9.通信


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RS-232C




Keywords:bps,DTE,DCE,EIA,ANSI,ストレート・ケーブル,クロス・ケーブル,8251A,同期,非同期,パリティ,ブレーク信号

1対の線を使用してディジタル信号を送受するシリアル・インターフェースのひとつです.通信速度は20k
bps以下で,本来はDTE(パソコン)とDCE(モデム)を接続するための規格でしたが,パソコン同士や各種周辺機器との接続にも使用されています.

始めはEIAの規格でしたが,その後ANSI/EIAの正式規格となり,1991年にはANSI/EIA-232-Eに改称されました.しかし,まだ一般的にはRS-232Cと呼ばれています.内容的にはITU-TのV.24+V.28,あるいはJIS X5101(旧JIS C 6361)と基本的に同一です.

コネクタには25本のピンがありますが,一般の通信に使用されるのは表に示したピンだけです.パソコンとモデムの接続に使用するときにはストレート・ケーブルを,パソコン同士を接続するときにはクロス・ケーブルを使用します.

制御LSIとしては,8251A,8250(16550)などが使われます.
< copyright 1994 由本正英 > 



No. RS-232C CCITT
V.24
JIS 俗称 方向
DTE⇔DCE
意味
1 AA 101 FG GND
保安用接地
2 BA 103 SD TxD 送信データ
3 BB 104 RD RxD 受信データ
4 CA 105 RS RTS 送信要求
5 CB 106 CS CTS 送信許可
6 CC 107 DR DSR 送信データあり
7 AB 102 SG GND
信号用接地
8 CF 109 CD DCD データ・チャネル
受信キャリア検出
15 DB 114 ST2 TxC2 送信信号エレメント・タイミング
17 DD 115 RT RxC 受信信号エレメント・タイミング
20 CD 108/2 ER DTR データ端末準備完了
22 CE 125 CI RI 被呼検出
24 DA 113 ST1 TxC1 送信信号エレメント・タイミング

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EIA
(Electronic Industries Association)

米国の電子工業会をEIAと呼び,電子産業に関連する種々の企業が会員になっています.

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DTE
(Data Terminal Equipment)

データ端末装置をDTEといい,通信システムにおける利用者側の端末を指します.パソコンは代表的なDTEです.DTEはDCEを介して回線(通信網)と接続されます.

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bps
(bits per second)

データ伝送の速度を表す単位で,1秒間に伝送するビット数で表します.なお,baudは1秒間に行われる通信媒体の状態変化の回数で表される
変調速度であり,bpsとは異なる表示単位です.

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DCE
(Data Communications Equipment Data circuit-Terminating Equipment)

データ回線終端装置をDCEといい,DTEと回線(通信網)の間において両者の信号の相互変換を行います.アナログ回線ではモデム,ディジタル回線ではDSU(Digital Service Unit:ディジタル回線終端装置)が使用されます.

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ANSI
(American National Standards Institute)

米国規格協会をANSIといい,アンシと読みます.1928年にASA(American Standards Association)として設立され,USASI(United States of America Standards Institute)を経て,1969年に今の名称に改められました.パソコンに関連する規格としては,SCSIインターフェース,プログラミング言語,ANSI.SYSドライバなどが有名です.

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変調速度

コンピュータのディジタル信号は,変調により電話回線に適した音声に変換されます.これは,キャリア(搬送波)と呼ばれる一定周波数の正弦波にデータを乗せることにより行われます.

振幅変調(AM),周波数変調(FM),位相変調(PM),そして位相変調と振幅変調を組み合わせた直交振幅変調(QAM)など多くの方式があり,以前のモデムには1変調1ビットのFMやPMなどの方式が使用されていましたが,最近では1変調で複数ビットの伝送ができるQAMが一般的になってきました.

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ストレート・ケーブル

パソコン側とモデム側を接続するのに使用するのがストレート・ケーブルです.同じ番号のピン同士を接続しますが,あまり使用しないピンは結線されていないこともあります.



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クロス・ケーブル

パソコン同士をRS-232Cで接続する場合に使用するケーブルで,リバース・ケーブルと呼ぶこともあります.RS-232Cはパソコン同士を接続する規格ではないので,使用目的に応じた結線を行わなくてはなりません.代表的なものとしては,3線結合,7線結合などがあります.



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8251A

最もよく使用されているIntel社のRS-232C制御LSIの一つで,USART(Universal Synchronous/Asynchronous Receiver/Transmitter)とも呼ばれます.日本では,IBM系以外のほとんどすべてのパソコンが使用しています.

初期化の際には,キャラクタ長,
同期/非同期,ストップ・ビット数,パリティ・チェックの有無/種類,その他を指定します.

初期化後はデータの送受のほか,送受の許可,ER,RSの信号線の制御,ブレーク信号の送出,受信状態の参照などを行うことができます.

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パリティ・チェック

通信LSIに用意されているデータ・チェック機能で,偶数パリティと奇数パリティの二通りがあります.

1個のデータの送出に際し,送信側では一つのデータ(5〜8ビット)の中の「1」のビットの数が,偶数パリティであれば偶数に,奇数パリティであれば奇数になるようにパリティ・ビットというものを付加します.これは,ストップ・ビットの手前に挿入され,受信側のLSIはこれをチェックし,もし一致しなければステータスのパリティ・エラー・ビットを立てます.

このチェック方法は精度が低く,たとえば,偶数個のビットが同時に化ければエラーは検出できません.

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同期モード

シリアル・データの区切りを明確にする方法の一つです.最初に同期キャラクタを認識した後,1ビット分の時間経過に合わせて受信信号をサンプリングすることによりデータを区切ります.データの送信を行っていないときには同期キャラクタがデータ線を流れています.

送受双方のクロックを一致させるため,ST1,RT,ST2などのクロック用信号線が必要となります.非同期モードにあったスタート・ビットとストップ・ビットは不要となるので効率的ですが,パソコンの標準BIOSには装備されていません.

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非同期(調歩同期)モード

シリアル・データの区切りを明確にする方法のひとつです.各データの前に必ず“L”レベルのビット(スタート・ビットという)を挿入し,データの終わりには“H”レベルのビット(ストップ・ビット)をつけ加えます.データが流れていない場合には,データ線は常に“H”レベルに保たれるので,スタート・ビットの“L”レベルを検出することにより,データが送信されてきたことを認識することができます.

データ以外のビットが入るので伝送効率が悪いのですが,パソコンの標準RS-232Cはすべてこの方式です.

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ブレーク信号

非同期モードでは,データが流れていない場合はデータ線は常に“H”レベルに保たれており,また1個のデータの最後には必ず“H”レベルのストップ・ビットが付くため,2個以上のデータに渡って“L”レベルが連続することはありません.

