アマチュア無線家ならば、一度は電子製品や部品が所狭しと並ぶパーツショップに足を運んだことがあることでしょう。今回は東京秋葉原にある「秋月電子通商」のキットをいかに上手に仕上げるかをテーマにしました。アマチュア無線の楽しみの一つである「手作り」の楽しさを味わってください。
同店で購入できる人気のキットを取り上げています。
●秋月電子ってどんなところ?
秋葉原では異様なほどに人だかりしているのが、秋月電子の店頭です。いったいこのお店にはどんな人気の秘密があるのでしょうか。編集部員が一日店員としてリポートしましたのでお楽しみに。
店頭レジはなんでも相談室の様相
●FMステレオ・トランスミッター(ワイヤレス・マイク)
一度は誰もが通る道、それがワイヤレス・マイクのキットではないでしょうか?
原理も何もわからずに制作して、動作した様子を見て逆に不思議な気分になったことがあります。あのときに感動していれば人生は大きく違ったはずです!!
JJ1GRK高木誠利さんによる最新の回路構成の説明から分かりやすい製作の注意点などを紹介。
●決定版 ニッカド充電・放電器いろいろ
秋月電子で売られているニッカド充電器のキットはたくさんの種類があります。充電器だけでなく放電器のキットもあります。
JS1RSV吉田功さんがたくさんの中から汎用性のある4種類のキットを選び製作しました。そのリポートを紹介します。
キットを組み合わせて作った全自動充電器
●LM-386使用 ミニパワー・アンプ、オシレーター・キット
ちょっと欲張ったキットです。袋の中には基盤やICとICソケット、周辺部品などがまとめて入っていて、ミニパワー・アンプ、低歪率ウイーン・ブリッジ発信器、矩形波発信器の三つのうちいずれか一つが作れるようになっています。
JJ1GRK高木誠利さんが部品購入のコツなどもまじえて詳細にレポート。
測定用発振器の内部配線の様子
●PIC16C71使用 液晶表示周波数カウンター
周波数カウンターも秋月電子のキットの定番的な商品です。昔からいろいろな種類の周波数カウンターが売られてきました。今でも販売しているのは「8桁万能周波数カウンター」と「4・1/2桁液晶表示周波数カウンター」の2種類です。
JS1RSV吉田功さんのレポートでおとどけします。
8桁万能周波数カウンター
●500MHzスペクトラムアナライザー・アダプター・キット
スペアナ・アダプター・キットを作るのに、スペアナがいるんですよ・・・、そんな冗談ともつかないお話が本特集の原点。その原点をつかさどってくれたのがこのキットです。秋月電子のキットの中でも難易度最高ランクに属すると思われる本器にみなさんも挑戦してください。
JJ1GRK高木誠利さんがレポートします。
完成した本キット
●デジボル・キットを使った簡易容量計
先日よりVFOの製作に一生懸命です。といっても、いまはやりのPLLではありません。こんな回路を自作していると47pFとか1000pFなどのコンデンサーの値を測定したいことがたびたびです。既知のLと組み合わせてディップメーターで共振周波数を測定し、計算尺で(電卓ではありません)Cを計算していたあのころのことを懐かしく思い出される人もいらっしゃるかもしれません。Cも測れるというデジタル・テスターや本誌でも紹介されたAutek ResearchのRF Analystそしてキットの容量計も使ってみましたが、どうも何となくもの足りません。そこで筆者なりにこの測定方法を再検討し、実用的な使いやすい計器を作ろうと考え実行したものです。
JA6GW今村桂一郎さんによるリポートです。