Keywords:bps,DTE,DCE,EIA,ANSI,ストレート・ケーブル,クロス・ケーブル,8251A,同期,非同期,パリティ,ブレーク信号
1対の線を使用してディジタル信号を送受するシリアル・インターフェースのひとつです.通信速度は20kbps以下で,本来はDTE(パソコン)とDCE(モデム)を接続するための規格でしたが,パソコン同士や各種周辺機器との接続にも使用されています. 始めはEIAの規格でしたが,その後ANSI/EIAの正式規格となり,1991年にはANSI/EIA-232-Eに改称されました.しかし,まだ一般的にはRS-232Cと呼ばれています.内容的にはITU-TのV.24+V.28,あるいはJIS X5101(旧JIS C 6361)と基本的に同一です. コネクタには25本のピンがありますが,一般の通信に使用されるのは表に示したピンだけです.パソコンとモデムの接続に使用するときにはストレート・ケーブルを,パソコン同士を接続するときにはクロス・ケーブルを使用します. 制御LSIとしては,8251A,8250(16550)などが使われます.< copyright 1994 由本正英 >
No. | RS-232C | CCITT V.24 |
JIS | 俗称 | 方向 DTE⇔DCE |
意味 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | AA | 101 | FG | GND | 保安用接地 | |
2 | BA | 103 | SD | TxD | → | 送信データ |
3 | BB | 104 | RD | RxD | ← | 受信データ |
4 | CA | 105 | RS | RTS | → | 送信要求 |
5 | CB | 106 | CS | CTS | ← | 送信許可 |
6 | CC | 107 | DR | DSR | ← | 送信データあり |
7 | AB | 102 | SG | GND | 信号用接地 | |
8 | CF | 109 | CD | DCD | ← | データ・チャネル 受信キャリア検出 |
15 | DB | 114 | ST2 | TxC2 | ← | 送信信号エレメント・タイミング |
17 | DD | 115 | RT | RxC | ← | 受信信号エレメント・タイミング |
20 | CD | 108/2 | ER | DTR | → | データ端末準備完了 |
22 | CE | 125 | CI | RI | ← | 被呼検出 |
24 | DA | 113 | ST1 | TxC1 | → | 送信信号エレメント・タイミング |
EIA
(Electronic Industries Association)
DTE
(Data Terminal Equipment)
bps
(bits per second)
DCE
(Data Communications Equipment Data circuit-Terminating Equipment)
ANSI
(American National Standards Institute)
変調速度
コンピュータのディジタル信号は,変調により電話回線に適した音声に変換されます.これは,キャリア(搬送波)と呼ばれる一定周波数の正弦波にデータを乗せることにより行われます. 振幅変調(AM),周波数変調(FM),位相変調(PM),そして位相変調と振幅変調を組み合わせた直交振幅変調(QAM)など多くの方式があり,以前のモデムには1変調1ビットのFMやPMなどの方式が使用されていましたが,最近では1変調で複数ビットの伝送ができるQAMが一般的になってきました.トップに戻るORRS-232トップに戻るストレート・ケーブル
パソコン側とモデム側を接続するのに使用するのがストレート・ケーブルです.同じ番号のピン同士を接続しますが,あまり使用しないピンは結線されていないこともあります.クロス・ケーブル
パソコン同士をRS-232Cで接続する場合に使用するケーブルで,リバース・ケーブルと呼ぶこともあります.RS-232Cはパソコン同士を接続する規格ではないので,使用目的に応じた結線を行わなくてはなりません.代表的なものとしては,3線結合,7線結合などがあります.8251A
最もよく使用されているIntel社のRS-232C制御LSIの一つで,USART(Universal Synchronous/Asynchronous Receiver/Transmitter)とも呼ばれます.日本では,IBM系以外のほとんどすべてのパソコンが使用しています. 初期化の際には,キャラクタ長,同期/非同期,ストップ・ビット数,パリティ・チェックの有無/種類,その他を指定します. 初期化後はデータの送受のほか,送受の許可,ER,RSの信号線の制御,ブレーク信号の送出,受信状態の参照などを行うことができます.トップに戻るORRS-232トップに戻るパリティ・チェック
通信LSIに用意されているデータ・チェック機能で,偶数パリティと奇数パリティの二通りがあります. 1個のデータの送出に際し,送信側では一つのデータ(5〜8ビット)の中の「1」のビットの数が,偶数パリティであれば偶数に,奇数パリティであれば奇数になるようにパリティ・ビットというものを付加します.これは,ストップ・ビットの手前に挿入され,受信側のLSIはこれをチェックし,もし一致しなければステータスのパリティ・エラー・ビットを立てます. このチェック方法は精度が低く,たとえば,偶数個のビットが同時に化ければエラーは検出できません.トップに戻るORRS-232トップに戻る同期モード
シリアル・データの区切りを明確にする方法の一つです.最初に同期キャラクタを認識した後,1ビット分の時間経過に合わせて受信信号をサンプリングすることによりデータを区切ります.データの送信を行っていないときには同期キャラクタがデータ線を流れています. 送受双方のクロックを一致させるため,ST1,RT,ST2などのクロック用信号線が必要となります.非同期モードにあったスタート・ビットとストップ・ビットは不要となるので効率的ですが,パソコンの標準BIOSには装備されていません.トップに戻るORRS-232トップに戻る非同期(調歩同期)モード
