ユニットで作るトランシーバー製作教室

水晶局発方式 144MHz帯FM受信機の製作(前編)


 一般に,回路設計はややこしくて難しい計算式を駆使して行うもので,とても自分には手の出ないとお考えの方は多いと思います.でもちょっと待ってください.本当にそうなのでしょうか?
 昔,真空管をいじっていた「ラジオ少年」の世代は,中学校や高校生でもちょっと回路に慣れてくるとあちこちの回路から必要な部分を取り出し,それを組み合わせ自分でオリジナル回路を創り出していました.このように回路設計の手法の一つに「組み合わせ法」というものがあるのです.
 この方法は実験を通じて楽しみながら回路が創作できる,実にアマチュア的で楽しいテクニックなのです.
 この連載ではMCシリーズという「回路ユニット」キットを利用していきます.これは小さな単機能回路を一つのユニットとしてまとめたもので,これらを自由に組み合わせることで受信機でも送信機でもトランシーバーでも作ることができます.「組み合わせ法」の入門として実におもしろい教材だと思いませんか?

 



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