2006年 JARL QRP CLUB コンテスト規約


■ 主催
JARL QRP CLUB
■ 後援
JARL日本アマチュア無線連盟
■ 期間
国際QRPデー(6/17)を含める9日間
2006年6月10日0000〜6月18日2359JST
■ 開催目的
・QRPerに対してQRPでの交信を数多く行う機会を提供する.
・QRPer以外の方にQRP運用を始めるきっかけを提供する.
■ 資格
QRPで参加する全アマチュア個人局
本コンテストにおけるQRPとは,出力5W以下の送信機での運用を指す.またATT,ALC,Power Controlなどで出力を低減したものも認めるが,ケーブルロスは無いものとする.
■ 交信相手局
全アマチュア局
■ 周波数
全アマチュアバンド(ただし,4630KHz は除く)
注)通常コンテストでは使用されないWARCバンドでの運用は,以下の交信方法等の(A)の事項を必ず遵守のこと.
■ 部門
マルチバンド CW,マルチバンド MIX,HF CW,HF MIX,VHF&UP CW,VHF&UP MIX の6 部門.JA以外のDX 参加局に対しては大陸ごとに各部門を制定.
【各部門の定義詳細】
部門  エントリ条件
-----------------------------------------------------------------------
-マルチバンドMIX:1つ以上のバンドを使用して1つ以上のモードによるエントリ
-マルチバンドCW :1つ以上のバンドを使用してCWによるエントリ
-HF MIX    :HFバンドを使用して1つ以上のモードによるエントリ
-HF CW      :HFバンドを使用してCWによるエントリ
-VHF & UP MIX :VHF帯以上のバンドを使用し1つ以上のモードによるエントリ
-VHF & UP CW  :VHF帯以上のバンドを使用してCWによるエントリ
------------------------------------------------------------------------
■ 交信方法等
(A)通常のQSO でレポート交換が完全なものを1交信とする.
ただし,呼び出しに「CQ QRP TEST(電信の場合)」,「CQ QRPクラブコンテスト (電話の場合)」を用いることも可とするが,WARCバンドでは,通常の運用スタイルのみ可とし,コンテストスタイルの運用(CQ TEST呼び出し)は禁止とする.
また,自局のコールサインに/QRP をつけて運用のこと.
(B)同一局との交信はバンド,モードが異なれば有効とする.
(C)自局が常置場所及び国内の複数地点で移動運用を行うことを可とする.
(D)相手局が次の運用状態である場合はそれぞれ異なる局とする.
 (1)常置場所で運用している場合
 (2)その局が移動運用している場合
 移動運用場所が異なれば複数の場合もそれぞれ異なる局とみなす.ただし,異なる移動運用場所であることが確認できた場合に限る.ここでいう移動運用場所の区別は市区町村までを有効とする.
 (3)DXでの移動運用の場合(JD1を含む)
 エンティティ毎に異なる局とみなす.ただし,そのエンティティ内の複数地点での運用は1つの局とみなす.
(E)自局がDXCCに定められるエンティティで運用した場合は,国内での運用とは別の局とみなし,さらに複数のエンティティからの運用も別の局とみなす.ただし,その各エンティティ内の複数地点での運用は1つの局とみなす.
■ コンテストナンバー
RS/T
■ 得点
・通常の交信を1点とする.
・交信方法の(A)を満たし,(B)〜(E)に該当する交信の場合は全て1交信として計上できる.
・同一コールサインの局を同一バンドで計上する場合には,以下のルールに従うものとする.

 交信の状態        得点計上
 A局     B局      A局   B局
-----------------------------------------
 常置場所  常置場所   ○   ○
 常置場所  移動運用   ●   ▲
 移動運用  常置場所   ▲   ●
 移動運用  移動運用   ▲   ▲
-----------------------------------------
 ○:1回のみ計上可能(ログには特に明記不要)
 ●:相手局の移動地が異なれば複数計上可能(ログに相手局の移動地明記が必要)
 ▲:いずれかの移動地が異なれば複数計上可能(ログに自局,相手局両方の移動地明記が必要)
■ マルチ
・次に該当する場合,マルチを2とし,これらのマルチは重畳して計算できる.
 (1)DX(JA以外のエンティティ:JD1を含む)局との交信
 (2)2way QRPの交信
 (3)国際QRPデー特別記念局との交信
 (4)自局が自作リグを使用して行った交信