シリアル・データの区切りを明確にする方法のひとつです.各データの前に必ず“L”レベルのビット(スタート・ビットという)を挿入し,データの終わりには“H”レベルのビット(ストップ・ビット)をつけ加えます.データが流れていない場合には,データ線は常に“H”レベルに保たれるので,スタート・ビットの“L”レベルを検出することにより,データが送信されてきたことを認識することができます. データ以外のビットが入るので伝送効率が悪いのですが,パソコンの標準RS-232Cはすべてこの方式です.トップに戻るORRS-232トップに戻るブレーク信号
非同期モードでは,データが流れていない場合はデータ線は常に“H”レベルに保たれており,また1個のデータの最後には必ず“H”レベルのストップ・ビットが付くため,2個以上のデータに渡って“L”レベルが連続することはありません. これを強制的に“L”レベルにするのがブレーク信号です.8251Aにはブレーク送信/検出の機能が用意されています.Keywords:変調方式,同期,非同期,全二重,半二重,Vシリーズ勧告,MNP,V.42,V.42bis,フロー制御,ATコマンド,XON/OFF制御,RS/CS制御,V.25bis
変復調装置(MOdulator/DEModulatorの略)のことで,コンピュータのディジタル信号と電話回線のアナログ信号との相互の変換を行う装置です.ただし,現在のモデムは変復調機能のほかに,NCU(Network Control Unit:網制御装置),誤り訂正,データ圧縮など多くの機能をもっています. モデムには,変調方式,同期/非同期,全二重/半二重,その他の違いに基づいた多くの種類があり,種類の異なるモデム同士を接続することはできません.これらの相違は基本的にITU-TのVシリーズ勧告に基づきますが,MNPクラスなどそれ以外の違いもあります.< copyright 1994 由本正英 >モデムの外観
MNP
(Microcom Networking Protocol)
クラス | 標準以外の規格 | 最大速度 | 特徴 |
---|---|---|---|
1 | 1,680 | 半二重、非同期 | |
2 | 2,016 | 全二重、非同期 | |
3 | 2,640 | 全二重、同期 | |
4 | 2,880 | パケット長最適化、ヘッダ縮小機能 | |
5 | 4,800 | データ圧縮機能 | |
6 | V.29 | 19,600 | V.29(9,600bps)による高速転送 |
7 | 12,000 | 高度なデータ圧縮機能、 ターボ・モード(改良 V.22bis) |
|
8 | 欠番 | ||
9 | V.32 | 38,400 | V.32(9,600bps)による高速転送、 プロトコルの改良 |
10 | - | 移動体通信用 |
Vシリーズ勧告
ITU-TのVシリーズは「電話網による通信に関する勧告」で,モデムに関する勧告(表)のほかに,同期/非同期変換に関するV.14,RS-232Cに関連するV.24,V.28,エラー訂正に関するV.42,データ圧縮に関するV.42bisなどがあります. 現在,ほとんどすべてのモデムはこの勧告にしたがって作られています.名称 | V.21 | V.22 | V.22bis | V.23 | V.26 | V.26bis | V.26ter | V.27 | V.27bis | V.27ter | V.29 | V.32 | V.32bis | V.33 | V.34 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
速度 | 300以下 | 1200/600/300 | 2400/1200 | 1200/600 | 2400 | 2400/1200 | 2400/1200 | 4800 | 4800/2400 | 4800/2400 | 9600/7200/4800 | 9600/4800 | 14400/12000/他 | 14400/12000/他 | ||
変調速度 | 300 | 600 | 600 | 1200/600 | 1200 | 1200 | 1200 | 1600 | 1600/1200 | 1600/1200 | 2400 | 2400 | 2400 | 2400 | ||
変調方式 | 周波数変調 | 4.2相位相変調 | 16値直交振幅変調 | 周波数変調 | 4相位相変調 | 4.2相位相変調 | 4.2相位相変調 | 8相位相変調 | 8.4相位相変調 | 8.4相位相変調 | 16値直交振幅変調 | 32値直交振幅変調 | 128値直交振幅変調 | 128値直交振幅変調 | ||
キャリア周波数 | 1080/1750 | 1200/2400 | 1200/2400 | 1500or1700 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 | 1800 | 1700 | 1800 | 1800 | 1800 | ||
全二重/半二重 | 公衆回線 | 全二重 | 全二重 | 全二重 | 半二重 | - | 半二重 | 全二重/半二重 | - | - | 半二重 | - | 全二重 | 全二重 | - | |
専用回線二線式 | 全二重 | 全二重 | 全二重 | 半二重 | - | - | 全二重/半二重 | 半二重 | 半二重 | - | - | 全二重 | 全二重 | - | ||
専用回線四線式 | - | - | - | - | 全二重 | - | - | 全二重 | 全二重/半二重 | - | 全二重/半二重 | - | - | 全二重 | ||
同期/非同期 DCE⇔DCE |
非同期/同期 | 同期 | 同期 | 非同期/同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | ||
同期/非同期 DCE⇔DTE |