これを強制的に“L”レベルにするのがブレーク信号です.8251Aにはブレーク送信/検出の機能が用意されています.

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モデム
(MODEM)




Keywords:変調方式,同期,非同期,全二重,半二重,Vシリーズ勧告,MNP,V.42,V.42bis,フロー制御,ATコマンド,XON/OFF制御,RS/CS制御,V.25bis

変復調装置(MOdulator/DEModulatorの略)のことで,コンピュータのディジタル信号と電話回線のアナログ信号との相互の変換を行う装置です.ただし,現在のモデムは変復調機能のほかに,NCU(Network Control Unit:網制御装置),誤り訂正,データ圧縮など多くの機能をもっています.

モデムには,変調方式,
同期/非同期全二重/半二重,その他の違いに基づいた多くの種類があり,種類の異なるモデム同士を接続することはできません.これらの相違は基本的にITU-TのVシリーズ勧告に基づきますが,MNPクラスなどそれ以外の違いもあります.
< copyright 1994 由本正英 > 
モデムの外観

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MNP
(Microcom Networking Protocol)

米国マイクロコム社のモデムの規格をMNPといい,この規格にしたがって作られたモデムがMNPモデムです.MNPクラスという1〜10のうち8を除くの九つの規格があり,これによってその機能が大きく異なります.クラス10以外では,番号が大きいほど高速になります.

MNPモデムには,エラー訂正機構(クラス4以上)のほか,モデム内部でのデータの自動パケット化機能,データ圧縮機能(クラス5以上),端末速度一定などの特徴があり,これらと関連して
フロー制御が必須です.

モデムの制御はATコマンドあるいはV.25bisで行います.




クラス 標準以外の規格 最大速度 特徴
1
1,680 半二重、非同期
2
2,016 全二重、非同期
3
2,640 全二重、同期
4
2,880 パケット長最適化、ヘッダ縮小機能
5
4,800 データ圧縮機能
6 V.29 19,600 V.29(9,600bps)による高速転送
7
12,000 高度なデータ圧縮機能、
ターボ・モード(改良 V.22bis)
8

欠番
9 V.32 38,400 V.32(9,600bps)による高速転送、
プロトコルの改良
10
- 移動体通信用


モデムの外観▼

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Vシリーズ勧告

ITU-TのVシリーズは「電話網による通信に関する勧告」で,モデムに関する勧告(表)のほかに,同期/非同期変換に関するV.14,RS-232Cに関連するV.24,V.28,エラー訂正に関する
V.42,データ圧縮に関するV.42bisなどがあります.

現在,ほとんどすべてのモデムはこの勧告にしたがって作られています.


名称 V.21 V.22 V.22bis V.23 V.26 V.26bis V.26ter V.27 V.27bis V.27ter V.29 V.32 V.32bis V.33 V.34
速度 300以下 1200/600/300 2400/1200 1200/600 2400 2400/1200 2400/1200 4800 4800/2400 4800/2400 9600/7200/4800 9600/4800 14400/12000/他 14400/12000/他
変調速度 300 600 600 1200/600 1200 1200 1200 1600 1600/1200 1600/1200 2400 2400 2400 2400
変調方式 周波数変調 4.2相位相変調 16値直交振幅変調 周波数変調 4相位相変調 4.2相位相変調 4.2相位相変調 8相位相変調 8.4相位相変調 8.4相位相変調 16値直交振幅変調 32値直交振幅変調 128値直交振幅変調 128値直交振幅変調
キャリア周波数 1080/1750 1200/2400 1200/2400 1500or1700 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1700 1800 1800 1800
全二重/半二重 公衆回線 全二重 全二重 全二重 半二重 - 半二重 全二重/半二重 - - 半二重 - 全二重 全二重 -
専用回線二線式 全二重 全二重 全二重 半二重 - - 全二重/半二重 半二重 半二重 - - 全二重 全二重 -
専用回線四線式 - - - - 全二重 - - 全二重 全二重/半二重 - 全二重/半二重 - - 全二重
同期/非同期
DCE⇔DCE
非同期/同期 同期 同期 非同期/同期 同期 同期 同期 同期 同期 同期 同期 同期 同期 同期
同期/非同期
DCE⇔DTE
非同期 同期/非同期 同期/非同期 同期/非同期 同期 同期 同期/非同期 同期 同期 同期 同期 同期/非同期 同期/非同期 同期
接続形態 P-P P-P P-P P-P P-P,MP P-P P-P P-P,MP P-P,MP P-P P-P P-P P-P P-P
使用しているプロトコル

MNP(クラス4他)

JCA手順、全銀協


JUST-PCキャプテン MNP(クラス6) MNP(クラス9)


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V.25bis

シリアル・インターフェースによる自動発呼/着呼(手動も含む)の手順に関するITU-Tの勧告です.ER,DR,CS,CIの各信号線の状態と手順全体の状態が厳密に定義されており,手順通りに状態を遷移させなければなりません.最近はもっと簡単なATコマンドが普及した結果,あまり使われなくなっています.

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フロー制御

受信したデータは一般に受信バッファに入れて管理しますが,バッファ・サイズ以上の受信データを溜めておくことはできません.そこで,バッファがあふれる可能性のある場合には「フロー制御」を行います.

フロー制御は,受信側が送信側に対してビジィを通告し,送信側はこれを受けてデータ送信を一時的に中断します.受信側はバッファの空きが一定数以上になるとビジィ解除を通告し,送信側はこれを受けて送信を再開します.

パソコンで使用されるフロー制御には,
XON/XOFF制御RS/CS制御があります.

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全二重/半二重

通信状態を送信/受信と切り替える必要のある方式を「半二重」,切り替えなしに送受信ができる方式を「全二重」といいます.

全二重を行うには,双方で異なる波長のキャリアを使用する周波数多重化,双方が出したデータが混合してできた波形から自分の出した波形だけを差し引いて相手の波形だけを得るエコー・キャンセラ,通信回線を2組用意する(4線式モデム)などの方法があります.

最近のモデムの多くは,モデムとモデムの間では半二重でも,モデムとパソコンの間は見かけ上全二重動作をするようになっています.

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同期/非同期

モデムの同期/非同期の意味は,基本的に回線上(モデム-モデム間)を流れるデータが同期方式か非同期方式かということを指しています.

一般に回線上が同期方式のモデムはパソコン-モデム間のRS-232Cも同期方式ですが,最近はMNPのように,回線上は同期でもRS-232Cは非同期のモデムが多くなってきています.

回線に同期信号を流すには,乱数を使用して情報信号の中に同期信号を混ぜ合わせるスクランブルという手法が用いられます.

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V.42

モデムのエラー訂正に関するITU-Tの勧告の一つです.LAPMというHDLCをベースにするプロトコルと,MNPの双方を備えています.勧告によるとV.42準拠のモデムはこの両者を兼備している必要があります.したがって,MNPモデムはV.42と接続可能ですが,V.42準拠とはいえません.

