このプログラムは、ADSP-BF533を搭載する評価基板、EZ-KIT BF533のデモ・プログラムである。 main 関数を実行すると、各種の初期化を行い、 cec::initにより割り込みハンドラを登録した後、 割り込みとDMAを許可してオーディオ信号の送受信を行う。オーディオ信号はSPORT0経由で入力 し、DMAによってメモリ上に格納される。2次元DMAの各行が終わるたびにオーディオ信号受信割り込み が発生し、 cec::ivg9が呼び出される。 cec::ivg9は afw::ISRを呼び出す
afw::ISRは割り込みをクリアし、トリプルバッファの制御を行う。そしてしかるべきデータを DMAの受信バッファから取り出すと、使いやすいよう並べなおしてユーザー定義のコールバック関数 afw::processDataを呼び出す。
afw::processDataは実際に信号処理を行う場所であるが、このアプリケーションはフレームワークで あり、処理の部分は空になっている。ユーザーはこの空の部分を自由に書き直して自身の アプリケーションに変える。 afw::processData は送信したいデータがあるならば出力バッファに格納して呼び出し関数に戻る。
呼び出した関数である afw::ISRは出力データを並べ替えて然るべきDMAバッファに 格納する。