非同期 | 同期/非同期 | 同期/非同期 | 同期/非同期 | 同期 | 同期 | 同期/非同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期 | 同期/非同期 | 同期/非同期 | 同期 | ||
接続形態 | P-P | P-P | P-P | P-P | P-P,MP | P-P | P-P | P-P,MP | P-P,MP | P-P | P-P | P-P | P-P | P-P | ||
使用しているプロトコル | MNP(クラス4他) | JCA手順、全銀協 | JUST-PCキャプテン | MNP(クラス6) | MNP(クラス9) |
V.25bis
シリアル・インターフェースによる自動発呼/着呼(手動も含む)の手順に関するITU-Tの勧告です.ER,DR,CS,CIの各信号線の状態と手順全体の状態が厳密に定義されており,手順通りに状態を遷移させなければなりません.最近はもっと簡単なATコマンドが普及した結果,あまり使われなくなっています.トップに戻るORMODEMトップに戻るフロー制御
受信したデータは一般に受信バッファに入れて管理しますが,バッファ・サイズ以上の受信データを溜めておくことはできません.そこで,バッファがあふれる可能性のある場合には「フロー制御」を行います. フロー制御は,受信側が送信側に対してビジィを通告し,送信側はこれを受けてデータ送信を一時的に中断します.受信側はバッファの空きが一定数以上になるとビジィ解除を通告し,送信側はこれを受けて送信を再開します. パソコンで使用されるフロー制御には,XON/XOFF制御とRS/CS制御があります.トップに戻るORMODEMトップに戻る全二重/半二重
通信状態を送信/受信と切り替える必要のある方式を「半二重」,切り替えなしに送受信ができる方式を「全二重」といいます. 全二重を行うには,双方で異なる波長のキャリアを使用する周波数多重化,双方が出したデータが混合してできた波形から自分の出した波形だけを差し引いて相手の波形だけを得るエコー・キャンセラ,通信回線を2組用意する(4線式モデム)などの方法があります. 最近のモデムの多くは,モデムとモデムの間では半二重でも,モデムとパソコンの間は見かけ上全二重動作をするようになっています.トップに戻るORMODEMトップに戻る同期/非同期
モデムの同期/非同期の意味は,基本的に回線上(モデム-モデム間)を流れるデータが同期方式か非同期方式かということを指しています. 一般に回線上が同期方式のモデムはパソコン-モデム間のRS-232Cも同期方式ですが,最近はMNPのように,回線上は同期でもRS-232Cは非同期のモデムが多くなってきています. 回線に同期信号を流すには,乱数を使用して情報信号の中に同期信号を混ぜ合わせるスクランブルという手法が用いられます.トップに戻るORMODEMトップに戻るV.42
モデムのエラー訂正に関するITU-Tの勧告の一つです.LAPMというHDLCをベースにするプロトコルと,MNPの双方を備えています.勧告によるとV.42準拠のモデムはこの両者を兼備している必要があります.したがって,MNPモデムはV.42と接続可能ですが,V.42準拠とはいえません.トップに戻るORMODEMトップに戻るV.42bis
モデムのデータ圧縮に関するITU-Tの勧告です.V.42を具備していることを前提にしており,頻繁に現れる同じデータ列を短いコードに割り当てることにより,圧縮を実現しています.圧縮効率はMNPのクラス7〜9に相当し,最大300%にも達します.トップに戻るORMODEMトップに戻るATコマンド
モデム制御用コマンドの一つで,本来は米国ヘイズ(Hayes)社のモデム用でしたが,現在では全世界に普及しています.コマンドが基本的にATの2文字から始まるのでこの名があります. 初期のATコマンドは簡単なものでしたが,モデムの高機能化につれて各社が様々なコマンドを付加したため,現在では同じメーカでもモデムによってコマンドが異なるほど互換性がなくなっています.トップに戻るORMODEMトップに戻るRS/CSフロー制御
RS/CSの信号線を使用してフローの制御を行います.自分のビジィはRSをOFFにすることで通告し,相手のビジィはCSがOFFになることで知ることができます.コードは使用しないので,透過性やコード化けの問題がなく,XON/XOFF制御より優れた制御方法です. MNPモデムではこのRS/CS制御を使用することが標準になっています.トップに戻るORMODEMトップに戻るXON/XOFFフロー制御
Xフロー制御ともいわれ,制御コードを送信することでフローの制御を行います.XONは送信可(ビジィ解除)の意でコードとしては一般に11Hが用いられ,XOFF(ビジィ通告)には 13Hが使用されます. コードで制御を行うため,データの透過性がなく,また,コード化けによる誤制御の可能性もあり信頼性は高くありません.< copyright 1995 相沢一石 >トップに戻るORINS 64トップに戻る
DSU
(ディジタル・サービス・ユニット:回線接続装置)
TA(ターミナル・アダプタ)
INS64等のISDN回線に従来のアナログ回線の電話機,モデムなどを接続するためのアナログ・ディジタル変換装置で,DSUの後ろに接続します.このTAにはアナログ電話機器用のモジュラ端子,RS232C用の端子が用意されています.TAの種類も最近は10万円以下の安価で仕様もバラエティに富んだものになっています.用途に応じて選択する楽しみがあります.トップに戻るORINS 64トップに戻る通話モード
通話モードはINS−Cアナログとも呼ばれ,通常のアナログの電話と同じイメージで利用できます.INSネット以外のアナログ回線の契約者とも送受信ができますので,現行のアナログ電話をINS64に置き換えても不自由ありません.ただしサービス区域のNTTの交換機の種類によって電話番号を変えなければなりません.多くの場合は番号を変えなければならないようです.トップに戻るORINS 64トップに戻るディジタル通信モード
このモードはINS−Cディジタル交換とも呼ばれ,最大64Kbpsのディジタル信号でデータの交換を行います.回線は交換機を通して相手と一対一で接続された状態となります.トップに戻るORINS 64トップに戻るINS−P(パケット交換モード)
