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nVIDIA社新グラフィックチップGeForce256
8月31日,GeForce256(グラフィックチップではなくGPU;Graphics Processing Unit)が発表されました.もとはNV10とうコードネームで呼ばれていた製品です.以下の解説を見ていただくとおわかりになると思いますが,TNTというのはツインテクセルであるのに対して,GeForce 256ではクワドテクセルなのでTNTと呼ぶことはできないのです.
なお,1999年9月1日時点での仕様をここで紹介しておきますが,近く多少変更される可能性もあります.
GeForce256 |
TNT2系 |
メモリ 最大64MB SD DDR SG サポート グアドテクセル256ビット:4ピクセル/回 動作クロック 200MHz PCB 6レイヤー DirectX7 OPENGLなどサポート |
メモリ 最大32MB SD SG サポート ツインテクセル128ビット:2ピクセル/回 動作クロック 150/180MHz PCB 4レイヤー DirectX6 OPENGLなどサポート |
なお,当分の間は使用できるメモリの関係上,64MB版のリリースはなく32MBとなるようです.しかも,SDRAM版が多くなりそうです.
なお,実際の製品入手は,9月末になりそうです.
G400がOPENGLに弱いことを考えると,GeForce256に対する期待はかなり大きなものがあります.シリコングラフィックス社から多くの技術者を呼んで設計したという実力を速くみたいと思います.ただし,差を見るにはDirectX7を使い,重いベンチマークを走らせないといけないということらしいので,普通の使い方でここまで必要かどうかは何ともいえません.
価格との対比も重要です.
台湾状況
この数週間,台湾ではBXチップセットが不足しています.というよりは,ほとんどないといった状況です.入手できるとしても,従来の10倍以上の価格になっているようです.
この状況はZXでも同じです.台湾メーカー各社は,BXからVIA製への移行を行っています.820のリリースが遅れている今,ApolloProPlus,ApolloPro133に頼るしかないのです.
このときApolloProPlus系がBXとピン互換があるのが救いです.しかし,9月にはいるとVIAチップセットすら在庫がなくなるという状態です.
なお,VIAチップセットが入っている段ボール箱には,VIA「Very Innovative Architecture」と書いてありました.VIAとはこういう意味だったのですね.
また,Leadtek社は,AladdinPRO2メインボードをリリースしたようで,ALi社もがんばっているという感じです.
AMRについて
AMRについて読者からの問い合わせがありましたので,簡単に紹介しておきます.
AMRはオーディオ・モデム・ライザーのことで,AMRスロットににはサウンド機能やモデム機能を搭載したカードを取り付けることになります.このJulius Iwamura Hardware PageやTRY!PCでも説明しているので,そちらも参照してください.
ところで,ここが重要なのですが,AMRスロットに取り付けるカードは,必要に応じて選択するのです.つまり,メインボードがすでにサウンド機能を搭載しているなら,モデムライザーカードだけを取り付ければよいわけです.しかし,メインボードにサウンド機能がない場合には,サウンド・モデムライザーカードを取り付けることになります.
現状では,AMRはホイットニメインボードからの搭載です.つまり,メインボード自体がAC97サウンドを搭載しています.つまり,AMRにサウンドカードを取り付けても意味がないのです.一枚のメインボードに2枚のサウンドカードを取り付けているようなものです.そこで,現時点で販売されているカードはモデムライザーカードのみなのです.
Copyright 1999 岩村益典