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V.42bis

モデムのデータ圧縮に関するITU-Tの勧告です.V.42を具備していることを前提にしており,頻繁に現れる同じデータ列を短いコードに割り当てることにより,圧縮を実現しています.圧縮効率はMNPのクラス7〜9に相当し,最大300%にも達します.

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ATコマンド

モデム制御用コマンドの一つで,本来は米国ヘイズ(Hayes)社のモデム用でしたが,現在では全世界に普及しています.コマンドが基本的にATの2文字から始まるのでこの名があります.

初期のATコマンドは簡単なものでしたが,モデムの高機能化につれて各社が様々なコマンドを付加したため,現在では同じメーカでもモデムによってコマンドが異なるほど互換性がなくなっています.

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RS/CSフロー制御

RS/CSの信号線を使用してフローの制御を行います.自分のビジィはRSをOFFにすることで通告し,相手のビジィはCSがOFFになることで知ることができます.コードは使用しないので,透過性やコード化けの問題がなく,XON/XOFF制御より優れた制御方法です.

MNPモデムではこのRS/CS制御を使用することが標準になっています.

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XON/XOFFフロー制御

Xフロー制御ともいわれ,制御コードを送信することでフローの制御を行います.XONは送信可(ビジィ解除)の意でコードとしては一般に11Hが用いられ,XOFF(ビジィ通告)には 13Hが使用されます.

コードで制御を行うため,データの透過性がなく,また,コード化けによる誤制御の可能性もあり信頼性は高くありません.

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INS64




 NTTのISDN(総合ディジタル通信網)の一つで,88年4月から提供されている電話,ファクシミリ,データ通信を一つの回線で行うディジタル交換回線サービス.企業の事業所間におけるデータ伝送,専用回線のバックアップ等から利用され始め,大量のデータを扱う場合の一般的な業務に利用されるようになりました.INS64の申し込みの相談に行ったところ,NTTでは最近通信カラオケのための申し込みが多いと言っていました.

 INS64では64KbpsのBチャネル2つと16KbpsのDチャネルを一つ利用できます.また電話の回線として2回線利用でき,FAXやパソコン通信の普及,インターネットのような世界的なネットワークに個人が接続ができるような時代になり,個人での利用も珍しくない時代になっています.

 INS64のサービスを受けると従来アナログ回線で使用していた設備もそのまま利用することができます.ただし,アナログ回線の時は電話機やFAXだけを用意すれば良かったのですが
DSUTAなどのディジタル回線特有の設備が必要になります.また,利用できるサービスも通話モードディジタル通信モードパケット交換モード,またパケット交換モードでは通信相手を指定,制限することができる,P−P,P−MPなど多様なサービスを選択することができます.
< copyright 1995 相沢一石 > 

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DSU
(ディジタル・サービス・ユニット:回線接続装置)

 INSのディジタル回線への回線接続装置で,局からの2線の信号線を屋内用に4線に変換します.

 このDSUはINSの利用では不可欠です.NTTのレンタルを利用すれば月1700円の利用料が必要となります.NTT以外のメーカの物を自営で買い取り設置することもできます.その場合は月次の使用料は必要なくなります.

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TA(ターミナル・アダプタ)

 INS64等のISDN回線に従来のアナログ回線の電話機,モデムなどを接続するためのアナログ・ディジタル変換装置で,DSUの後ろに接続します.このTAにはアナログ電話機器用のモジュラ端子,RS232C用の端子が用意されています.TAの種類も最近は10万円以下の安価で仕様もバラエティに富んだものになっています.用途に応じて選択する楽しみがあります.

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通話モード

 通話モードは
INS−Cアナログとも呼ばれ,通常のアナログの電話と同じイメージで利用できます.INSネット以外のアナログ回線の契約者とも送受信ができますので,現行のアナログ電話をINS64に置き換えても不自由ありません.ただしサービス区域のNTTの交換機の種類によって電話番号を変えなければなりません.多くの場合は番号を変えなければならないようです.

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ディジタル通信モード

 このモードはINS−Cディジタル交換とも呼ばれ,最大64Kbpsのディジタル信号でデータの交換を行います.回線は交換機を通して相手と一対一で接続された状態となります.

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INS−P(パケット交換モード)

 INS64のサービスの一つで,回線の接続時間と無関係にデータの伝送量に応じて課金されます.データはアドレスを付加したパケットとして,送受信されます.

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INS−C

 アナログの電話と同じで接続している時間により課金されるサービスで,送信相手とは一対一で接続されます.料金体系もアナログ回線の体系と同じです.このINS−Cには通話モードとディジタル通信モードがあります.

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BBS




Keywords:電子メール,チャット,フリー・ソフトウェア,ダウン・ロード,アップ・ロード,PC-VAN,NIFTY-Serve, CompuServe, YMODEM, ZMODEM, BPlus

電子掲示板(Bulleting Board System).BBSのホスト局とパソコンを多くの場合公衆回線で接続し,ホストが用意したサービスを利用します.本来の意味である電子掲示板機能のほかに,
電子メールチャットの機能,また,フリー・ソフトウェアダウン・ロードしたり,逆にアップ・ロードすることもできます.

PC-VANNIFTY-Serveのような大きなBBS局では,さらにほかのBBS(例えば,米国のCompuServe,DIALOGなど)や各種商用データベースへの橋渡しをする機能(ゲートウェイ)も用意されています.

BBSを利用するには,当該BBS局からIDとパスワードをもらう必要がありますが,ゲストとして接続できる局も多くあります.
< copyright 1994 由本正英 > 

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フリー・ソフトウェア

無償のソフトウェアで,多くはBBSなどを通して入手できます.著作権は開発者にあるため,その使用範囲は一般に個人的なものに限られます.日本のパソコン通信では,ISH,LHA,WTERMなどが有名です.

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チャット
(Chat)

おしゃべりの意味で,複数のユーザがキーボードで同時に会話する機能をいいます.米国のBBSであるTHE SOURCEが使用している名称で,日本ではこれを借用してチャットと言っていますが,CompuServeやNIFTY-ServeではCBシミュレータと呼ばれています.

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電子メール

コンピュータを使用して,文書,プログラム,画像そのほかの情報を電子的メッセージとして伝達,蓄積する機能を電子メールといいます.伝達されたメッセージは,受け取り側の電子メール・ボックスに格納され,受け取り人はそれを管理(表示/削除/保管)します.

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ダウン・ロード/アップ・ロード

BBSのホストのファイルを自分のパソコンに転送することをダウン・ロード,逆に自分のパソコンからホストへ送信することをアップ・ロードといいます.