INS64のサービスの一つで,回線の接続時間と無関係にデータの伝送量に応じて課金されます.データはアドレスを付加したパケットとして,送受信されます.トップに戻るORINS 64トップに戻るINS−C
アナログの電話と同じで接続している時間により課金されるサービスで,送信相手とは一対一で接続されます.料金体系もアナログ回線の体系と同じです.このINS−Cには通話モードとディジタル通信モードがあります.Keywords:電子メール,チャット,フリー・ソフトウェア,ダウン・ロード,アップ・ロード,PC-VAN,NIFTY-Serve, CompuServe, YMODEM, ZMODEM, BPlus
電子掲示板(Bulleting Board System).BBSのホスト局とパソコンを多くの場合公衆回線で接続し,ホストが用意したサービスを利用します.本来の意味である電子掲示板機能のほかに,電子メールやチャットの機能,また,フリー・ソフトウェアをダウン・ロードしたり,逆にアップ・ロードすることもできます. PC-VANやNIFTY-Serveのような大きなBBS局では,さらにほかのBBS(例えば,米国のCompuServe,DIALOGなど)や各種商用データベースへの橋渡しをする機能(ゲートウェイ)も用意されています. BBSを利用するには,当該BBS局からIDとパスワードをもらう必要がありますが,ゲストとして接続できる局も多くあります.< copyright 1994 由本正英 >トップに戻るORBBSトップに戻る
フリー・ソフトウェア
無償のソフトウェアで,多くはBBSなどを通して入手できます.著作権は開発者にあるため,その使用範囲は一般に個人的なものに限られます.日本のパソコン通信では,ISH,LHA,WTERMなどが有名です.トップに戻るORBBSトップに戻るチャット
(Chat)
電子メール
コンピュータを使用して,文書,プログラム,画像そのほかの情報を電子的メッセージとして伝達,蓄積する機能を電子メールといいます.伝達されたメッセージは,受け取り側の電子メール・ボックスに格納され,受け取り人はそれを管理(表示/削除/保管)します.トップに戻るORBBSトップに戻るダウン・ロード/アップ・ロード
BBSのホストのファイルを自分のパソコンに転送することをダウン・ロード,逆に自分のパソコンからホストへ送信することをアップ・ロードといいます. BBSでは普通誤り制御のない無手順(いわゆるタレ流し)でキー入力データや画面表示データを転送していますが,ファイル転送の場合には,誤伝送を防ぐためにXMODEM,YMODEM,ZMODEM,Bplusなどのファイル転送プロトコルが使用されます.トップに戻るORBBSトップに戻るYMODEM
XMODEMを改良したファイル転送プロトコルで,複数ファイルの一括送信,ファイル名や日付けなどのファイル情報の送信が可能になっています.YMODEM-gという応答を返さない高速版もあります.トップに戻るORBBSトップに戻るNIFTY-Serve
富士通と日商岩井の共同出資によるニフティ社が運営する日本最大のBBS局です.米国のCompuServeとは提携関係にあり,海外のデータベースにも容易にアクセスできます.入会金を支払えば,以降は利用料金のみです.トップに戻るORBBSトップに戻るPC-VAN
日本電気のPC-VAN事務局が行っている日本の代表的なBBS局の一つです.入会金を支払えば,以降は利用料金のみがかかる従量料金制です.トップに戻るORBBSトップに戻るCompuServe
米国の代表的なBBS局の一つです.NIFTY-Serveに入会するとCompuServeのIDは無料で取得できます.トップに戻るORBBSトップに戻るZMODEM
XMODEMシリーズの最後に位置付けられるものですが,その仕様はX/YMODEMとは大きく異なり,例えばブロック・フォーマットは可変長であるためX/YMODEMとの互換性はありません. パケット通信網を経ても効率が低下しないスライディンク・ウィンドウという手法を取り入れ,また制御コードの変換によってXON/XOFFなどの制御コードを透過させないネットワークにおける通信が可能です.トップに戻るORBBSトップに戻るBPlus
米国のCompuServeが使用しているBBSのためのプロトコルです. 正式にはCompuServe B Plus Protocolで,A,B,Quick Bの各プロトコルを経て改良されてきました.可変長ブロックでスライディンク・ウィンドウの機能をもっています.日本では,NIFTY-Serveのほかに若干のBBS局が採用しています.Keywords:OSIの基本参照モデル,ISO,ITU-T,XMODEM
通信規約.二つ以上のシステムが通信を行うための約束です.BSC,JUST-PC,XMODEMなどはすべてプロトコルですが,それらに論理的な基礎を与えるのが,OSIの基本参照モデルです. すべてのプロトコルは,このOSIのモデルに照らし合わせて考えることができます.例えば,ITU-TのVシリーズ勧告の多くはOSIの物理層に,BSCやMNPクラス4以上で行われるエラー訂正機構はデータ・リンク層に対応するプロトコルです. また,複数の層にまたがるプロトコルも多く,JUST-PC(郵政省推奨パソコン通信方式)は物理層からセッション層の5層に,また,XMODEMなどのファイル転送プロトコルは途中に穴の空いた,データ・リンク層からアプリケーション層までの6層に渡るプロトコルであるといえます.< copyright 1994 由本正英 >トップに戻るOR通信プロトコルトップに戻る
OSIの基本参照モデル
OSI(Open System Interconnection:開放型システム間相互接続)はISOが進めている通信規格の標準です.通信に関する取り決めをすべての通信形態に適用できるよう,表に示す七つの層に分割して考えるのがOSIの基本参照モデルです. 基本参照モデルでは,各層は上位の層からの要求に応じて何らかの処理(サービス)を遂行します.上位の層はそこで行われる具体的処理内容については関知しません.システム相互間で行われる各層の取り決めがOSIのプロトコルです.No. | 名称 | 内容 |
