50MHzを題材にした
ダイポールアンテナとマッチング回路の研究


アンテナを製作してもSWRが思いどおりに下がらず苦労した経験はありませんか? アンテナを製作して上手に調整するには,アンテナに合ったマッチング回路の選定が不可欠です.本稿では基本的なダイポールアンテナを例にマッチング回路を取りつけて,簡単に製作・調整できる方法を探ってみます.



デジタルRF電流計を使った電波障害対策
〜コモンモード電流を目で確認しながら退治する〜


●電波障害対策は,高周波電流(コモンモード,ノーマルモードを問わず)が流れているであろう所を推測し,そこに各種フィルターを入れて行く作業を電波障害がなくなるまで繰り返します.しかし,この作業がなかなかうまくいかない.ハイパワー局になるとなおさらです.障害の元となる高周波電流がどこを,どれほど流れているかがわからないので,実に根気のいる作業となります.
●JF1DMQ山村OMが本誌前号でデジタルRF電流計を発表されました.動作が非常に安定で,しかも自作は超簡単,キット化のおかげで再現性は限りなく高く値段は安い…とアマチュアにとってありがたいツールです.筆者は,山村OMが実験をされているときにこの電流計の話を聞き,部品を分けてもらって早速作りました.以来,変更検査に向けての電波障害対策やハシゴフィーダーの動作の確認,フロートバランの改良などいろいろと活用してきました.
●今回は,電波障害対策をデジタルRF電流計を使って,定量的に評価してみたいと思います.




コモンモードのブロック電圧計とそれを使った測定例
●自作スモールループアンテナを題材にして●


基本波(送信波)のコモンモード電流を低減あるいは阻止するための対策技術は,スプリアス放射を低減あるいは阻止するための対策技術とあわせて用いられることが多い技術で,インターフェアを防止するための重要な要素の一つです.
送信機などの送信設備において,コモンモード電流を発生させるもっとも大きな源は,アンテナ給電線つまり同軸ケーブルに流れる不平衡電流です.この状態では,送信機は高周波電源としての平衡を維持するために,AC電源ラインやアースラインに高周波電流を流してしまいます.その結果 ,同軸ケーブルにはコモンモード電流が流れるようになります.



パソコンのUSBを利用したCWのためのインターフェース
〜シリアルポートがないノートパソコンでも快適CW運用〜


本誌2002年4月号でパソコンのUSBポートを利用したCWインターフェース「USBIF4CW(USB Interface for CW)」として掲載していただき,その大きな反響に驚かされました.本稿では,このインターフェースをお使いになった方々からの貴重なご意見を反映して,より使いやすくするために再開発したUSBIF4CWをご紹介します.



作って楽しむQRP通 信〈第2回〉
懐かしのRJX-601で遊ぶ


懐かしのRJX-601と25年前に作ったリニアアンプを再生して遊んでみました.いじっているとまるでタイムマシーンに乗って昔の自分に出会えたような気がしました.今回はそんな“バックトゥザフューチャー”体験をご紹介します.



パソコンによる電信送信システム
〜汎用の市販USBスイッチを自作ソフトウェアでコントロール〜


ある日,『トランジスタ技術』(CQ出版社)の広告でタートル工業から販売されている「TUSB-S01SW」という製品を見つけました.USB端子を用いて機械式リレーのON/OFFができるというものです.これはパソコンと組み合わせて電信の送信に使えるはずだ,とアイデアが稲光のごとくひらめきました.筆者はこのTUSB-S01SWと自作ソフトウェアを組み合わせて快適CW環境を整えました.




〜1石レフレックスラジオ〜


夏休みにも,各地でラジオ工作教室が盛んに行われています.そこでの教材はキットであったり,主催者側でパーツを集めたものであったり,それぞれ趣向をこらして開催されています.参加した小中学生の熱心な取り組み,完成したときのイキイキとした喜ぶ姿を見ると,やがて大活躍するアマチュア無線家と,次世代を担う科学者,エンジニアに成長してくれるのではないかと,頼もしい思いがします. 今回は1石ラジオの変わり種「レフレックスラジオ」です.