私とFT-101の出会いは24歳になる1984年だったと思います.会社の先輩から譲ってもらったFT-101ESでした.すでに生産は終了していましたが,翌年に電信級に合格してすぐにCWフィルタと1.9MHzバンドの水晶を買い,CWを恐る恐るはじめました.その後,2アマに合格してFT-101はしばらく眠りにつくことになりました.
FT-101ESを眠りから呼び覚ましたのは,『FT-101メインテナンスガイド』でした.この本を発刊と同時に購入しました.一方,眠りから覚めたFT-101ESはハイバンドがパワー不足となっていました.それまで,恐くてリグの内部に手を加えることがなかった私が,このガイドを購入したおかげで長いリストアの道を歩むことになりました.
FT-101の取り扱い説明書にしたがっての各部の調整からはじまり,ケミコンをすべて交換,AFユニットのボロボロになったマイカコンデンサをすべて交換しました.
復活したFT-101ESにFT-101Eを加えてJARLの4大コンテストにはこの2台で積極的に参加したものです.フィールドデーコンテスト参加時には,レギュレータユニットのMFC-6030が昇天して周波数がふっ飛んでしまったり,酷使がたたったのか記事にもあったC13(80p 1kV)の容量抜けで中和が取れなくなる,マイクコネクタのRFチョークが割れて変調が掛からなくなるなどしましたが,メンテガイドとローカル局のおかげでなんとか乗りきってきました.
1998年の全市全郡コンテストでは21MHz電信部門で2エリア1位という実績も残せました.
これからも電波が出なくなるまでFT-101を酷使していきたいと思います.