---|---|---|
7層 | アプリケーション層 | 下位層で処理されないすべての機能 |
6層 | プレゼンテーション層 | 構文交換(コード交換)、データ圧縮 |
5層 | セッション層 | セッション・コネクションの設定と解放 |
4層 | トランスポート層 | サービス品質の監視、パケットの順序制御 |
3層 | ネットワーク層 | ネット・コネクションの設定と解放、 通信経路指定、コネクションの多重化 |
2層 | データ・リンク層 | データ・リンク・コネクションの設定と解放、 データの区切りと同期、エラー検出と回復 |
1層 | 物理層 | 物理データへの変換と転送 |
ITU-T
国際連合の専門機関の一つであるITU(The International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合電気通信標準化部門). 通信に関する国際的標準化を推進する委員会で,日本における窓口は新日本ITU協会です. 電話回線におけるデータ通信に関するVシリーズ,データ通信ネットワークに関するX,ISDNのためのI,テレマティック・サービス(ファックス,ビデオテックスなど)に関するT,さらにG,Q,Eなどの多くの勧告が出されています.トップに戻るOR通信プロトコルトップに戻るISO
(International Organization for Standardization:国際標準化機構)
XMODEM
パソコン通信では最も古典的で最も広くサポートされているファイル転送プロトコルです.最初期のブロック長128バイト/チェック・サム方式のXMODEM(XMODEM-SUM)のほかに,チェックをより精度の高いCRCで行うXMODEM-CRC,ブロック長を1024バイトにしたXMODEM-1k,複数ファイルの送信を可能にしたXMODEM-BATCH,パケット網でも高速のWXMODEM,規約違反をして高速化したFlying-XMODEMなど,多くの種類があります.Keywords:ゲートウェイ,ブリッジ,OSIモデル,リピータ,ブリッジ,HUB,クライアントとサーバ,ブルータ,ルータ,リング型,バス型,スター型,LANアダプタ,ネットワーク・シェル
LANは,Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略で,広く使われている意味としては,数台から数百台の規模で,パソコンやオフコン,ワークステーションを有線,または無線を媒体として接続し,ハード・ディスクやプリンタなどの共有を行うシステム形態をいいます. LANにおいて主に使用される物理的形態は,Ethernetと呼ばれる規格で統一されており,このEthernet上で,各種のNOS(Network Operating System)が存在した環境で,アプリケーション・ソフトが稼働し,ユーザにLAN独特の各種メリットをもたらします. このLANを使用するには,クライアントとサーバの各1台ごとに,LANアダプタと呼ばれるインターフェース・カードと,それを制御するためのドライバ・ソフトが必要です. また,これらのハードウェア以外の構成機器として,リピータ,ブリッジ,ルータ,ブルータ,ゲートウェイ,HUBなどが規模によって必要になります. また,接続形態により,スター型,バス型,リング型の3種類が存在するほか,アクセス方式により,CSMA/CD方式,トークン・パッシング方式などがあります.< copyright 1994 今福昌治 >トップに戻るORLANトップに戻る
ゲートウェイ
OSIモデルにおいて,すべての層が異なっているシステム間の接続を行う装置です. WAN(Wide Area Network)と呼ばれる広域ネットワーク・システムなどには不可欠な装置です.ある程度の距離(数十キロ以上)離れたLAN間の接続などにおいて,途中にISDNなどの完全に異なる媒体を経由する場合には,このゲートウェイでプロトコルの変換を行ってデータを送出します.受信側でも同様にゲートウェイで受信したデータを接続されたLANのプロトコルに変換したうえで,そのLAN上にデータを送り出す役割を担います.トップに戻るORLANトップに戻るOSIモデル
(OSI参照モデル)
アプリケーション層 |
プレゼンテーション層 |
セッション層 |
トランスポート層 |
ネットワーク層 |
データ・リンク層 |
物理層 |
ブリッジ
ブリッジは,OSIモデルにおけるデータ・リンク層の媒体アクセス制御層以下の異なるプロトコルをもつネットワークを接続する際に使用されます. データ・リンク層の論理制御リンク層以上のデータに関しては透過的に送出されるので,データの変換などは実施されません.トップに戻るORLANトップに戻るリピータ
OSIモデルにおける物理層での信号を増幅し,通信距離を延長するための装置です. ただし,複数個のリピータにより通信距離を無制限に延ばせるというものではなく,リピータを入れることによって信号は遅延するので,距離は限定されます. このリピータは,NOSの種類に関係なく使え,主にEthernetまたはトークン・リング用に,プロトコルの種類で分けられます.HUB
10Base Tと呼ばれる,より対線を使用したLANシステムで必要となり,各クライアントおよびサーバの間に入り,中継役として介在する装置です.トップに戻るORLANトップに戻るクライアントとサーバ
LANにおけるシステム構成の中で,端末装置を「クライアント」,ハード・ディスクやプリンタを接続して各クライアントから共有して作業を実施させるハードウェアを「サーバ」と呼びます. クライアントには,パソコンやオフコン,ワークステーションなどが使われます. サーバには,パソコン,オフコン,ワークステーションなどのほかに,サーバとしての機能を重視強化した専用機などを選択し利用するケースが多いのですが,最近構築されるLANシステムの多くは,価格面から,パソコンを利用したサーバが増加しています.トップに戻るORLANトップに戻るルータ
