第5章 BackOffice SBSの運用

 オフィスでネットワークを使用するには,オフィスの人員に合わせてユーザーの追加や削除,アクセス権の設定などを行わなければなりません.本章ではユーザー管理について説明します.

5.1 ユーザーの管理

5.1.1 ユーザーの追加

 ネットワークに新しいユーザーを追加する場合には,以下の3点の設定を行います.

(1) ユーザーの追加
(2) コンピューターの追加
(3) メールアカウントの設定

 ユーザーの追加,コンピューターの追加はBackOffice SBSセットアップ時と同様の操作になります.

 BackOffice SBSでは,誰がどのクライアントコンピューターを利用してサーバーにアクセスするのかを厳密に管理していますので,ユーザーを追加するだけでなく,そのユーザーが使用するコンピューターの追加も行わなければなりません.すでにほかのユーザーが使用しているコンピューターを新規ユーザーも共用する場合や,ユーザーと使用するクライアントの組み合わせが変わる場合,クライアントコンピューターの名称を変更する場合も,新しい組み合わせでコンピューターの追加を行う必要があります.Small Business Serverの管理の「コンピューターの管理」でセットアップ用フロッピーディスクを作成し,クライアントコンピューターでフロッピーディスクのsetup.exeを実行してください.

 ユーザーの追加の具体的な操作については3.4.3を参照してください.

 一方,これまで使用していたクライアントコンピューターがネットワークから外れる場合には,Small Business Serverの管理の「コンピューターの管理」で該当するコンピューターを削除します.

 DREAM★SBSのようなBackOffice SBS専用プロバイダーを使用している場合,個人向けプロバイダーでインターネットに接続している場合には,ユーザーの追加を行えば自動的にメールアカウントも作成・設定されます.しかし,OCNエコノミーなどの専用線を使用してインターネットに接続している場合には,ユーザーの追加を行ってメールアカウントを作成した後,そのメールアカウントに対してインターネットメールアドレスを設定しなければなりません(専用線接続時のみ4.2.9を参照してください).

5.1.2 ユーザーが使用する共有フォルダ

 新しいユーザーを追加するとサーバーのドライブのUsers Shared Foldersフォルダにユーザーのアカウント名で新規共有フォルダが作成されます.たとえば,ユーザーアカウントがtoshihikoの場合,C:\Users Shared Folders\toshihikoが作成されます.このフォルダは自動的に共有設定が行われますので,サーバーのコンピューター名がsbsである場合,ユーザーはクライアントから\\sbs\toshihikoとしてアクセスが可能です.


<以下省略.文章,図版は出版されているものといくぶん異なります.
Copyright 1998 Okazaki Toshihiko>


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