ.
 ディスプレイもhddもつながないでチェックできるって結構便利.osが起動するまでのエラーをチェックできるのが,いいところかな.
 postコードは,biosがセットしたものをpost card c200が表示するだけだから,実際,biosメーカー各社で微妙に異なる.マニュアルには,biosメーカー3社(award,ami,phoenix)のpostコードが英和対照表で記述されている.
 なくても何とかなるツールだけど,あるとさらに便利.一度使うと手放せないってツールってとこかな.

◇ 参考資料 ◇
(1) post card c200マニュアル

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