OSIモデルにおける,ネットワーク層に含まれるデータ(送信先アドレス)を監視し,複数接続されたネットワークの中から,送信先の存在するネットワークにデータを送出します(ルーティングを行う). このルータは,主に中規模以上のLANシステムで,クライアント数が非常に多い場合,通信回線上のトラフィック(混雑度)上昇によるスループット(実質的な通信速度)の低下を防止するために使われます.クライアントをいくつかのグループに分けてネットワーク化し,それらの個々のネットワーク間をルータにより接続したうえで,個々のネットワーク上に流れるデータ量を見かけ上少なくして,トラフィックの低減を図ることができます.トップに戻るORLANトップに戻るブルータ
ブルータは,ブリッジの機能とルータの機能を併せもったハードウェアで,最近ではこの形態の製品が増えています.トップに戻るORLANトップに戻るバス型接続方式
一つのケーブルに,いくつものクライアント-サーバが接続される方式で,一つのケーブルを共有して通信を行います. この方式を利用した代表的なものに,イーサネットがあり,現在では最も普及した接続方式です.トップに戻るORLANトップに戻るリング型接続方式
バス型接続方式の両端を結び,環状にケーブルを配置したものを,リング型接続形式と呼びます. この方式を利用した代表的なものに,トークン・リングがあり,主にIBM系のシステムで利用されています.トップに戻るORLANトップに戻るLANアダプタ
(NIC・1247・・1243・・1148・:Network Interface Card)
ネットワーク・シェル(Network Shell)
クライアント上で,LANに接続されたハード・ディスクを使用する際に,まるで自分のクライアントに接続されたハード・ディスクであるかのように見せるためのソフトウェアです. このネットワーク・シェルは,アプリケーションなどが,LAN上のハード・ディスク(サーバ)に対してリード/ライトなどの処理要求を行った場合に,そのドライブ番号を検出し,LAN上のハード・ディスク(サーバ)に対して処理を行うよう,LANアダプタに対して処理要求を行ったり,サーバからのデータをクライアントで使用するDOSのフォーマットに合わせて,アプリケーションに渡す役割をもっています.トップに戻るORLANトップに戻るインテリジェント/ダム・タイプ LANアダプタ
LANアダプタには,そのハードウェア上にCPUを搭載したインテリジェント・タイプと,CPUを搭載しないダム・タイプのカードが存在します. インテリジェント・タイプはCPUを搭載していますので,送受信したデータの処理において,クライアントおよびサーバ側のCPUの負荷を低減する効果があります.しかし現実的には,クライアントおよびサーバに搭載されたCPUの処理速度が向上しているので,LANアダプタに搭載されたCPUを使用すると,逆に処理速度の低下を招く場合が増えています. 最近市販されているほとんどのLANアダプタはダム・タイプで,価格や処理速度の面で有利なので愛用するユーザが増えています.トップに戻るORLANトップに戻るスター型接続方式
スター(星)型に,一点を中心にして,クライアントが接続される形式で,一般的には公衆回線網(電話局と各家庭に存在する電話機)のイメージといえます. 低速な通信速度で少数のクライアントを接続する場合には,簡単で安価なシステム構成になりますが,最近の大容量,高速通信の需要には向かないため,ほとんど姿を消しつつありましたが,10BaseTと呼ばれる,より対線とHUBを組み合わせたシステム構成の登場により,最近,人気を取り戻しつつあります..Keywords:LAN Manager,NetWare,NFS,NOVELL,NetBIOS,Peer to Peer,LANtastic,NetWare Lite
NOSは,Network Operating System(ネットワーク・オペレーティング・システム)の略で,実際にLANを使用する場合,LANに関わる主要な制御を受けもつ部分です. 一般のパソコンなどを使用する場合,DOS(Disk Operating System)が必要なのと同様に,LANを使用する場合には,必要となるソフトウェアといえます.NOSの主な種類として,中規模以上のLANシステムに使用される,NFS(TCP/IP),NetWare,Lan Managerなどのほかに,1対1で使用することを主な目的としたPeer to PeerタイプのLANtastic,NetWare Lite(現在NetWarePersonal)などがよく使われています.< copyright 1994 今福昌治 >トップに戻るORNOSトップに戻る
LAN Manager
(ラン・マネージャ)
NFS
(Network File System)
NetWare
(ネットウェア)
Peer to Peer
(ピア・ツー・ピア)
LANtastic
(ランタスティック)
NetWare Lite
NetWare Liteは,NetWareのピア・ツー・ピア・タイプとして,1992年に登場したNOSです. 日本では,NetWare Lite v1.1Jが,1993年3月末から出荷されています. v1.1Jからは,MS-Windows上でNetWare Liteの設定を行うためのユーティリティが付加され,GUI環境のもとで操作が可能になっています. 現在は,NetWare Personalという製品に置き換わっています。 NICとセットになった製品もあるNetBIOS
LAN Managerなどに搭載された,LANにおける各種機能を,上位のアプリケーションに提供するためのAPIです. 日本でも,NetBIOSに対応した各種アプリケーションが市販化されていますが,最近では,NetWareの台頭により,その存在が薄れてきました. これをさらに高機能化したものに,?アスキーが提唱するInetBIOSがあり,1991年にこれに対応したLANアダプタとアプリケーションをサン電子が市販化を行って以後,国内のLANベンダのほとんどが,これに対応したLANアダプタを提供するようになりました.市場は,NetWare,LAN Manager,InetBIOSなどが,主なLAN環境として,上位アプリケーションのサポート対象となっています.トップに戻るORNOSトップに戻るコラム OS/2LANサーバ
