信頼性のある通信とは？

　「確実な通信」や「信頼性」という言葉を使いましたが，信頼性とはなんでしょうか？
　確実な通信，信頼性のある通信とは，「送った情報が送り先にきちんと届く」であるといえます．もう少し細かく見てみましょう．
　図2に，信頼性のない通信の例を示しました．（a）は，送ったデータが伝送途中で誤ってしまった例です．配線にノイズが乗ってしまったり，配線の接触不良などでよく起こることです．
　（b）は，送ったデータの順番が入れ替わってしまった例です．データをパケットという固まりにして送るシステムでは，図3のようにパケットによって中継経路が違うことがよくあります．このときに経路の遅延時間が違うと，最終的に順番が変わってしまいます．
　（c）は，送ったデータが重複して届いてしまった例です．中継コンピュータの不調によって起こることがあります．このほかにも，信頼性のない通信の例があるかもしれません．これらすべての信頼性を損ねるパターンをすべてカバーするようなしくみが必要です．

　〔図2〕信頼性のない通信の例

〔図3〕パケットの到達順が変わってしまうしくみ

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