BBSでは普通誤り制御のない無手順(いわゆるタレ流し)でキー入力データや画面表示データを転送していますが,ファイル転送の場合には,誤伝送を防ぐためにXMODEM,
YMODEMZMODEMBplusなどのファイル転送プロトコルが使用されます.

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YMODEM

XMODEMを改良したファイル転送プロトコルで,複数ファイルの一括送信,ファイル名や日付けなどのファイル情報の送信が可能になっています.YMODEM-gという応答を返さない高速版もあります.

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NIFTY-Serve

富士通と日商岩井の共同出資によるニフティ社が運営する日本最大のBBS局です.米国のCompuServeとは提携関係にあり,海外のデータベースにも容易にアクセスできます.入会金を支払えば,以降は利用料金のみです.

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PC-VAN

日本電気のPC-VAN事務局が行っている日本の代表的なBBS局の一つです.入会金を支払えば,以降は利用料金のみがかかる従量料金制です.

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CompuServe

米国の代表的なBBS局の一つです.NIFTY-Serveに入会するとCompuServeのIDは無料で取得できます.

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ZMODEM

XMODEMシリーズの最後に位置付けられるものですが,その仕様はX/YMODEMとは大きく異なり,例えばブロック・フォーマットは可変長であるためX/YMODEMとの互換性はありません.

パケット通信網を経ても効率が低下しないスライディンク・ウィンドウという手法を取り入れ,また制御コードの変換によってXON/XOFFなどの制御コードを透過させないネットワークにおける通信が可能です.

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BPlus

米国のCompuServeが使用しているBBSのためのプロトコルです.

正式にはCompuServe B Plus Protocolで,A,B,Quick Bの各プロトコルを経て改良されてきました.可変長ブロックでスライディンク・ウィンドウの機能をもっています.日本では,NIFTY-Serveのほかに若干のBBS局が採用しています.

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通信プロトコル




Keywords:OSIの基本参照モデル,ISO,ITU-T,XMODEM

通信規約.二つ以上のシステムが通信を行うための約束です.BSC,JUST-PC,XMODEMなどはすべてプロトコルですが,それらに論理的な基礎を与えるのが,
OSIの基本参照モデルです.

すべてのプロトコルは,このOSIのモデルに照らし合わせて考えることができます.例えば,ITU-TのVシリーズ勧告の多くはOSIの物理層に,BSCやMNPクラス4以上で行われるエラー訂正機構はデータ・リンク層に対応するプロトコルです.

また,複数の層にまたがるプロトコルも多く,JUST-PC(郵政省推奨パソコン通信方式)は物理層からセッション層の5層に,また,XMODEMなどのファイル転送プロトコルは途中に穴の空いた,データ・リンク層からアプリケーション層までの6層に渡るプロトコルであるといえます.
< copyright 1994 由本正英 > 

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OSIの基本参照モデル

OSI(Open System Interconnection:開放型システム間相互接続)は
ISOが進めている通信規格の標準です.通信に関する取り決めをすべての通信形態に適用できるよう,表に示す七つの層に分割して考えるのがOSIの基本参照モデルです.

基本参照モデルでは,各層は上位の層からの要求に応じて何らかの処理(サービス)を遂行します.上位の層はそこで行われる具体的処理内容については関知しません.システム相互間で行われる各層の取り決めがOSIのプロトコルです.



No. 名称 内容
7層 アプリケーション層 下位層で処理されないすべての機能
6層 プレゼンテーション層 構文交換(コード交換)、データ圧縮
5層 セッション層 セッション・コネクションの設定と解放
4層 トランスポート層 サービス品質の監視、パケットの順序制御
3層 ネットワーク層 ネット・コネクションの設定と解放、
通信経路指定、コネクションの多重化
2層 データ・リンク層 データ・リンク・コネクションの設定と解放、
データの区切りと同期、エラー検出と回復
1層 物理層 物理データへの変換と転送

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ITU-T

国際連合の専門機関の一つであるITU(The International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合電気通信標準化部門).

通信に関する国際的標準化を推進する委員会で,日本における窓口は新日本ITU協会です.

電話回線におけるデータ通信に関するVシリーズ,データ通信ネットワークに関するX,ISDNのためのI,テレマティック・サービス(ファックス,ビデオテックスなど)に関するT,さらにG,Q,Eなどの多くの勧告が出されています.

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ISO
(International Organization for Standardization:国際標準化機構)

1947年に設立され,科学技術に関する国際規格の制定を目的としています.各国を代表する標準化団体(我国では日本工業標準調査会,米国ではANSI)から構成されています.

ISOではOSIの基本参照モデルに基づいて具体的なプロトコルを定めており,また,JISでもそれに準拠してプロトコルその他の規格化の作業を行っています.

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XMODEM

パソコン通信では最も古典的で最も広くサポートされているファイル転送プロトコルです.最初期のブロック長128バイト/チェック・サム方式のXMODEM(XMODEM-SUM)のほかに,チェックをより精度の高いCRCで行うXMODEM-CRC,ブロック長を1024バイトにしたXMODEM-1k,複数ファイルの送信を可能にしたXMODEM-BATCH,パケット網でも高速のWXMODEM,規約違反をして高速化したFlying-XMODEMなど,多くの種類があります.

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LAN




Keywords:ゲートウェイ,ブリッジ,OSIモデル,リピータ,ブリッジ,HUB,クライアントとサーバ,ブルータ,ルータ,リング型,バス型,スター型,LANアダプタ,ネットワーク・シェル

LANは,Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略で,広く使われている意味としては,数台から数百台の規模で,パソコンやオフコン,ワークステーションを有線,または無線を媒体として接続し,ハード・ディスクやプリンタなどの共有を行うシステム形態をいいます.

LANにおいて主に使用される物理的形態は,Ethernetと呼ばれる規格で統一されており,このEthernet上で,各種のNOS(Network Operating System)が存在した環境で,アプリケーション・ソフトが稼働し,ユーザにLAN独特の各種メリットをもたらします.

このLANを使用するには,
クライアントとサーバの各1台ごとに,LANアダプタと呼ばれるインターフェース・カードと,それを制御するためのドライバ・ソフトが必要です.

また,これらのハードウェア以外の構成機器として,リピータブリッジルータブルータゲートウェイHUBなどが規模によって必要になります.

また,接続形態により,スター型バス型リング型の3種類が存在するほか,アクセス方式により,CSMA/CD方式,トークン・パッシング方式などがあります.
< copyright 1994 今福昌治 > 

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ゲートウェイ

OSIモデルにおいて,すべての層が異なっているシステム間の接続を行う装置です.

