5.BASIC


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QuickBASIC




Keywords:構造化プログラミング,統合環境,プロシージャ,ライブラリ,インクルード・ファイル,モジュール,システム・コール

従来のBasicを大幅にかつ大胆に改善し,Basicのもつ「手軽さ」を踏襲しながらも
構造化プログラミングが容易にできるような機能を豊富に備えた言語です.

プログラミングは,図のような統合環境で行います.

構造化を助ける機能としては,ブロック処理型ステートメント,プロシージャライブラリインクルード・ファイルなどがあります.

また,複数のモジュールをメモリ内に常駐させてプロシージャを共有することもできます.これらの機能を利用すると過去の資産を有効に活用することができます.



< copyright 1994 互野恭治 > 




構造化プログラミング

オランダのE. W.ダイクストラが提唱したプログラミング技法で,「GOTO文の使用をできるだけ制限して流れを中断させない」,「プログラム全体を大きなブロックに分けて構成し,その後,各ブロックの細部をさらに細かいブロックに分けながら作成していく」というものです.



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統合環境

プログラムの記述や編集ばかりでなく,ヘルプ機能やデバッグ,実行プログラムやライブラリの作成などの操作などがすべてメニュ形式でできるものです.

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プロシージャ

サブルーチンみたいなものです.QuickBASICではSUBとFUNCTIONの二種類があります.SUBは戻り値のないもので,FUNCTIONは戻り値を設定することができます.また,変数は通常プロシージャ内でのみ有効となります.

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モジュール

QuickBASICの基本プログラムは,メイン・プログラムであるモジュール・レベル(一つ)とサブルーチンみたいなプロシージャ(複数)から構成されています.

QuickBASICではこの1グループをモジュールと呼んでいます.

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ライブラリ

機能を拡張するためのプログラムの集まりです.統合環境で利用するクイック・ライブラリと実行型ファイルをつくるときに利用するスタンドアロン・ライブラリがあります.

付属のライブラリには
システム・コールを可能にする機能などが含まれています.また,マイクロソフト系の他言語(C言語,Fortran,マクロアセンブラ)で作成したライブラリも利用することができます.

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システム・コール

MS-DOSの機能を利用するための,ソフトウェア割り込みの機能を提供するものです.したがって,ROM BIOSを利用することもできます.

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インクルード・ファイル

実行時にプログラム内に読み込まれるテキスト・ファイルのことです.主にライブラリ用の宣言文,定義文の読み込みに利用します.

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VisualBasic




Keywords:GUI,フォーム,オブジェクト,コントロール,メソッド,プロパティ,マウス・イベント,ダイアログ・ボックス,OLE

GUIをもったプログラムを作成できるBasic言語です.MS-DOS用とMS-Windows用があります.

フォームと呼ばれる枠にテキスト・ボックスやピクチャ・ボックスなどのコントロールと呼ばれるオブジェクトを配置し,イベントプロシージャなどと組み合わせて作成していきます.

動作は,図のように待機状態からマウス・イベントやキー・イベントによってイベントプロシージャが呼び出され,再び待機状態にもどるというイベントドリブンのプログラムとなります.

いろいろな機能をもったコントロールやダイアログ・ボックスなどが用意され,また,フォームやコントロールのために,メソッドプロパティなどの専用の機能をもち,さらに,カスタム・コントロールやOLEを付加することができるため,GUIをもったプログラムが容易に作成できます.Windows時代の主力言語といわれています.

1996年の始めにバージョン4が発売されました.スタンダード,プロフェッショナル,エンタープライズの3種類があります.

*MS-DOS用の日本語版はPC98向けのみがある.




< copyright 1994 互野恭治 > 




GUI
(Graphical User Interface)

画面にアイコンを表示し,マウスやキーのイベントで作動する機能をもった環境です.

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フォーム

コントロールを表示する枠組みとなるものです.フォームとそれに含まれるコントロールは,フォームデザイナを使って作成します.

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オブジェクト

VisualBasicでは,フォームやコントロールなど画面表示や入出力に関わる機能(部品)をオブジェクトと呼んでいます.オブジェクトは,互いに関連し合いながらも独立した機能として働きます.

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コントロール

テキスト・ボックスやピクチャ・ボックスなどフォーム上に配置されるオブジェクトです.文字を扱うもの,図形を扱うもの,選択を指示するものなどの基本的なものから,ファイルのオープンや保存,表形式の入出力(グリッド),タイマ,データベース構築機能(バージョン4)など,様々なものが用意されています.

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メソッド

フォームやコントロールなどのオブジェクトを操作する専用の命令をメソッドといいます.

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プロパティ

フォームやコントロールなどのオブジェクトのサイズ,位置,内容,色などの属性を指定するものがプロパティです.オブジェクトの状態の取得にも利用します.

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マウス・イベント

VisualBasicでは,マウスのボタンを「押す」,「離す」,「移動する」をイベントとして認識しイベント・トラップします.

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ダイアログ・ボックス

実行時に入力や確認の操作のために一時的に表示されるウィンドウです.

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OLE
(Object Linking and Enbedding)

MS-Windowsが提供するもので,他のアプリケーションのデータばかりでなく機能も貼り付けて利用することです.VisualBasicではコントロールとしてフォームに配置して利用します.

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