ShortNews 6/17 ベンチマークテスト雑考


 ソケットAとか815とかいろいろな新製品がリリースされます。ジュリアスのところにも評価用の製品が届きます。しかし、815についていえば、6月15日現在正常に動作しているのはAZZAくらいです。その他の製品は、いろいろな段階でベンチマークまで進みません。
 日本語版Windowsは正常に動作しないが英語版Windowsは動作する。ベンチマークテストを起動すると突然システムがリセットする。BIOSは起動するが、Windowsまでは起動しない。BIOS設定変更をすると起動できない。BIOS設定変更できない。このようにいろいろな状態があります。

 Julius Iwamura Hardware Pageだけではなく、ほかの媒体にもテスト結果が紹介されていますが、これらのテストは、皆さんが購入できるようになった製品、つまり大量生産品であればよいです。しかし、エンジニアサンプルなどでは、ベンチマークを起動し終了し、結果を得るまで、かなり無理をしているはずです。ほかのシステムでOSをインストールしてから、計測対象のメインボードにつないだり、英語版Windowsに変更したり、CD-ROMを認識しないためフロッピーを使ってドライバをインストールしたり、みんな苦労しています。

 Julius Iwamura Hardware Pageでは、ベンチマークテストに時間が必要であっても、テスト中の画面は必ず見とどける、原則的にベンチマークテスト結果の画面ショットを紹介することを基本としているので、テストはかなり大変です。

 要するに、新製品の場合、ベンチマークテストの結果だけではなく、ベンチマークテストを開始するまでの時間など、努力部分に付いても紹介する必要があるのではないか、と感じます。なぜなら、ベンチマークは動いた後の話ですが、そもそも普通に動くのか、苦労してやっと動くのかは、製品の完成度を知る上で非常に重要ですし、また、ベンチマークテスト結果の信頼性、どの程度まで読者の環境下でも同じことが生じるのか、という問題があるからです。
 その意味で、815メインボードの完成度は6月15日現在ではまで低いと感じています。
 

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