IBMのOS/2上で運用されるネットワーク・マネージャ、DOS,OS/2,Windows 3.1にそれぞれ対応したリクエスタが用意されています。OS/2をサーバとしてOS同士でのLANを容易に組み立てることができます。 持続するシステムの規模に応じてエントリパッケージとアドバンストパッケージがありCD-ROMで供給されます。< copyright 1995 相沢一石 >トップに戻るORマルチメディア トップに戻る
マルチメディア・パソコン
標準の構成で,音声入出力,画像,動画の処理ができるように予め,サウンドボード,CD−ROM,マイク,スピーカがセットされたパソコン.95年末から富士通,IBMなどが個人ユーザー向けのパソコンとして20万円以下の価格でCD−ROMドライブを標準で装備し,動画,音声処理,パソコン通信も可能なパソコンを発売し一般家庭におけるマルチメディアのキーステーションを目指しています.トップに戻るORマルチメディア トップに戻るMPC
(Multimedia Personal Computer)
MPEG(Motion Picture Experts Group)
ディジタルでカラー動画の処理を行う場合,データの圧縮・伸張を高能率に行わなければなりません.この圧縮・伸張を高能率に行える方式の標準化を目的としたISOとIECの合同組織の略称で,この組織で規格化,検討されている圧縮・伸張の方式のことを示します. 現在利用されている方式はMPEG1と呼ばれ1.5Mビット/秒の転送速度でテレビやVTR並の画質が得られるようになっています. パソコンの世界ではReelMagicというMPEG再生ボードを米シグマデザイン(国内:ソフトウェアジャパン)が発売しています.トップに戻るORマルチメディア トップに戻るビデオ・オン・デマンド
次世代のマルチメディアの本命と目され研究されているビデオ画像の配信方法.現在のケーブルテレビなどでは視聴者の要望とは無関係にセンターから一方通行で配信されています. ビデオ・オンデマンドでは双方向のケーブルテレビとして運用し,ディジタル動画としてビデオサーバーに保存されている動画を複数の視聴者の要望に応じてそれぞれ異なったタイミングで提供することができます.霞ヶ関のNTTのセンターでデモを見ることができます.トップに戻るORマルチメディア トップに戻るデータ用MD
ソニーの開発した2.5インチの光ディスクをパーソナルコンピュータの外部記録媒体として転用したもの.95年春より5万円前後の価格で発売されました. このデータフォーマットは再生専用MDデータ,記録用MDデータとこれらの混在したハイブリットMDデータの3種類のデータフォーマットが用意されています.再生専用は光ディスク,記録用では光磁気ディスクを用いています. 容量140Mバイト,データ転送速度155Kバイト/秒と決して高速ではありません.媒体やドライブが3.5インチのMOに比べ価格が安く利用できることが期待されています.トップに戻るORマルチメディア トップに戻るPhotoCD
写真をCDに記録したもので,米イーストマン・コダック社がCDを開発したオランダのフィリップス社と共同で開発しました.再生は専用のフォトCDプレーヤーなどもありますが,パソコンからビューワーソフトを利用して再生する方が一般的です.通常の写真を100枚まで追記方式で記録できます.フイルムを写真店などに持っていってフォトCDを注文すると一週間程度でディスクになった写真を受け取ることができます.トップに戻るORマルチメディア トップに戻る< copyright 1995 相沢一石 >トップに戻るORインターネットトップに戻る
WWW(World Wide Web,W3)
現在,インターネットで最も注目されている情報サービスで,テキストモードの情報だけでなく,画像,音声も含むマルチメディアの情報のサーバが全世界でネットワークを構成しています.WWWサーバは画像の中の必要とするデータをクリックしていくだけで,世界中のWWWサーバの中から目的の場所へ簡単に移動していくことができます.企業,行政府の広報活動にも広く利用されるようになっています. このためのビューワとしてMosaicやNetscapeが使われます. トップに戻るORインターネットトップに戻るftp
UNIXのシステムで,TCP/IPで接続されたコンピュータ間でファイルの交換を行うためのプロトコール.インターネット上にこのftpでログインできる多くのサーバーがあり,各種の情報,ツールが公開されています. 多くのパソコン通信からもこのftpによるサービスが可能になっています.トップに戻るORインターネットトップに戻るTelnet
TCP/IPで接続された他のコンピュータにログインするためのプロトコルで,そのプロトコルを実現するソフトウェアツールを指す場合も多くあります.商用パソコン通信でも多くの場合Telnetのサービスを行っています.直接相手のコンピュータの端末としてログインするのでID,パスワードが必要となります.トップに戻るORインターネットトップに戻るMosaic
WWWサーバーの情報を検索するためのGUIインターフェースを持ったソフトウェア.米イリノイ大学のNCSA (National Center for Supercomputing Application)で作成されたフリーソフトウェア.国内では富士通がパソコンユーザ用としてウィンドウズ版などの日本語化を行っています.このMosaicを使用するためには,パソコン通信経由でなくIP接続によりインターネットに接続されていなければなりません.トップに戻るORインターネットトップに戻るIP接続
