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Windows対応RISCシステム開発パッケージ
CQ RISC評価キット

CqREEKシリーズ Q&Aコーナ(CqREEK/XScale関連)


 ここでは,よく寄せられるCQ RISC評価キット/XScaleに関する質問についてお答えします.

(Last update 2003/5/9) 

Q1.
 私のノートパソコンにはシリアルポートがありません。デバッガとの接続にシリアルかUSBを選択できるとのことですが、はじめて使う場合はシリアルで接続して何らかの環境設定をしてからUSBに切り替える…という内容だと、私の環境では使えないのですが… 切り替えはどうやるのでしょうか?

A1.
 ハードウェア側の設定としては、CPUボード上のディップスイッチでシリアルかUSBかを選択します。ソフトウェア側の設定としては、デバッガを起動するときにCOM1/COM2/USBを選択できます。よってUSBで接続する場合はすぐに切り替えることができるので、COMポートのまったくない環境でもすぐにご使用いただけます。


Q2.
 このCPUボードをPCとUSBで接続し、USBのターゲット機器として動作させたいのですが、そのような使い方は可能ですか?

A2.
 デバッガとの接続にシリアル接続を使用すれば、USBポートはユーザーに開放されます。USBを制御するプログラムを書けば、そのようなことはもちろん可能です。
 なお、本キットを使ったUSBターゲット機器の開発事例については、Interface 2003年8月号で掲載予定です。ご期待ください!


Q3.
 PCに接続するUSBターゲットではなく、USBホストとしては使えないでしょうか?

A3.
 PXA250にUSBホストの機能が内蔵されていないので、本キットのままではUSBホストを実現することはできません。


Q4.
 CPUボードの写真を見ると拡張用のスルーホールが見えます。これは何かのバスでしょうか?

A4.
 PXA250のCPUのピンを配線した、CPUのローカルバスです。ただしデータバス/アドレスバスおよび一部の制御線はバスバッファを経由しています。何らかのバス規格に準拠したバスというわけではありません。
 これを使ってCPUボードの外部にハードウェアを接続することも可能です。


Q5.
 何かOSは付属しているのでしょうか?

A5.
 本キットにはOSは添付しておりません。
 まだ掲載時期は確定していませんが、本キット上でLinuxやITRON系OSを移植中です。完成次第、Interface誌などでご紹介できると思います。ご期待ください。


Q6.
 PXA250は、キャッシュに問題があるという話を聞いたのですが…

A6.
 インテルではキャッシュをライトスルーで使うことを推奨しています。これは仕様です。


Q7.
 XScaleで拡張されたSIMD命令などを使いたいと思います。添付のCコンパイラはXScaleに対応したコードを生成するのでしょうか? またはアセンブラはXScaleで拡張された命令を使えますか?

A7.
 大変申し訳ありません。本キット添付のCコンパイラおよびアセンブラはARMベースのものです。XScaleで拡張された命令には対応しておりません。現在、XScaleで拡張された命令を活用する方法を検討中です。しばらくお待ちください。


Q8.
 仕事で使う予定のプロセッサはARM9系なのですが、完成はもう少し先になるので、それまでこのキットを使ってプログラムを作成しようと思います。XScale上で作成したプログラムはARM9系のCPUで動作しますか?

A8.
 Q7で回答しましたように、本キットにはARM系のコンパイラを添付しています。逆に言えばXScaleで拡張された命令を使わずにプログラムを開発できるので、本キットでプログラムを作成したあと、そのままARM9上で走らせることも可能です。ただしメモリマップやハードウェア依存の部分にはご注意ください。


Q9.
 PXA250とARM9系のCPUとでは、具体的にどのあたりが異なるのでしょうか?

A9.
 PXA250といえばインテル製のCPUしかありませんが、ARMはCPUコアをライセンスしているファブレスメーカーであり、実チップはARMからライセスを受けたチップメーカーが製造しています。よってCPUコア以外の周辺機能に関しては、チップメーカーそれぞれがさまざまな機能を内蔵しているため、ARM9と言っても周辺機能まで含めた互換性はありません。
 メモリマップやその他周辺機能の差異を除いた、CPUアーキテクチャ上の違いを考えると、XScaleはARMアーキテクチャ Version5TE(V5TE)に準拠しています。ARM9系はCPUコアに2系統あり、少し古いVersion4に対応したV4T、DSP演算機能などを内蔵したV5TEがあります。
 とはえ、本キットに添付したCコンパイラは、Version4に対応したコードしか出力しないので、メモリマップや周辺機能などハードウェアに依存した処理がなければ、そのままARM9コアでも動作するはずです。


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