1995年の歴史
 
 
0117=早朝0546,淡路島付近の深さ20kmを震源とするマグニチュード7.2の地震発生.神戸,芦屋,西宮市や淡路島などで家屋の倒壊や火災が相次ぎ,約30万人が避難所生活に.死者,行方不明者5000人を超す. 
0130=米スミソニアン航空宇宙博物館が企画していた「原爆展」が退役軍人や議会の反対で中止に. 
0307=戦後初めて1ドルが90円を突破.4月19日には東京で一時79円台に. 
0320=都内の営団地下鉄で車内に持ち込まれた不審物からサリンが発生.死亡,重軽傷者多数を出す大惨事に. 
0322=行方不明の仮谷清志さんに関する捜査・監禁容疑で,警視庁は東京,山梨など25カ所のオウム真理教関連施設を一斉捜索. 
0330=国松孝次・警察庁長官が自宅前で狙撃され重傷. 
0409=東京都知事に青島幸男氏,大阪府知事に横山ノック氏が当選. 
0423=オウム真理教幹部・村井秀夫氏が右翼を名乗る男に報道陣の目前で刺殺される. 
0516=オウム真理教・麻原彰晃代表,地下鉄サリン事件に関する殺人・同未遂容疑で逮捕される. 
0629=ソウル市でデパートが倒壊.死傷者1000人を超す. 
0710=ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スーチー女史,6年ぶりに自宅軟禁から解放. 
0824=米マイクロソフト社の最新基本ソフト「Windows95」世界25カ国で一斉発売. 
0830= 第2地銀最大手の兵庫銀行と信組最大規模の木津信用組合が破綻処理される. 
0905=フランス,南太平洋ムルロア環礁で地下核実験を強行. 
0908=日銀,公定歩合を0.5%引き下げ0.5%に. 
◆ 
0120=個人局のコールサイン付与状況は,1エリア7N3GXH,2エリアJI2VIV(再割当),3エリアJK3KPQ 
   (再割当),4エリアJM4FNN,5エリアJI5EGE,6エリアJP6FOA,6エリア(沖縄)JS6NBW,7エリアJM7LZM,8エリアJJ8PAB,9エリアJE9TTA,φエリアJIφJYY. 
0201=JARL阪神大震災救援金受付開始.JAIAではJARLと協力してアマチュア無線ハンディ機200台を被災地に緊急輸送. 
0202=製作途中のアマチュア衛星「JAS-2」,日本電気横浜事業場でアマチュア無線関係紙誌の記者に公開. 
0207=JARL会員数18万4945名. 
0331=東京・国立代々木競技場で開催された(社)日本オート・キャンプ協会主催「第26回東京キャンピング&RVショー」にJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)初参加.(?4月2日) 
0331=郵政省によると,携帯・自動車電話機の売り切り制導入,ディジタル方式携帯・自動車電話サービスの開始,携帯・自動車電話の料金値下げなどにより,電気通信業務用無線局の大幅な延びがあり,無線局数がはじめて1000万局を突破,1083万局に. 
0413=東京・巣鴨のJARL事務局,4月13日から6月14日にかけて東京都豊島区巣鴨1-14-5へ移転.         
0511=戦前からのハムでJARL理事として活躍された三田義治氏(ex J1GL,JH1XEO)逝去. 
0525=第3回BV9P Pratas Is.(プラタス島)DXペディションに渡辺美千明氏(JH1KRC),田中純一氏(JH4RHF)参加. 
0525=中央非常通信審議会は「非常通信回線の構築を計り非常通信を実施,また長期にわたる非常通信体制を維持し運用した」とのことでJARLが表彰される. 
0528=青森・弘前市で第37回JARL通常総会“アップル総会”開催.全国から約1500名の会員が参加.特別記念局8J7APLも開局・運用(4月2日?5月28日). 
0530=近畿地方非常通信協議会総会が開催され,支部をあげて非常通信を行い災害復旧に貢献したJARL兵庫県支部(秋田政廣支部長・JA3SHL)表彰される. 
0531=石川・金沢市に「第27回世界電気通信日」記念局8J9ITUを開設・運用.各バンドで約4200局と交信.(?6月21日) 