パソコンをパソコン通信経由でなく,インターネットに直接接続するための方法の一つで,専用線で常時接続する方法と,必要な時に交換回線経由で接続するダイヤルアップ接続があります.専用回線で接続する場合は専用回線の費用もかかり,最低でも数十万円/月の費用がかかります.しかし専用回線ですので多くのユーザがいつでも利用できますので企業の利用が想定されています.ダイヤルアップ接続の場合は必要な時回線を接続するので回線費用も安価になり,インターネットの接続料金も多くのプロバイダでは安価に設定されています. 個人的な利用ではダイヤルアップ接続で低コストでインターネットに接続できます.ダイヤルアップ接続の場合はINS64,またはアナログ交換回線を利用します.最近はアナログ交換回線でも最大28.8Kbpsの通信速度となり必要な通信速度を確保することができます.中にはINS64の高速ディジタル交換回線で64Kbpsに対応するプロバイダもあります.トップに戻るORインターネットトップに戻るプロバイダ
インターネットへの接続サービスを提供する事業者で,正確にはネットワーク・サービス・プロバイダと呼びます.インターネットの話題の広がりにつれて多くの事業者がこのインターネット接続サービスを始めています.参入者の増加に応じて接続コスト下がってきています.また,料金体系もそれぞれの事業者によって異なりますので利用方法と合わせて検討する必要があります.トップに戻るORインターネットトップに戻るPPP
インターネットへダイヤルアップIP接続するためのプロトコル.IBMのOS/2 Warpには標準でこのPPPのためのソフトが用意されています.このIP接続を行うためにはプロバイダと契約する必要があります.トップに戻るORインターネットトップに戻るgopher
インターネット上の情報検索システム.WWWと異なりキャラクターベースで情報検索するシステムです.順次メニューを検索確認しながら各地の公開されているサーバーを調べていきます.必要な情報が見つかるとftpなどでその情報を取り出します.トップに戻るORインターネットトップに戻るKeywords:Ethernet,IEEE,10Base 2,10Base 5,10Base T,802委員会,CSMA/CD
Ethernetは,Xerox,Intel,DECの3社により開発され,現在ではIEEEの制定する正式な世界規格のLANの通信方式です.基本的にはバス型接続方式によるCSMA/CDを採用し,ケーブルの接続形態には10Base2/5/T(10Base5,10BaseT)が用いられます.< copyright 1994 今福昌治 >トップに戻るOREther イーサネットトップに戻る
10Base 2
10Base 5
セグメント長が,500mまで保証されたケーブリングが特徴で,イエロ・ケーブルと呼ばれる直径20mm程度の太めの同軸ケーブルにより敷設を行います. 10Base 5は,このイエロ・ケーブルのほかに,トランシーバと呼ばれる変復調器と,そのトランシーバとマシン本体を接続するトランシーバ・ケーブルが必要となるため,コスト的にはかなり高価になりますが,中規模以上のLANシステムではこの方式が最も普及しています.トップに戻るOREther イーサネットトップに戻る10Base T
10Base Tは,上記二つのケーブリングとは,まったく異なる方式をとっています. 10Base Tの「T」はTwistのTで,より対線と,HUB・124B・・1358・と呼ばれる中継器を用いて,スター接続方式のケーブリングを行います. 配線が簡単(モジュラ・ケーブルによるコンセント式)なため,最近では多く導入されています.トップに戻るOREther イーサネットトップに戻るCSMA/CD
CSMA/CD(Carrier Sence Multiple Access with Collision Detection)は,搬送波感知多重アクセス+衝突検出機能をもった通信方式です. このCSMA/CDは,バス型接続タイプなどで,複数のクライアント-サーバが,一つの通信回線を共有する場合に,それぞれが送信したいときに送信する方式を取ることを可能にしています.原理的には,送信処理を行う場合,通信回線が空いていることを確認してから送信を開始します.万が一,複数のクライアントから同時にデータが送信された場合はそれを検出し,万が一にも間違ったデータが相手に伝わらないよう,今度はジャミング(妨害)信号を送出し,送信をいったん中断します.送信が衝突した複数のクライアントは,それぞれランダムなタイミングで再送信を試みることにより,複数回の連続した衝突を避け,相手にデータを送信できるようになります.トップに戻るOREther イーサネットトップに戻るIEEE
(アイ・トリプル・イー)
802委員会
IEEEの中で,LAN(WANも含む)に関する各種規格の世界標準化を担当する委員会で,1980年2月に第一回会合が行われたことから,この名前が付けられました. 802委員会で制定された各種の規格は,802.1から順次,小数点以下の番号が割り振られており,現在では802.9までがあります. 802委員会による,現在までの主な制定番号と名称は以下のとおりです.802.1 | HILI(ハイレベル・インターフェース) |
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802.2 | LLC(論理リンク) |
802.3 | CSMA/CD |
802.4 | トークン・バス |
802.5 | トークン・リング |
802.6 | MAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク) |
802.7 | ブロード・バンド(金属系通信回線によるケーブリング) |
802.8 | 光ファイバ(ファイバによる高速通信網のケーブリング) |
802.9 | IVDLAN(音声・データ統合LAN) |
IEEE 802.3
IEEE 802委員会の制定した規格の中でも,802.3の定めるCSMA/CD通信方式の中で,特にケーブリングに関しては,現在,LANを使用するユーザと最も深い関わりをもつ規格です. この802.3には,現在主なケーブリング方式として有名な10Base2/5/Tの三つの規格が提唱されており,LANのシステム構築の中で,通信に関わる規格のほとんどがこの中に含まれています..