WAN(Wide Area Network)と呼ばれる広域ネットワーク・システムなどには不可欠な装置です.ある程度の距離(数十キロ以上)離れたLAN間の接続などにおいて,途中にISDNなどの完全に異なる媒体を経由する場合には,このゲートウェイでプロトコルの変換を行ってデータを送出します.受信側でも同様にゲートウェイで受信したデータを接続されたLANのプロトコルに変換したうえで,そのLAN上にデータを送り出す役割を担います.

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OSIモデル
(OSI参照モデル)

OSI(Open System Interconnection)は,開放型システム間相互接続と呼ばれる,異なったコンピュータおよび,それらにより構築されるシステム間の通信を実現することを目的として,CCITTおよびISOが標準化を行う通信技術上のアーキテクチャです.

IBMが,1970年代に独自アーキテクチャを発表したことを発端に,各コンピュータ・メーカが競って同様なアーキテクチャを発表しましたが,同一メーカのコンピュータによる接続は可能になったものの,異なるメーカ間の接続は考慮されていなかったために,その標準化の必要性から生まれたものです.

OSIモデルは,右記の7層から形成されます.

アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データ・リンク層
物理層

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ブリッジ

ブリッジは,OSIモデルにおけるデータ・リンク層の媒体アクセス制御層以下の異なるプロトコルをもつネットワークを接続する際に使用されます.

データ・リンク層の論理制御リンク層以上のデータに関しては透過的に送出されるので,データの変換などは実施されません.

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リピータ

OSIモデルにおける物理層での信号を増幅し,通信距離を延長するための装置です.

ただし,複数個のリピータにより通信距離を無制限に延ばせるというものではなく,リピータを入れることによって信号は遅延するので,距離は限定されます.

このリピータは,NOSの種類に関係なく使え,主にEthernetまたはトークン・リング用に,プロトコルの種類で分けられます.


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HUB

10Base Tと呼ばれる,より対線を使用したLANシステムで必要となり,各クライアントおよびサーバの間に入り,中継役として介在する装置です.

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クライアントとサーバ

LANにおけるシステム構成の中で,端末装置を「クライアント」,ハード・ディスクやプリンタを接続して各クライアントから共有して作業を実施させるハードウェアを「サーバ」と呼びます.

クライアントには,パソコンやオフコン,ワークステーションなどが使われます.

サーバには,パソコン,オフコン,ワークステーションなどのほかに,サーバとしての機能を重視強化した専用機などを選択し利用するケースが多いのですが,最近構築されるLANシステムの多くは,価格面から,パソコンを利用したサーバが増加しています.

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ルータ

OSIモデルにおける,ネットワーク層に含まれるデータ(送信先アドレス)を監視し,複数接続されたネットワークの中から,送信先の存在するネットワークにデータを送出します(ルーティングを行う).

このルータは,主に中規模以上のLANシステムで,クライアント数が非常に多い場合,通信回線上のトラフィック(混雑度)上昇によるスループット(実質的な通信速度)の低下を防止するために使われます.クライアントをいくつかのグループに分けてネットワーク化し,それらの個々のネットワーク間をルータにより接続したうえで,個々のネットワーク上に流れるデータ量を見かけ上少なくして,トラフィックの低減を図ることができます.

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ブルータ

ブルータは,ブリッジの機能とルータの機能を併せもったハードウェアで,最近ではこの形態の製品が増えています.

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バス型接続方式

一つのケーブルに,いくつものクライアント-サーバが接続される方式で,一つのケーブルを共有して通信を行います.

この方式を利用した代表的なものに,イーサネットがあり,現在では最も普及した接続方式です.

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リング型接続方式

バス型接続方式の両端を結び,環状にケーブルを配置したものを,リング型接続形式と呼びます.

この方式を利用した代表的なものに,トークン・リングがあり,主にIBM系のシステムで利用されています.

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LANアダプタ
(NIC・1247・・1243・・1148・:Network Interface Card)

LANアダプタは,NICあるいはLANカードとも呼ばれています.パソコンの拡張スロットなどに挿入し,LAN上での送受信を担当するハードウェアです.このLANアダプタは,Ethernetの規格に準拠したプロトコル上で,各NOSが使用するデータ・フォーマットに合わせてデータを送受信します.

LANアダプタは,それをコントロールするドライバ・ソフトや,
ネットワーク・シェルと呼ばれるソフトウェアと併せて使用されます.

また,LANアダプタにはインテリジェント・タイプダム・タイプがあります.

なお,LANアダプタは接続される形態の種別(10Base 2/5/T)がありますから,購入時にはその中から合ったものを選択します.

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ネットワーク・シェル(Network Shell)

クライアント上で,LANに接続されたハード・ディスクを使用する際に,まるで自分のクライアントに接続されたハード・ディスクであるかのように見せるためのソフトウェアです.

このネットワーク・シェルは,アプリケーションなどが,LAN上のハード・ディスク(サーバ)に対してリード/ライトなどの処理要求を行った場合に,そのドライブ番号を検出し,LAN上のハード・ディスク(サーバ)に対して処理を行うよう,LANアダプタに対して処理要求を行ったり,サーバからのデータをクライアントで使用するDOSのフォーマットに合わせて,アプリケーションに渡す役割をもっています.

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インテリジェント/ダム・タイプ LANアダプタ

LANアダプタには,そのハードウェア上にCPUを搭載したインテリジェント・タイプと,CPUを搭載しないダム・タイプのカードが存在します.

インテリジェント・タイプはCPUを搭載していますので,送受信したデータの処理において,クライアントおよびサーバ側のCPUの負荷を低減する効果があります.しかし現実的には,クライアントおよびサーバに搭載されたCPUの処理速度が向上しているので,LANアダプタに搭載されたCPUを使用すると,逆に処理速度の低下を招く場合が増えています.

最近市販されているほとんどのLANアダプタはダム・タイプで,価格や処理速度の面で有利なので愛用するユーザが増えています.

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スター型接続方式

スター(星)型に,一点を中心にして,クライアントが接続される形式で,一般的には公衆回線網(電話局と各家庭に存在する電話機)のイメージといえます.

低速な通信速度で少数のクライアントを接続する場合には,簡単で安価なシステム構成になりますが,最近の大容量,高速通信の需要には向かないため,ほとんど姿を消しつつありましたが,10BaseTと呼ばれる,より対線とHUBを組み合わせたシステム構成の登場により,最近,人気を取り戻しつつあります..

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NOS




Keywords:LAN Manager,NetWare,NFS,NOVELL,NetBIOS,Peer to Peer,LANtastic,NetWare Lite

NOSは,Network Operating System(ネットワーク・オペレーティング・システム)の略で,実際にLANを使用する場合,LANに関わる主要な制御を受けもつ部分です.

