Last Update 2022/03/29

Visual Basic2008で学ぶ物理シミュレーション・プログラムの作成法
改訂新版 Visual Basicでわかる物理

山田 盛夫 著
B5変型判 200ページ+口絵4ページ
CD-ROM付き
定価2,860円(税込)
JAN9784789842990
2008年12月15日発行
[品切れ重版未定2022.3.31] 改訂新版 Visual Basicでわかる物理
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ重版未定となりました.
 本書は高校物理で学ぶさまざまなテーマを中心にとりあげ,そのシミュレーションとグラフィックス表示を行うためのプログラミングを分かりやすく解説したものです.使用しているVisual Basic 2008は,旧VersionのVisual Basic 6.0とは特にグラフィックス関連の命令が大きく異なっています.そこで,本改訂新版作成にあたってはこの観点から改訂前のすべてのプログラムを見直すとともに,さらに範囲を広げてテーマを選定しました.付属のCD-ROMにはこれらの掲載ソース・リストを収録しています.
 なお,本書は,プログラミング入門シリーズの「Visual Basicでわかる物理」(CQ出版社,2003年2月初版発行)の内容を大幅に見直して作られました. 「真空中の放物運動」「2物体の衝突」「2電荷による電界の電気力線や等電位線」「時間的に変化する波動のアニメーション」「水素原子の電子雲モデル」「気体分子運動モデル」などの描画法について,具体的な計算法とともにグラフィックス・プログラミングの紹介を行っています.収録プログラムの教育現場での活用,Visual Basicの基礎的な学習に最適です.

目次

口絵 カラーで見る物理シミュレーション
はじめに
本書の利用上の留意点

第1章 Visual Basic 2008プログラミングの基本
 始める前によく読んでしっかり理解しておこう
 1-1 プロジェクト開発画面
 1-2 Visual Basic 2008プログラミングの方法
 1-3 プログラム(Riki0真空中の放物運動)の解説
 1-4 プロジェクトの保存と実行
 1-5 本書で多用する命令とグラフィックスの基本要素
 1-6 Visual Basic 6.0とVisual Basic 2008の比較
 1-7 VB2008とVB2005の関連

第2章 プログラム基礎編
 高校物理を題材にしてシミュレーション・プログラムを作る
 2-1 正多角形と円周率
 2-2 2次元衝突と運動量保存の法則
  column2-1 ガリレオ・ガリレイの着想
 2-3 自由落下運動の軌跡と力学的エネルギー保存
 2-4 惑星の運動とケプラーの第2法則
 2-5 月ロケットの軌道
 2-6 横波の伝わり方
 2-7 縦波の伝わり方
 2-8 縦波の伝わり方の説明図
 2-9 波の重ね合わせの原理と波の独立性
 2-10 縦波の定常波
 2-11 横波の自由端反射と固定端反射図
 2-12 ドップラー効果
 2-13 気柱の振動(閉管)
  column2-2 簡易気柱共鳴実験器の製作
 2-14 気柱の振動(開管)
 2-15 凸レンズによる実像と虚像
 2-16 単,複スリットによる光の回折・干渉縞
  column2-3 光の回折・干渉縞観測撮影装置
 2-17 正,負異量の2電荷による電界の電気力線
 2-18 正,負等量の2電荷を結ぶ直線上の電位分布
 2-19 正,負等量の2電荷による電界の電気力線と等電位線
 2-20 正の等量の2電荷による電界の電気力線と等電位線
 2-21 方形コイルの電流による磁界
  column2-4 磁石による砂鉄磁界模様の固定法
 2-22 磁界を横切るコイルに生じる誘導起電力
 2-23 ブラウン管オシロスコープの原理
 2-24 原子内電子の定常波モデル

第3章 プログラム応用編
 高校から大学へつなぐ物理のシミュレーション
 3-1 速度に比例する抵抗を受けるときのモンキー・ハンティングの実験(Monkey1)
 3-2 速度の2乗に比例する抵抗を受けるときのモンキー・ハンティングの実験(Monkey2)
  column3-1 斜面を利用したモンキー・ハンティングの実験
 3-3 ばね振り子
 3-4 気体分子運動(気体の混合)
 3-5 2次元ランダム・ウォーク
 3-6 表面波
 3-7 水面波の干渉(3次元動画)
 3-8 密度波の反射
 3-9 正視眼の調節作用
 3-10 近視眼の矯正レンズ
 3-11 単スリットによる光のフレネル回折
 3-12 正の異量の2電荷による電界の電気力線
 3-13 電磁波の電気双極子放射
 3-14 サイクロトロンの原理
 3-15 水素原子の電子雲モデル
  column3-2 水素原子の大きさと定常状態
 3-16 波束と群速度

Appendix Visual Basic 6.0による計測
 音声波と運動の計測と解析
 A-1 音声波の離散フーリエ変換による解析と合成
  columnA-1 計算の補足
 A-2 鉛直落下運動の計測
 A-3 最小2乗法

Supplement Visual Basic 2008プログラミングに関する補足
For 〜 Next文中の変数の宣言について

付属CD-ROMの内容と使い方
参考文献
索引

●本書付属のCD-ROMについてのご注意
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