LA1600を使って初心者向けに簡易化した手に乗る7MHzラジオの試作

電子工作教室用のミツミのICを使った簡易型AMラジオが上手く働きましたので,次はアマチュアバンドが聞こえるものがほしくなりました.できるだけ簡易なものを目指し,多少の高性能より作りやすさ,調整の簡易さ,組み立てやすさを優先し,設計してみました.



コンデンサ1個で効果 のある対策事例
ADSLモデム/AMラジオのインターフェア対策


HFにオンエアしてTVIがないと安心していたら,AMラジオ,ADSLモデムへ障害があると家族からクレームがありました.送信側における不要輻射対策や対象装置側でコモンモード対策を行いましたがまったく改善しなかったので,対象装置自身の混変調などを疑いました.Webで対策例を調べましたが,AMラジオやADSLの基本波妨害対策については,具体的なものが見当たらないので自分で実験してみました.結果としてコンデンサ1個で劇的に改善することもありましたので,事例を紹介します.




同軸ケーブル1本で4本のアンテナを切り替えできる便利な遠隔スイッチシステム
リモート式直下型アンテナ切替器


タワー上の4本のアンテナを1本の同軸ケーブルで切り替えて使用することができるリモート式のアンテナ切替器を製作しました.市販品では米国AMERITRONのRCS-4がほぼ同様の機能を有するようですが,Web上で回路情報が見つからなかったため,手持ちの部品で作ることを考えました.仕様は短波のみですが,WARCバンドを含めて1.9〜28MHzまで9バンド,4本のアンテナに対して1本のケーブルで給電可能になります.同軸ケーブルや配線もスッキリして故障や誤動作もなく良好に動作しています.



アンテナチューナーの同調を送信せず行える確認システム
ノイズブリッジ利用“ノンキャリア”チューンシステム


アンテナチューナーを用いてマッチングを取る際,通 常,10W程度のキャリアを送信する必要があり,過密なバンドでは不要な混信を与えてしまう恐れが少なくありません.また,運用する周波数を変えるたびにこの操作が必要でわずらわしい作業です.そこで,ノイズブリッジ(Noise Bridge)を活用した同調確認システムを紹介します.



7MHz CW QRPトランシーバ

お正月のQSOパーティーで愛媛県からのQRPP-CW信号が,横浜にクリアに入感していました.聞いたところツナ缶に製作したTT2-200mWリグ(TUNA TIN2)とのことで,CWの威力を再認識し,さっそく,7MHz CW専用で400mW QRPトランシーバを製作しました.
特徴のあるものをと思い,安価に入手できるFMフロントエンド用IC,TA7358Pの使用,PICのエレキー組み込み,FLL(Frequency Lock Loop)によるVFO安定化をテーマにしました.



身近になった“パソコンSSTV”システム 高性能画像通 信ソフト
MMSSTVを使ってみよう


SSTV(Slow Scan Television)は,一般的にSSBと同じ3kHzの帯域幅を用いて画像を送受信しています.したがって,リグ上のモードはSSBでOKです.かつては,専用の機器(スキャンコンバータ)を用意して運用されていましたが,現在ではSSTVの専用フリーソフト“MMSSTV”を使うことで,快適かつ簡単にSSTV運用が実現できます.



Ni-MH電池の性能を長期間維持するためのツール
ニッケル水素電池用放電器の制作


ニッケル水素蓄電池(Nickel-Metal Hydride Battery),通称Ni-MH電池を使用した機器用の充電器には,ほとんど放電機能が付いていません.
Ni-MH電池も十分な放電がなされない状態で充電を繰り返すと,メモリー効果により電池の容量が少なくなることがあり,フル充電した電池は,25℃の温度で20日間経過すると,25%が自己放電で失われるといわれています.そこで,充電前に残っている容量を十分放電させる単3形Ni-MH電池用放電器を製作しました.



作って楽しむQRP通 信〈第4回〉
波と戯れるツール SWR計とQRP用アンテナチューナーの製作


電波は文字どおり電磁波という波です.この波と戯れながら電波を遠くに飛ばすのが,我々アマチュア無線家の目的でしょう.まず“電波が出ればよい”から“より遠くに飛ばしたい”となると大事なのはアンテナです.
筆者は何もないところから手作りでアマチュア無線の環境を作ってきましたが,キットのトランシーバを組み立てて14MHz 5Wが出せるようになると,SWR計が欲しくなりました.メーカー製でなくても十分に機能を果たしますし,手元にある材料でも何とか実用になるものが作れます.
今回は簡単にできるSWR計2種とQRPトランシーバにぴったりのアンテナチューナーを紹介します.