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ここでは,よく寄せられるCQ RISC評価キット/ARM7に関する質問についてお答えします.
Q1.
パッケージ裏の説明では,ホストとCPUボードの接続に「RS-232-Cのストレートケーブル」と書いてありますが,取扱説明書には「RS-232-Cのクロスインターリンクケーブル」とあります.どちらが正しいのでしょうか?A1.
申し訳ありません.パッケージ裏の説明が間違っています.正しくは「RS-232-Cのクロスインターリンクケーブル」です.
Q2.
ボードにRS-232-Cインターフェースがついているようですが,これを使ったアプリケーションは作成可能でしょうか?A2.
可能です.ただしCOM1ポートはデバッグ専用にホストとの接続で使用します.ユーザー用にはCOM2ポートをお使いください.
Q3.
CD-ROMが2枚付いてくるようですが,開発ツールの関係がいまいちわかりません.コンパイラにgccが,デバッガにWATCHPOINT ARM7/CQ版があるのなら,ARM純正開発ツールは何に使うのでしょうか?A3.
本キットでは,コンパイラにgcc,デバッガにWATCHPOINT ARM7/CQ版を使うことを想定しています.取扱説明書にもこれらのインストール方法しか説明していません.これらのツールに加え,さらにCPUのマニュアルやサンプルプログラムなどを収録したCD-ROMが1枚添付されています.
もう1枚のCD-ROMは,ARM純正開発ツール『ARM Developer Suite V1.1(評価版)』のCD-ROMを,そのまま収録しています.本キット添付のデバッガWATCHPOINT ARM7/CQ版では,このARM純正開発ツールの中のCコンパイラで生成した実行形式のファイルをダウンロードすることも可能です.
ARM純正開発ツールの使い方については,CD-ROMに収録されているドキュメントファイルを参照してください.
Q4.
ARM純正開発ツール『ARM Developer Suite V1.1(評価版)』に入っているデバッガなど統合環境開発ツールは使用できますか?A4.
Q3でも回答したように、本キットではデバッガにWATCHPOINT ARM7/CQ版を使うことを想定しています.CPUボードのフラッシュROMにも、ARM7 ROM MONITORが書き込まれています。よってARM純正開発ツール『ARM Developer Suite V1.1(評価版)』の中で使用できるのはARM純正Cコンパイラだけとお考えください。
ただし、本キットのCPUボードにはJTAGポートを用意しているので、ARM純正開発ツールに対応したJTAGデバッガを用意して接続すれば、ARM純正開発ツールを使用することができます。
Q5.
ROM化をサポートしていますか?A5.
gccには特にROM化に関した制限はありません。コード領域、変数領域などを適切に設定すれば、ROM上で実行可能なプログラムも作成可能です。
ただし、本デバッガはROMモニタ型デバッガを搭載しているので、不用意にフラッシュROMを書き替えると、デバッガが使用できなくなる恐れがあります。以上より、本キットでは、ユーザープログラムをSRAM上にダウンロードして実行する使用形態を推奨しています。
Q6.
CPUの信号を取り出して,外部にデバイスを接続したいのですが,可能ですか? CPUの信号はすべて外部に取り出せますか?
A6.
CPUの信号は,CPUボード写真のちょうど上の部分に、スルーホールが並んでいるのが見えますが,その部分にすべて引き出しています.実際には,CS0やCS1,クロック接続端子など,オンボードのデバイスですでに使用している端子もあるので,完全に自由に使用できるわけではありませんが,拡張用のCS2などは未使用のまま空いているので,これを外部デバイスのチップセレクト端子に接続することで,外部にデバイスを接続することが可能です. なお,接続できるデバイスは,3.3V系デバイスのみです.5V系デバイスを接続する場合はバスバッファが必要です.ご注意ください.
Q7.
デバッガWATCHPOINT ARM7/CQ版では,フラッシュROM空間のメモリ内容をダンプ表示したりすることはできないのでしょうか? またCS2にデバイスを接続したのですが,アドレス0x800000〜0x800FFFまでの4Kバイトしかダンプ表示できません.それ以上のアドレスのダンプ表示などはできないのでしょうか?A7.