0601=「電波の日・情報通信月間記念中央式典」で,阪神・淡路大震災に際し,災害救援活動への支援および住民の人心安定に尽力し電気通信行政の推進に協力したことにより,JARL,JAIAおよび無線機提供に協力した各社に感謝状が贈られる. 
0630=郵政省通信総合研究所が昭和7年から行っていたJJD放送(ウルシグラムというコード化された宇宙環境データ放送)停波.7月1日からはデータベース・サービスへ. 
0712=日本赤十字社岡山県支部機動奉仕団(団長:JA4BJL)は阪神・淡路大震災で地震発生後,ただちに連絡のとれない現地に行き,公衆通信に代わり,アマチュア無線による非常通信を行い現地の情報を日赤岡山県支部を通じて全国に送ったと同時に人命救助,救援物資の輸送を行った功績を評価され中国地方非常無線協議会から表彰される. 
0721=郵政省は無線従事者規則の一部を改正する省令案を電波監理審議会に諮問.アマチュア関連としては, 
   ・第1級アマチュア無線技士の国家試験から和文のモールス電信を削除する. 
   ・耳の不自由な人も第1級から第3級までのアマチュア無線技士の資格を取得できることとする. の2点.('96年4月1日施行) 
0721=マルコーニの無線通信実験100周年を記念し,郵政省では関係機関の協力を得て「無線通信発明百周年記念行事実行委員会」を設立,東京・千代田区の逓信総合博物館で“無線通信発明百周年記念展示会”を開催.8月12日には坂田正次氏(無線史家)による「マルコーニの生涯」,原昌三氏(JA1AN・JARL会長)による「黎明期のアマチュア無線」,若井登氏(東海大教授)による「最初の無線通信開発の謎」といった記念講演も行われた.(?8月13日) 
0823=国際アマチュア無線連合(IARU)第3地域(アジア・オセアニア)の年次理事会開催. 
0825=東京・晴海の東京国際貿易センター新館で“'95アマチュア無線フェスティバル”開催.来場者はのべ約5万3000人,272団体が出展.(?27日) 
0929=阪神・淡路大震災を教訓に,大規模災害時に迅速で詳細な情報収集をするため,静岡県警とJARL静岡県支部が「アマチュア無線による災害情報の提供に関する協定」を締結.アマチュア無線局と警察が協定を締結したのは全国初. 
1008=北海道・江別市野幌森林公園で「'95全日本ARDF競技大会」開催.選抜選手70名,それに中華人民共和国選手7名,大韓民国選手8名が参加. 
1014=中国・北京のCatic HotelでCRSA主催のDX Convention開催.約150人参加. 
1018=ハンガリーで開催された「第1回HST(ハイスピード電信)世界選手権大会」で日本選手団は栗本英治選手(JA2CWB)のコールサイン受信プログラムでの第3位など,好成績をおさめる.(?22日) 
1023=ミャンマーの首都ヤンゴンからXZ1Aがデモンストレーション運用.オペレーターはJA1BK,N7NG,N7FUV,OHφXX,OH2BHの5名.(?30日) 
1106=郵政省は,アマチュア無線技士の捜査範囲を拡大することを官報に告示(施行は平成8年4月1日).これによって無線設備の空中線電力がつぎのように2倍に引き上げられる. 
   ・第2級アマ  現100W → 200W 
   ・第3級アマ  現 25W →  50W 
   ・第4級アマ  現 10W →  20W(ただしHFは10W) 
1023=スイス・ジュネーブで世界140カ国から1300人が参加して「1995世界無線通信会議」開催.周波数の分配,衛星の軌道位置,無線局間の干渉の調整方法などを決めている国際無線通信規則の改訂,簡素化などを討議.JARLからは小室圭五事務局長付が日本代表団の一員として参加.(?11月18日) 
1112=静岡・御殿場市板妻地区で「'95FOXテーリングチャンピオンシップ大会」開催.陸上自衛隊第一師団第34普通科連隊が支援. 
----=八重洲無線からスペクトラム・アナライザー搭載の144/430MHz帯モービル用FMデュアルバンダーFT-8500登場. 
----=日本マランツから超小型144/430MHz帯FMデュアルハンディ機C501登場. 
----=CQ誌12月号(No.594),544頁,630円. 
 
 
 
 
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