一般のパソコンなどを使用する場合,DOS(Disk Operating System)が必要なのと同様に,LANを使用する場合には,必要となるソフトウェアといえます.NOSの主な種類として,中規模以上のLANシステムに使用される,
NFS(TCP/IP),NetWareLan Managerなどのほかに,1対1で使用することを主な目的としたPeer to PeerタイプのLANtastic,NetWare Lite(現在NetWarePersonal)などがよく使われています.
< copyright 1994 今福昌治 > 

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LAN Manager
(ラン・マネージャ)

LAN ManagerはMicrosoft社が開発したNOSです.

特に最近では,MS-Windowsとの組み合わせで用いられる場合が増えていますが,NetWareのMS-Windows対応化の流れの中で,停滞気味です.

NetBIOSと呼ばれるLAN関連の制御用APIを搭載しており,アプリケーションからLANにおける各種機能を利用できるよう配慮されているのも特徴ですが,これについてもNetWareでも互換性を保っており,特に優位な特徴とはいえません.

従来OS/2と共に使われていましたが,Windows-NTでも採用されています.

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NFS
(Network File System)

NFSは,UNIXオペレーティング・システムが提供する標準的な通信プロトコルであるTCP/IP上で稼働する,ファイル共有化システムです.

このサン・マイクロシステムズが開発したNFSは,使用されるプロトコルの関係上,UNIX系のシステムで使用されることが多いのですが,パソコンをUNIXマシンの仮想端末として使用する場合も増えています.

NFSで提供されるサーバ上のハード・ディスクも,NetWareなどと同様に,クライアントから見た場合には,ローカルなハード・ディスクと区別なく使用できますが,処理速度やデータの保証度をNetWareと比較した場合かなり劣るため,最近主流のパソコンLANの構築の際には,ほとんど選択されません.

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NetWare
(ネットウェア)

NetWareは,米国NOVELL社が開発したNOSで,米国では最も普及しています.日本では,日本ノベルが日本の環境に適した内容に変更した商品を販売中であり,最新版のNetWare 4.1Jが1995年前半にリリースされました.

このNetWareには以下のような特徴があります.

NetBIOSとの互換性の保証
処理速度(応答速度)の高速性

ディスク/ディレクトリ・キャッシュ機能,ディスク・ヘッドのディスク上における物理的位置から,データ処理の優先順位を決定するエレベータ・シーキング機能により,SASI規格のハード・ディスクなどと比較した場合の高速性で優位に立つ.

セキュリティの信頼度

ネットワーク上に接続されたサーバ・システムにアクセスするには,IDとパスワードが必要になる.NetWareでは,特に通信ケーブル上でのパスワードの盗難を防止するため,暗号化して送信するなどの配慮も行われている.

また,ディレクトリおよびファイルに対しても,8種類のトラスティと呼ばれる権利の設定が,ユーザごと,ファイルごとに可能になっており,同じネットワーク内でも,関係者以外にはそのディレクトリおよびファイルの存在を認識すらさせなくすることができる.

アカウント・システム(課金および,利用制限機能)の充実

サーバ上のハード・ディスクの利用に対して,バイト単位での課金や,利用時間での課金が可能.課金対象となるユーザの選択も自由で,社内ユーザと社外ユーザなどの種別で,利用状況に合わせて利用料金の徴収などができる.

また,週単位の曜日別の中で,利用できる時間帯の設定も,ユーザごとに設定することができる.

データの保証度

NetWareのサポートするサーバ(ディスク・サーバ)は,単にリモートなハード・ディスクとしての機能だけでなく,その記録されたデータが万が一破壊された場合に備えたシステム構築が可能になっている.

このデータを保証する機能は,ミラーリングとデュプレクシングと呼ばれており,前者は一つのハード・ディスク制御ユニットに対して,二つのハード・ディスクを接続して同じデータを書き込むタイプで,後者は,ディスク制御ユニットも二つ用意して,それぞれにハード・ディスクを接続して安全性を向上させたものがある.

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Peer to Peer
(ピア・ツー・ピア)

Peer to Peerは,従来のLANの形態で呼ばれるクライアント-サーバ・モデルとは異なったシステムの構築方法です.

従来のLANの形態は,サーバとして機能が確立(固定)されたハードウェアと,それを利用するクライアントとが完全に区別されてネットワークの構築がなされていましたが,このPeer to Peerタイプは,クライアントとサーバの区別を行わないシステム構築を行う,つまり対等(Peer)型のLANシステムです.

このタイプのメリットとして,システムの構築コストが安価になることが挙げられますが,その反面,クライアント上にサーバ機能が同居するため,処理速度の低下や,メイン・メモリの浪費などが発生する場合があります.

Peer to Peerの形態を提供する主なNOSとして,
LANtasticNetware Liteなどがあり,その他にも,LANアダプタを提供するメーカが独自に開発したNOSがあります.それらには互換性がない場合もありますので,選択には十分な検討が必要です.

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LANtastic
(ランタスティック)

米国アーティソフト社が開発/販売するピア・ツー・ピア型のNOSです.

1993年3月末に発売されたLANtastic 5.0では,NFSのサポート,NetWareとの接続のほかに,ディスク・キャッシュ・オプションに対応しています.

また,MS-Windowsユーザのために,LANtastic for Windowsが用意されており,ボイス機能なども利用できます.

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NetWare Lite

NetWare Liteは,NetWareのピア・ツー・ピア・タイプとして,1992年に登場したNOSです.

日本では,NetWare Lite v1.1Jが,1993年3月末から出荷されています.

v1.1Jからは,MS-Windows上でNetWare Liteの設定を行うためのユーティリティが付加され,GUI環境のもとで操作が可能になっています.

現在は,NetWare Personalという製品に置き換わっています。

NICとセットになった製品もある

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NetBIOS

LAN Managerなどに搭載された,LANにおける各種機能を,上位のアプリケーションに提供するためのAPIです.

日本でも,NetBIOSに対応した各種アプリケーションが市販化されていますが,最近では,NetWareの台頭により,その存在が薄れてきました.

これをさらに高機能化したものに,?アスキーが提唱するInetBIOSがあり,1991年にこれに対応したLANアダプタとアプリケーションをサン電子が市販化を行って以後,国内のLANベンダのほとんどが,これに対応したLANアダプタを提供するようになりました.市場は,NetWare,LAN Manager,InetBIOSなどが,主なLAN環境として,上位アプリケーションのサポート対象となっています.

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コラム OS/2LANサーバ

IBMのOS/2上で運用されるネットワーク・マネージャ、DOS,OS/2,Windows 3.1にそれぞれ対応したリクエスタが用意されています。OS/2をサーバとしてOS同士でのLANを容易に組み立てることができます。

持続するシステムの規模に応じてエントリパッケージとアドバンストパッケージがありCD-ROMで供給されます。



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マルチメディア




 コンピュータを多様なメディアの媒体として利用できるようになり,従来の文字データ,画像データに加えて,動画,音声を統合した新しいコミュニケーションの媒体としてパソコンの利用が期待されています.最近は各社よりこのマルチメディアを扱えるとのふれこみの
マルチメディアパソコンも多数発売されるようになりました.

