日本電気(株)                                           1997年5月設立
BOCC
「バックオフィスセンタ」
URL http://www.express.nec.co.jp/


● 設立の経緯


1997年度の日本のサーバーは約16万台出荷され,資料によればそのうち日本電気は約30%のシェアを占めている.同社は,1994年11月にWindows NT 3.5日本語版が発表され,1995年にExpress5800シリーズを発表した当時からNT関連の技術支援をスタートさせている.その内訳は,エンドユーザー向けが58インフォメーションセンター(ヘルプデスク)で,約600社ある販売会社向けの技術バックアップとC&Cシステムグループという直販部隊の技術支援を約30人体制でサポートしていた.
 昨年マイクロソフトからBOCCの設立の話があり,すでに実質的にはBOCCと同様の内容で活動していたが,1997年5月には約20人でバックオフィスセンター(BOC)をスタートした.BOCにはBOCT(テクニカル)とBOCS(サポート)に分かれ,MCP資格は全員が持っている.

● 新しいサービス-HAサポートサービス


 同部門ではBOCとは別に,1997年12月10日に発表し,1998年4月からHight Avaravirityというサービスを開始した.
 1997年8月に,マイクロソフト社と広範な技術提携を行った.それには,エンタープライズ用途のロバストネスなどの向上,オールインワンタイプ(インターネット,CTI)モデルの開発,マイクロソフト社と共同で技術センターを作り,HAサポートを行うことが含まれている.こちらは有料のユーザーサービスで,ミッションクリティカルな用途の開発時に,トラブル解決をソースコードレベルまで突っ込んだ形で解決を図るのが特徴.
 つまり,BOCは,販売会社や直販部隊のための提案や後方支援をする所が中心だったが,基幹系のアプリケーションの開発や運用では,止まったときのトラブルをいかに早く解決するかというもっとつっこんだサービスが必要だという判断で作られた.
 もともと,同社のExpressサーバーは,オフコンの置き換えのように,情報系より基幹系に使われることが多く,そのため,状況に応じてHAサポートに近いものは行っていた.ここに来て,マイクロソフトときっちりとした内容で契約を行って,エンドユーザーにサービスとして提供できるようになった.
 これによって同社はマイクロソフト社が持っている障害データベースをHAサポートの部員が見ることができる.米国にも同社の技術者は派遣されていて,問題解決に当たるが,修正を行うのは米マイクロソフトである.通常は,サービスパックとして不定期にまとまった形で修正パッチが出されるが,それらに含まれていない修正パッチも,同社の契約ユーザーに対しては,適時適用することができる.

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インタビュー:第二コンピュータ事業本部 ワークステーション・サーバ販売推進本部Expressサーバビジネス推進部 マネージャー 伊藤 正文 氏