手軽に作れて広帯域
垂直偏波バズーカ・アンテナ


2002年の秋にインターフェースを自作し,PSK31モードの運用を始めました.ある日,14MHz帯をワッチしていると,テキサス州ヒューストンの局とJAの局が,垂直アンテナ同士で交信していました.この分なら筆者のQTH(カナダ,オンタリオ州)からでも,垂直アンテナでJAまで届くのではないか,と考えて自作してみようと決心しました.



FVコンバータ(周波数−電圧変換器)による
安定したアナログVFO回路の実験


PLLやDDSのこの時代に,今さらアナログVFOでもありませんが,DDS方式やPLL方式で実際に設計・製作するとなるとなかなか大変です.エンコーダ回路が必要だったり,多重ループにしたりと規模が大きくなります.そのうえエンコーダは高価な部品です.そこでアマチュアが手ごろに製作できて,なおかつ高安定度が得られるVFO回路を考案しました.




キー付き10MHz CW QRPpトランシーバ
自作品コンテスト自由部門「優秀賞第二席」受賞作品


現在まで「CWとQRPp」にこだわり続けた作品を作り,その中で「QRPp」は小型化ということで表現してきました.今回は,「CW」を強くアピールすべく,キーとキーヤの内蔵に挑戦してみました.
ただし,あくまでも移動運用も含めた実際のQSOに使用できる「実戦仕様」を前提条件とし,使いやすさも追求しました.



ディジタルRF電流計と断熱温度上昇試験による
コモン・モード・チョークの挿入効果と損失測定の実験


われわれが電波障害対策やアンテナ製作を目的としてコモン・モード・チョークやフロート・バランの実験をするときには,参考書に書いてある仕様のフェライト・コア,フェライト・バーを使い,その性能については記事やデータ・シートをそのまま信用します.「こう作れば設計どおりのインピーダンスが得られるだろう」あるいは「こう作ればコモン・モード電流を減らすことができるだろう」など,感覚的な評価になりがちです.そこで,少しでも定量的な評価をしようと思い立ちました.