 CD-ROM,photo−CDなどCDをベースとした媒体,MO,オーディオMDから開発されたデータ用MDなどの大容量の媒体の出現,INS64などの高速ディジタル通信網で大量のデータが利用できるようになるなど,基盤の整備は進んできています.マスコミ,証券界でも今後の期待が大きく喧伝されています.

 画像,動画を扱うだけであれば,VTR,レーザーディスクでも扱っています,しかしコンピュータが扱うことでインタラクティブ性が付加され単に画像と音声データを受け取るだけでなくアクティブに働きかけることができるようになります.このインタラクティブ性を持った画像も扱える面がマルチメディアの最も注目されている点です.初期のマルチメディアの標準化についてはマイクロソフトがウィンドウズでマルチメディアを扱う条件を定めMPCのロゴを決めました.CD−ROMなどはこのロゴのラベルを貼ったものをよく見かけました.大容量データを扱えるCD-ROMの出現がマルチメディアの出現の原動力となっているようです.

 VTRやテレビなどのビデオデータをディジタル化する場合,ディジタル化された動画のデータ量は膨大なのでそのままでは伝送速度,記憶媒体の容量などが対応できません.そのためデータ圧縮技術が開発されています.JPEG,MPEGなどの国際機関,インテルなどによるindeoなどの多くの規格が提案されています.このデータ圧縮技術の標準化に対応して本格的な普及が進むものと思われます.ビデオ・オン・デマンドのテストも開始され,まもなくマルチメディア時代の本格的な到来とはいわれていますが,技術的な問題以外に著作権の問題等の解決すべき問題をまだ多く抱えています.
< copyright 1995 相沢一石 > 

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マルチメディア・パソコン

 標準の構成で,音声入出力,画像,動画の処理ができるように予め,サウンドボード,CD−ROM,マイク,スピーカがセットされたパソコン.95年末から富士通,IBMなどが個人ユーザー向けのパソコンとして20万円以下の価格でCD−ROMドライブを標準で装備し,動画,音声処理,パソコン通信も可能なパソコンを発売し一般家庭におけるマルチメディアのキーステーションを目指しています.

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MPC
(Multimedia Personal Computer)

 パーソナルコンピュータでのマルチメディアのハード,ソフトの対応状況をわかりやすく示すために仕様を定めMPCのロゴで対応状況を示しています.初期のMPC レベル1から93年5月に定められたMPCレベル2になっています.486SX 25MHz以上のCPU,メインメモリ 4Mバイト以上,ハードディスク160Mバイト以上,640×480,6万5536色のディスプレイ表示装置,CD−ROM装置の装備などが必要です.最近のパソコンではこの基準を充分満たしています

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MPEG(Motion Picture Experts Group)

 ディジタルでカラー動画の処理を行う場合,データの圧縮・伸張を高能率に行わなければなりません.この圧縮・伸張を高能率に行える方式の標準化を目的としたISOとIECの合同組織の略称で,この組織で規格化,検討されている圧縮・伸張の方式のことを示します.

 現在利用されている方式はMPEG1と呼ばれ1.5Mビット/秒の転送速度でテレビやVTR並の画質が得られるようになっています.

 パソコンの世界ではReelMagicというMPEG再生ボードを米シグマデザイン(国内:ソフトウェアジャパン)が発売しています.

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ビデオ・オン・デマンド

 次世代のマルチメディアの本命と目され研究されているビデオ画像の配信方法.現在のケーブルテレビなどでは視聴者の要望とは無関係にセンターから一方通行で配信されています.

 ビデオ・オンデマンドでは双方向のケーブルテレビとして運用し,ディジタル動画としてビデオサーバーに保存されている動画を複数の視聴者の要望に応じてそれぞれ異なったタイミングで提供することができます.霞ヶ関のNTTのセンターでデモを見ることができます.

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データ用MD

ソニーの開発した2.5インチの光ディスクをパーソナルコンピュータの外部記録媒体として転用したもの.95年春より5万円前後の価格で発売されました.

このデータフォーマットは再生専用MDデータ,記録用MDデータとこれらの混在したハイブリットMDデータの3種類のデータフォーマットが用意されています.再生専用は光ディスク,記録用では光磁気ディスクを用いています.

 容量140Mバイト,データ転送速度155Kバイト/秒と決して高速ではありません.媒体やドライブが3.5インチのMOに比べ価格が安く利用できることが期待されています.

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PhotoCD

 写真をCDに記録したもので,米イーストマン・コダック社がCDを開発したオランダのフィリップス社と共同で開発しました.再生は専用のフォトCDプレーヤーなどもありますが,パソコンからビューワーソフトを利用して再生する方が一般的です.通常の写真を100枚まで追記方式で記録できます.フイルムを写真店などに持っていってフォトCDを注文すると一週間程度でディスクになった写真を受け取ることができます.

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インターネット




 大学,研究所が参加し構築されたコンピュータネットワークの名称.インターネットの名の特定のコンピュータ,会社があるのでなく,各研究機関,企業等のコンピュータが要素となり網の目のようなネットワークを構成しているその通信網を総称します.このインターネットではEメールと呼ばれる電子メールで全世界の3000万人と呼ばれるユーザとの間でメールの交換が行われます.またインターネットの要素となっている各サーバで提供される多種多様な
WWWGopherなどを利用して情報サービスを利用することができます.  またこのネットワークを通してftpでファイルの交換,TELNETで遠隔地のコンピュータに直接ログインすることもできます.  インターネットに接続しているコンピュータを利用できない一般のユーザーのために,パソコン通信からもインターネットが利用できるようになってきています.パソコン通信の場合は利用できるサービスが限定されますので,個人のパソコンを商業ベースで接続するサービスも始まっています.IP接続によりUUCP,PPPなどの方法でインターネットへ接続できます.
< copyright 1995 相沢一石 > 

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WWW(World Wide Web,W3)

 現在,インターネットで最も注目されている情報サービスで,テキストモードの情報だけでなく,画像,音声も含むマルチメディアの情報のサーバが全世界でネットワークを構成しています.WWWサーバは画像の中の必要とするデータをクリックしていくだけで,世界中のWWWサーバの中から目的の場所へ簡単に移動していくことができます.企業,行政府の広報活動にも広く利用されるようになっています.

このためのビューワとして
MosaicやNetscapeが使われます.

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ftp

 UNIXのシステムで,TCP/IPで接続されたコンピュータ間でファイルの交換を行うためのプロトコール.インターネット上にこのftpでログインできる多くのサーバーがあり,各種の情報,ツールが公開されています.  多くのパソコン通信からもこのftpによるサービスが可能になっています.

