HAM RADIO JOURNAL


住環境にやさしい21世紀型(?!)アンテナ
マグネチック・ループ・アンテナの研究


 「HAM Journal」誌にマグネチック・ループ・アンテナの特別企画記事を執筆してから,早くも5年が経とうとしています.当時は,ドイツのChris,DK5CZが製造販売しているAMAシリーズの製品がヨーロッパを中心に普及してきた時期でした.これに触発されて,コンパクト・アンテナとはおよそ縁がないほど恵まれた住宅事情の米国でさえ,AEA Isoloopや,MFJ Super Hi-Q Loopといった,そっくりの製品が販売され始めていました.
私もこれらの製品の愛用者の一人ですが,記事の発表以来多くの方々から,直接QSO,間接E-mailに,さまざまなご意見をいただきました.中には「絶対に実用になるはずがない!」といった,きびしいお言葉を寄せられたOMもいらっしゃいました.
これら”懐疑派”(?)の方々の疑問に一気にお答えするには,とにかく使っていただくのが一番手っ取り早いという気もしますが,それではせっかくのコーナーが書けません.そこで今回は,マグネッチック・ループ・アンテナがなぜこんなにもコンパクトで,しかも実用に耐えるのか?そのからくりをもう一度解き明かしていきたいと思います.理論がかりだとむずかしくなりますので,今回はシミュレーションの結果を食いらフィックをふんだんにご覧いただくとともに,先進のヨーロッパの事例写真も交え,誌上体験を楽しんでいただければと思います.

 
▲ハムフェアではモービルに設置 ▲AMA-10D(DL5SEK)
     

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