・自作リグの範囲は,キットも可とするが,基板が完成品であるものは除く.
 また,トランスバータが自作の場合は発振段が自作である場合に限る.
  例:自作リグでDX局と2wayQRP交信を行った場合のマルチは
    2×2×2=8となり,これをログのマルチ欄に記入.
■ ログの記入並びに提出の注意事項
・同一コールサインの局を同一バンドで複数計上する場合,得点の項のルール
  に従い,自局,相手局の移動運用場所が異なることが識別できる情報を備考
  欄に明記すること.
・自局が常置場所及び国内の複数地点で運用を行った場合は1つの局として集
計,提出可とする.
・自局がDXCCで定められるエンティティで運用した場合は,国内での運用とは
別の局とみなし,国内及び国外の複数エンティティでの運用各々を別のサマ
リー,ログとして複数提出可とする.
■ ログ記入例 JH4QPI局が7MHzで常置場所と移動地で運用した場合
7MHz
DATE TIME WORKED SENT RCVD POINT MULT 備考(※)
6/17  0900 JA1AA/QRP 539 539 1 4 2X/HB
    0901 BV9AAC 599 599 1 2 D
    1001 JR6AA 599 599 1
    1003 JA1AB 599 599 1 2 HB
    1031 HL2MTK/QRP 559 559 1 4 D/2X
    1150 VK4CXQ/QRP 439 339 1 8 D/2X/HB
    1200 7L3DNX/QRP 559 559 1 2 2X
6/18  0900 7L3DNX/1/QRP 439 449 1 2 2X/HQ110303
    1400 7L3DNX/1/QRP 549 559 1 2 2X/HQ110304
6/19  0900 7L3DNX/1/QRP 339 439 1 2 2X/HQ110303/MQ31018MITSU
    1100 7L3DNX/QRP 559 549 1 2 2X/MQ31018MITSU
    1500 7L3DNX/QRP 549 549 1 2 2X/MQ31018TAKEBE
合計      12   32
※備考欄明記の記号の意味
2X:2wayQRP D:DX HB:自作 
HQ:相手局移動QTH MQ:自局移動QTH → 上記の例では,JCCNo.,JCGNo.+町村
  名を明記
■ 電力係数
バンド毎にその最大出力により次の係数とする.
5 W以下……1.0
2 W以下……1.6
1 W以下……2.2
500mW以下……3.2
200mW以下……5.0
100mW以下……7.1
10mW以下……22.4
■ 得点の計算方法
・各バンド毎にその得点とマルチの合計を求め,これに電力係数を乗じて
そのバンドの得点とする.
  得点 × マルチの合計 × 電力係数 = そのバンドの合計
・各バンドの得点を合計して,総合得点とする.
  サマリーシート (ログ記入例の場合)
  BAND 得点  マルチ 電力係数 得点合計
  7MHz 12 × 32 × 1.0 = 384.0
■ 注意事項
・サマリーシートの使用設備欄に運用設備(メーカ製の場合は機種名,自作
  機の場合はキットなら名称,完全自作なら終段型式)を明記すること.
・同一バンドにおいて途中で送信電力を変更しても良いが,そのバンドの得
  点計算時の  電力係数はもっとも小さい値を用いること.
・得点を乗ずる交信はログシートの備考欄に内容を記入すること.記入のな
  い場合は認めない.
・2wayQRPとなるのは,相手のコールサインに/QRPがついているか,QSOの中
  で相手がQRP運用であることが確認できたとき.
  (ログには/QRP を記入してください.)
・各局が申請可能な参加部門は1つに限定するものとします.
 (ただし,別エンティティによる複数提出の場合を除く)
■ 失格
・本規約に違反した場合.
■ 書類提出
・JARL制定のログシート・サマリーシート形式に準ずる.
・結果希望者でクラブメンバー以外の参加者は,120円分の切手を同封すること.
・DX局に関しては1 IRC 同封のこと.
・同一バンドの交信が100局以上の時は,重複交信を確認したチェックリスト
  (形式は問わない)を添付のこと.
・テキストファイル型式でe-mail による提出を歓迎します.
■ 締切
  2006年 7月31日(当日消印有効)
■ 提出先
211-0042 神奈川県川崎市中原区下新城3-7-3-504
竹野 巧 7L3DNX
jh4qpi@mbp.nifty.com
■ 表彰
各部門上位局に賞状発行.ただし各部門の参加人数によって表彰対象人数が異なります.
3局以下…1位のみ 6局以内…2位まで
9局以内…3位まで 12局以内…4位まで
15局以内…5位まで 16局以上…6位まで

各部門表彰以外に総合で2WAY-QRP交信最多局を表彰し賞状発行.
また,参加者全員のなかから上位3名に景品進呈.
■ 結果発表
会報,クラブホームページ,雑誌など.e-mail で提出いただいた方には結果をe-mailで送らせていただきます.