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Telnet

TCP/IPで接続された他のコンピュータにログインするためのプロトコルで,そのプロトコルを実現するソフトウェアツールを指す場合も多くあります.商用パソコン通信でも多くの場合Telnetのサービスを行っています.直接相手のコンピュータの端末としてログインするのでID,パスワードが必要となります.

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Mosaic

WWWサーバーの情報を検索するためのGUIインターフェースを持ったソフトウェア.米イリノイ大学のNCSA (National Center for Supercomputing Application)で作成されたフリーソフトウェア.国内では富士通がパソコンユーザ用としてウィンドウズ版などの日本語化を行っています.このMosaicを使用するためには,パソコン通信経由でなくIP接続によりインターネットに接続されていなければなりません.

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IP接続

パソコンをパソコン通信経由でなく,インターネットに直接接続するための方法の一つで,専用線で常時接続する方法と,必要な時に交換回線経由で接続するダイヤルアップ接続があります.専用回線で接続する場合は専用回線の費用もかかり,最低でも数十万円/月の費用がかかります.しかし専用回線ですので多くのユーザがいつでも利用できますので企業の利用が想定されています.ダイヤルアップ接続の場合は必要な時回線を接続するので回線費用も安価になり,インターネットの接続料金も多くのプロバイダでは安価に設定されています.

個人的な利用ではダイヤルアップ接続で低コストでインターネットに接続できます.ダイヤルアップ接続の場合はINS64,またはアナログ交換回線を利用します.最近はアナログ交換回線でも最大28.8Kbpsの通信速度となり必要な通信速度を確保することができます.中にはINS64の高速ディジタル交換回線で64Kbpsに対応するプロバイダもあります.

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プロバイダ

インターネットへの接続サービスを提供する事業者で,正確にはネットワーク・サービス・プロバイダと呼びます.インターネットの話題の広がりにつれて多くの事業者がこのインターネット接続サービスを始めています.参入者の増加に応じて接続コスト下がってきています.また,料金体系もそれぞれの事業者によって異なりますので利用方法と合わせて検討する必要があります.

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PPP

インターネットへダイヤルアップIP接続するためのプロトコル.IBMのOS/2 Warpには標準でこのPPPのためのソフトが用意されています.このIP接続を行うためには
プロバイダと契約する必要があります.

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gopher

インターネット上の情報検索システム.WWWと異なりキャラクターベースで情報検索するシステムです.順次メニューを検索確認しながら各地の公開されているサーバーを調べていきます.必要な情報が見つかるとftpなどでその情報を取り出します.

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Ethernet
イーサネット




Keywords:Ethernet,IEEE,10Base 2,10Base 5,10Base T,802委員会,CSMA/CD

Ethernetは,Xerox,Intel,DECの3社により開発され,現在では
IEEEの制定する正式な世界規格のLANの通信方式です.基本的にはバス型接続方式によるCSMA/CDを採用し,ケーブルの接続形態には10Base2/5/T10Base5,10BaseT)が用いられます.
< copyright 1994 今福昌治 > 

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10Base 2

10Base 2の言葉の意味を分解して説明すると,

10:通信速度 10Mbps

Base:ベース・バンド方式(無変調搬送波による方式)

2:最大のセグメント長(1本のケーブルで敷設可能な距離)200m(実際には185m)

10Base 2は,50Ω系のインピーダンスをもつ同軸ケーブルRG58U相当による配線方法で,10Mbpsの通信速度を保証した規格です.

小規模なLANなどに最適で,LAN関連に必要とするコストは,最も安価になります.

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10Base 5

セグメント長が,500mまで保証されたケーブリングが特徴で,イエロ・ケーブルと呼ばれる直径20mm程度の太めの同軸ケーブルにより敷設を行います.

10Base 5は,このイエロ・ケーブルのほかに,トランシーバと呼ばれる変復調器と,そのトランシーバとマシン本体を接続するトランシーバ・ケーブルが必要となるため,コスト的にはかなり高価になりますが,中規模以上のLANシステムではこの方式が最も普及しています.

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10Base T

10Base Tは,上記二つのケーブリングとは,まったく異なる方式をとっています.

10Base Tの「T」はTwistのTで,より対線と,HUB・124B・・1358・と呼ばれる中継器を用いて,スター接続方式のケーブリングを行います.

配線が簡単(モジュラ・ケーブルによるコンセント式)なため,最近では多く導入されています.

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CSMA/CD

CSMA/CD(Carrier Sence Multiple Access with Collision Detection)は,搬送波感知多重アクセス+衝突検出機能をもった通信方式です.

このCSMA/CDは,バス型接続タイプなどで,複数のクライアント-サーバが,一つの通信回線を共有する場合に,それぞれが送信したいときに送信する方式を取ることを可能にしています.原理的には,送信処理を行う場合,通信回線が空いていることを確認してから送信を開始します.万が一,複数のクライアントから同時にデータが送信された場合はそれを検出し,万が一にも間違ったデータが相手に伝わらないよう,今度はジャミング(妨害)信号を送出し,送信をいったん中断します.送信が衝突した複数のクライアントは,それぞれランダムなタイミングで再送信を試みることにより,複数回の連続した衝突を避け,相手にデータを送信できるようになります.

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IEEE
(アイ・トリプル・イー)

IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)は,米国電気電子技術者協会と呼ばれる,OSIを基本とした,国際標準化を目的とした委員会です.

LANの関係の標準化は,IEEEの中でも,
802委員会と呼ばれる組織が担当し,LANに関する各種規格の世界標準化を行っています.

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802委員会

IEEEの中で,LAN(WANも含む)に関する各種規格の世界標準化を担当する委員会で,1980年2月に第一回会合が行われたことから,この名前が付けられました.

802委員会で制定された各種の規格は,802.1から順次,小数点以下の番号が割り振られており,現在では802.9までがあります.

802委員会による,現在までの主な制定番号と名称は以下のとおりです.

802.1 HILI(ハイレベル・インターフェース)
802.2 LLC(論理リンク)
802.3 CSMA/CD
802.4 トークン・バス
802.5 トークン・リング
802.6 MAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)
802.7 ブロード・バンド(金属系通信回線によるケーブリング)
802.8 光ファイバ(ファイバによる高速通信網のケーブリング)
802.9 IVDLAN(音声・データ統合LAN)

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IEEE 802.3

IEEE 802委員会の制定した規格の中でも,802.3の定めるCSMA/CD通信方式の中で,特にケーブリングに関しては,現在,LANを使用するユーザと最も深い関わりをもつ規格です.

この802.3には,現在主なケーブリング方式として有名な10Base2/5/Tの三つの規格が提唱されており,LANのシステム構築の中で,通信に関わる規格のほとんどがこの中に含まれています..

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