ユーザー・レポート

クラニシ アンテナ・アナライザー
 6月号のUHF SWRアナライザーMFJ-219,HF/VHF SWRアナライザーMFJ-259に引き続き,国内の測定器メーカーであるクラニシが発売したアンテナ・アナライザーの紹介です.

八重洲無線 FT-8100
 八重洲無線(株)から発売されたV/UHF帯デュアルバンド・トランシーバーFT-8100は,FT-8000の後継機で,無線機本体と,パネル部分を分離して設置できるセパレートタイプです.  主な機能は,2バンド同時受信,V×V,U×U受信,豊富なスキャン機能,大容量メモリー,9600bpsの高速データ通信などがあります.

AOR社 AR7030受信機
 昨年欧州で発売され大好評を博した英国AOR社製の通信型受信機AR7030がいよいよ日本でもAOR社より発売され,入手可能となりました.この受信機については使い勝手や特性から欧米(特に欧州)ではベタ誉めの論調(Passport to World Band RadioおよびRadio Nederlandが5☆の評価,World Radio TV Handbookがテーブル・トップ部門1996年最優秀受信機に認定)が相次いでいます.そこで早速その本質に迫って見ました.
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AR7030の特徴
 AR7030は英国の受信機設計家John Thorpe氏(Lowe社のHFシリーズの受信機の大半を設計)の設計になるもので,同氏をして「自己最高のでき栄え」(best"JT"design!)と言わしめています.
 その特徴は,
@電界強度の強い欧州の厳しい電波状況に十分対応できる高ダイナミック・レンジの実現
Aコンパクトな筐体に通信型受信機として必要な機能をすべて盛り込んでいる
B徹底的な内部回路の論理化による低コストと高信頼性,音質・音量などの数量化の実現
C従来軽視されがちだった音質や了解度への徹底的なこだわり
D中間周波フィルターの自動測定と中心周波数の自動調整
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AR7030の略仕様
  受信方式:ダブルスーパーヘテロダイン (第一IF 45MHz,第二IF  455kHz) 受信可能周波数: 0-32MHz受信モード: AM,PLL同期検波, SSB,NFM,CW,DATA 表示:バックライト付き24文字2行液 晶ディスプレイ 周波数メモリー: 100チャンネルアンテナ入力: 50/600Ω,ホイ ップアンテナ パスバンド: ±4.2kHzシフト可 能 AF出力: 外部スピーカ(8Ω 2. 2W),ヘッドホン(ステレオ用3. 5mmジャック),録音出力(1kΩ 最大800mV) 音質調整: 高音部 8dB @2kHz(2dBステップ) 低音部 9dB @200Hz(1dBステップ) 電源:15V 0.3-1A 寸法:238×77×191mm 重量:2.2kg 感度:14MHzにてRFプリアンプ・オフ S+N/N 10dB時 SSB 0.58μV AM 1.0μV 選択度:標準フィルター(6/60dB)2.29/4.34kHz 5.54/9.1kHz 6.90/1  1.60kHz ダイナミック・レンジ:12.7MHz  帯域2.2kHz USB 離間周波数100-200kHzにて無相互変調ダイナミックレンジ 105dB 3次インタセプト点 34.5dBmスプリアス: 第一IF −85dB〜−100dB以下 第二IF -10 0dB以下 AGC: AM時 アタック時間8ms ホールドオフ 450/1000ms 遅れ時間 1.15/2.0s 音声特性:AM時 高調波歪 S9に てTHD 1.3%以下,S/N 52dB 安定度: +/-1ppm 10〜40 ℃ 価格:本体\128,000,コリンズ・メカニカル・フィルター各\9,000,クリスタル・フィルターおよび拡張 ボード\4,800,蓄電池\19,800  


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