いろいろご迷惑おかけしてます


 父は,むかしこう言った.

「おまえの人生は綱渡りそのものじゃ!!」


 そして,それに続くことばは小さいころから聞かされ続けたきめ台詞.

「お姉さんらはな〜んの心配もいらんかったのに」


 いやいや,そんなこと言われても,こればっかりはどにもこうにも….だってあたしだってお父さんの子どもだし,こう生まれてしまったものはしかたがないし….

 でも,父にこのことばをはかせるには,きちんとした理由があります.わたしもそれくらいの自覚はあるんです.その第一理由とは?

 試験という試験に落ちまくったことでしょうね.やっぱり.