パッケージのインストール方法：Delphi Version 4の場合

本書では、各種のアルゴリズムを容易に理解できるように、カスタムコンポーネントを用いています。これらのコンポーネントは C++Builder/Delphiの標準コンポーネントではなく、筆者が本書用に作成したものです。プログラムを実行しながら本文を読むには、これらをインストールする必要があります。本書では、インストール方法を処理系（C++Builder Version 1.0、 C++Builder Version 3.0、Delphi Version 2.0、並びにDelphi Version 3.X）に分けて説明していますが、Delphi Version 4 （以下、 Delphi 4と略します。）については、執筆時未発売だったため、触れていません。

ここでは、コンポーネントの代りに、同等な機能をもつパッケージをDelphi 4にインストールすることにします。以下に、その方法を説明します。

パッケージファイルのダウンロード

まず、下の絵をクリックして、パッケージファイル DataStructures.bpl（140,800バイト）と DataStructures.dcp（72,587バイト）をダウンロードしてください。

DataStructures.bplをダウンロード

DataStructures.dcpをダウンロード

パッケージのインストール方法

パッケージのインストールは次の順で進めてください。

(1) DataStructures.bplをパスのとおっているフォルダに移動します。例えば、Delphi 4がインストールされているフォルダのサブフォルダBin に移動します。Autoexec.batの内容をみるとわかりますが、Delphi 4をインストールすると、標準では、このBinフォルダにパスがとおっています。

(2) ライブラリパスがとおっているフォルダにDataStructures.dcpを移動します。例えば、DataStructures.dcpをDelphi 4がインストールされているフォルダのサブフォルダLibに移動します。

(3) Delphi 4を起動し、［コンポーネント(C)］メニューの［パッケージのインストール(P)...］サブメニューを選びますと、図1のように［プロジェクト　オプション］ダイアログボックスが表示されます。

図1　Delphi4:［プロジェクト　オプション］ダイアログボックス

(4) ［追加(A)...］ボタンをクリックしますと、図2 のように、［設計時パッケージの追加］ダイアログボックスが表示されます。

図2　Delphi4:［設計時パッケージの追加］ダイアログボックス

(5) DataStructures.bplがあるフォルダに移動し、図2のように、 DataStructures.bplを選択し、［開く］ボタンをクリックします。図3 のようになります。

図3　Delphi4:パッケージライブラリ選択後の
［プロジェクト　オプション］ダイアログボックス

(6) さらに、図4のように、［実行時パッケージを使って構築］をチェックします。

図4　［実行時パッケージを使って構築］をチェック

(7) ［OK］ボタンをクリックしますと、図5のようにコンポーネントパレットに［Data Structures］ページが追加されます。これで、新しいコンポーネントが利用できるようになりました。図5では左から順に、ShowTree、ShowArray、ShowAVLTree 、ShowDistribution 、DSSimulator コンポーネントになっています。

図5　Delphi4:コンポーネントパレットにコンポーネントを追加

これで、インストール完了です。