申し訳ありませんが,本キット添付のデバッガは評価用ということで,一部機能に制限があります。デバッガ上から操作できるメモリ領域は、SRAM空間と、CS2のアドレス0x800000〜0x800FFFまでの4Kバイト、およびCPU内蔵レジスタ空間のみとなります。
Q8.
ARM純正ICE(MultiICE)を接続したのですが、うまく動きません。どうしてでしょうか?
A8.
本キットのCPUボードは、JTAGデバッガ未接続時の誤作動防止のため、JTAGの各信号を10kΩでプルダウンしています。しかし、MultiICEはJTAGコネクタ3番ピン(TRST-)がオープンコレクタ出力になっていて、Hレベルでは信号をドライブしていないことがわかりました。このためCPUとJTAG通信ができず、デバッガが動作しません。
対策としては、本キットのCPUボードのJTAG端子のTRST-信号を1kΩでプルアップします。具体的には1番ピンと3番ピンを1kΩの抵抗で接続してください。
なお、ソフィアシステムズ社製ICEは、TRST-をHレベルにドライブするので、問題なく動作するそうです。
Q9.
最新版のCPUのデータシートをダウンロードしようとしたのですが、取扱説明書にあったURLではページが開けません。URLが変更になったのでしょうか?
A9.
取扱説明書のURLが古くなってしまったようです。現在は、下記URLからダウンロードできます。
http://www.semicon.panasonic.co.jp/micom/manual_d/index.html
この中の「MN1A7ハードウェア」というのが本キットのCPUに該当します。
Q10.
ダンプウィンドウでRAMの内容を書き換えるとき、アクセスサイズを“ワード”に設定していると正しい値がメモリに書き込まれません。
A10.
モニタROMのバグです。モニタROMのバージョンアップで解消します。
Q11.
未使用のエリア2のアドレス空間にI/Oデバイスを接続しましたが、そのデバイスへ正常にアクセスできません。どのようにすれば外部に接続したデバイスにアクセスできますか?
A11.
CPUボード搭載のPLD内にある、バスバッファの制御回路にバグがあり、エリア2に接続した外部デバイスと正常にアクセスできません。PLDのバージョンアップで解消します。
PLDをバージョンアップしても解決されない場合は、ほかの部分に問題があります。チップセレクト、アドレス、リード/ライト制御線の接続を確認してください。また、CPU側のアクセス速度が速すぎる場合は、ウェイトを挿入しなければならない場合もあります。
なお、デバッガのメモリダンプウィンドウなどから直接アクセスできるアドレス範囲は、エリア2の先頭(アドレス080_0000h)から4Kバイトまでの範囲です。それを越える範囲はデバッガ上からはアクセスすることはできません。
Q12.
このCPUボードではROMを8ビット幅、RAMを16ビット幅で使っているようですが、そうなるとデータバスの上位16ビットは、CPU内蔵のPIO機能でPIOとして使用しても問題ないでしょうか?
A12.
問題ありません。ただし本CPUボードに外部デバイスを接続する場合は、PLDのバージョンアップを行ってください。
Q13.
つい先日、キットを購入したばかりなのですが、これもバージョンアップできるのでしょうか?
A13.
シリアル番号“AR101xxxx”および“AR102xxxx”の製品は古いバージョンです。外部拡張バスを使用してデバイスを外付けする場合はバージョンアップ作業が必要です。
シリアル番号“AR103xxxx”の製品については、“AR1030010”〜“AR1030085”までの製品には、古いバージョンが含まれていることがわかりました。この番号の範囲に含まれるシリアル番号の製品は、バージョンアップの対象となります。それ以外の番号(“AR1030001”〜“AR1030009”までと“AR1030086”以降)は、バージョンアップする必要はありません。
バージョンアップのためには、ユーザー登録を行ってください。登録先の住所にバージョンアップFDを送付いたします。
シリアル番号“AR104xxxx”の製品は、すべて新しいバージョンになっています。バージョンアップする必要はありません。
Q14. New!
キットに添付されているgccで、同じCのソースから、ARM命令とThumb命令でコンパイルしてパフォーマンスを比較したいのですが、gccはThumb命令をサポートしていますか?
A14.
大変申し訳ありません。添付のgccは32ビットARM命令のみ対応しています。16ビットThumb命令のコードを生成したい場合は、ADS評価版をお使いください。