日本ユニシス(株)                      1998年7月設立
BOCC
「eNTバックオフィス
              コンピテンスセンター」

URL http://www.unisys.co.jp/

● 設立の経緯

 7月28日に日本ユニシスは「eNTテクノロジセンター」「eNTバックオフィスコンピテンスセンター」を開設した.BOCCでは東芝に次いで11番目の開設となる.
 この開設に先立って,同社は6月29日に,エンタープライズNTビジネスへの本格的な取り組みを開始するという発表を行った.これは,顧客のWindows NTを核にした情報システム構築を強力に支援するエンタープライズNTビジネスを同社のビジネス基盤の重要な柱と位置付け,本格的な取り組みを発表したものである.
 特にそこでは,来年提供が始まる中/大規模なミッションクリティカルシステムに使われるCMPアーキテクチャーのサーバーを提供するという発表があった.

● BOCCの位置付けと構成


 eNTテクノロジセンターは,米国ユニシスのエンタープライズNTセンターと強いつながりをもち,(1)デモ/ショールームの運営,(2)コンサルテーション,(3)実証/検証,(4)研修/セミナー,(5)アプリケーション構築支援/技術情報提供を柱としてして運営される.
 米国ユニシスはエンタープライズNTセンターで,アプリケーション関連,パフォーマンス,スケーラビリティーなどの実証実験を行っているが,米国マイクロソフト社とマーケティングからサポートまでの包括契約(レドモンド・テクノロジーセンターに直接問題を持ち込むことができるレベル3の契約)によりハイアベイラビリティーなサービスを提供できるような体制になっている.
 BOCCはこのeNTテクノロジセンターの中核になる位置付けであり,マーケティングプログラムである.サポート内容は,(1)BackOffice製品の検証/評価(本社の12階にサーバー,クラスターシステムなどを設置し,ベンチマークテストなどが行える),(2)BackOffice製品によるシステム計画/構築/開発/運用/保守の支援,(3)BackOffice製品に関する最新情報の提供,(4)BackOffice製品関連のデモンストレーション(本社6階のプラザと呼ばれる所),(5)BackOffice製品セミナーなどを柱としている.
 営業が活動する上で後方支援をすることで,企業ユーザーに「安心」を提供するのが大きな目標である.
 eNTテクノロジセンターはWindows NTやBackOffice製品を中核とした大規模システムの構築に必要な経験やスキルを持った技術者,MCSE,MCSDの有資格者など約300名で構成されている.米国ユニシスではこの2年間に2,000名の資格者を育てるという計画があり,日本ユニシスでも現在の3,500名のSEの約10%に資格を取るようプランニングしている.
 米国のエンタープライズNTセンターは約2年前に活動を始めて,日本では投入されていないAquantaシリーズの12 CPUモデルを16台のクラスタリング接続をしているようなシステムで大きなエンタープライズレベルの実証実験なども行っている.

インタビュー;プログラムマーケティング部 ビジネス推進室長 内村 滋夫 氏,
エンタープライズNT推進部長 神谷 是公 氏