Microsoft Monthly News 1999年 1月

 

●1月4日
1月1日付けで組織変更を実施

 マイクロソフト(株)は,1月1日付けで顧客別営業組織とマーケティング部門の再編・統合を図るための大幅な組織変更を行ったことを,本日発表した.この組織変更は,1999年に発売を計画しているWindows 2000,Office 2000などの販売推進のためでもあるとのこと.
 具体的には,個人と中小規模事業所担当の事業部が統合され,マーケティング系の部署およびコンシューマ製品を担当する部署を,まとめて阿多 親市常務取締役が統括することになった.

●1月6日
Windows NT Server導入キャンペーンを1999年6月末日まで実施

 マイクロソフト(株)は,競合製品ユーザーおよび教育機関ユーザーによるWindows NT Server 4.0の導入を支援するキャンペーンを1999年6月30日(水)まで実施することを発表した.
 期間中にマイクロソフトオープンライセンスまたはマイクロソフトセレクトで提供されている競合製品ユーザー向け「Windows NT Server 4.0」優待ライセンス,もしくは教育機関向けマイクロソフトオープンライセンスエデュケーションで提供されている「Windows NT Server 4.0」新規ライセンスを購入すると,Windows 2000 Server(Windows NT Server 4.0の次バージョン)出荷時にWindows 2000 Serverライセンスに無償でアップグレードすることができる.

●1月13日
BackOffice Small Business Server 4.5英語版ベータの配布を米国で開始

 米マイクロソフト社は,小規模オフィス向け統合ビジネスサーバーSBSの最新バージョン4.5の,英語版ベータの配布を1月11日に開始したと発表した.
 このベータ版配布はソリューションプロバイダを対象としたものであり,SBS 4.5の新機能の検証を進めてもらうことを目的としている.
 SBSの主な新機能は以下の通り.
セットアップエンジンの進化
 インストールの手順を柔軟にカスタマイズした上で,自動的にインストールを行うことが可能.
サーバーステータスツール
 サーバーのステータスおよびログレポートを,電子メールやFAXで配信可能.
Small Business Serverインターネット接続ウィザード
 ユーザーがサービスプロバイダ経由でADSL,ケーブルモデム,ISDNなどさまざまな方法を利用し,簡単にインターネットと接続することが可能.
リモート管理ツールの拡張
 NetMeeding 2.1の技術を利用して,SBSの稼動しているサイトを遠隔地から管理可能.
クライアントマシンの接続可能台数が50台まで拡張
 現行のバージョンの接続可能台数は25台.
Office 2000との高度な統合
 現在ベータ版が公開されているOffice 2000にも対応し,高度な統合を実現.
 さらに西暦2000年問題に関する同社の基準にも完全対応している.
 SBS 4.5には,Windows NT Server 4.0(SP4.0),Exchange Server 5.5,SQL Server 7.0,Proxy Server 2.0などの最新版のサーバー製品が含まれる.
 上記についての詳細な技術情報や最新情報はソリューションプロバイダに対しMicrosoft Direct Accessセミナー(無料)で入手できる.詳細は以下のURLを参照のこと.
(http://www.microsoft.com/derectaccess/events/)
※日本国内で行われるセミナーに関する詳細は,http://smb.microsoft.co.jp/msda/を参照のこと.

●1月13日
「Windows 2000 Ready PCsプログラム」を発表

 マイクロソフト(株)は,PCメーカー各社の支援を得て「Windows 2000 Ready PCsプログラム」を本日開始することを発表した.
 同プログラムの内容は,(1)「Windows 2000 Professional」にスムーズに移行するための推奨システム要件,(2)この要件に対応したメーカー各社のPC(Windows 2000 Ready PCと呼ばれる)の情報,(3)Windows 2000 Ready PCであることを示すイメージシンボルなどを,Webサイト(http://www.asia.microsoft.com/japan/windows2000/ready/)などを通じて提供するというもの.
 同プログラムはワールドワイドで展開されており,米国では1998年11月16日に開始されている.

●1月21日
「Microsoft SQL Server 7.0」日本語版を2月26日(金)に発売開始,Enterprise Editionも同時発売

 マイクロソフト(株)は,企業システム向けの最新データベースソフトウェア「Microsoft SQL Server 7.0」日本語版を,2月26日(金)に発売すると発表した.また,より大規模な基幹業務システムに対応するため,32個までのプロセッサ,クラスタリングや3GBを超える拡張メモリをサポートする「Microsoft SQL Server 7.0 Enterprise Edition」日本語版も同時に発売する.
 さらに同日より,SQL Serverの旧バージョンやOracle製品などのほかのデータベース管理システムから最新のSQL Server 7.0に移行可能な優待パッケージを特別価格にて提供するキャンペーンを,6月30日(水)までの期間限定で実施する.
推定小売価格
〔新規〕
・SQL Server 7.0 5CAL付き 255,000円
・SQL Server 7.0 Enterprise Edition 25CAL付き 1,470,000円
〔優待アップグレード〕
・SQL Server 7.0 67,000円(キャンペーン期間以降は102,900円)
〔バージョンアップグレード〕
・SQL Server 7.0 Enterprise Edition 25CAL付き 537,000円

MicrosoftとSAP AGが新規ライセンス契約を締結

 米マイクロソフト社と独SAP AG社は,SQL Server 7.0対応のSAPの統合基幹業務ソフトウェア,R/3の出荷開始を13日に発表した.SAP社は,新たに世界的なライセンス契約に基づき,同社のユーザーにSQL Serverを直接販売することができるようになった.
 すでに米マイクロソフト社を含む5社において,R/3がSQL Server 7.0上で本格稼動しており,また現在,さらに100社以上のSAPユーザー企業がSQL Server 7.0の導入を開始しているとのこと.