Windowsで行うMeeGoの開発(第1回)
MeeGoアプリ開発モニターに応募いただいた棚森 鶴さんから、第1弾レポートが届きました。
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1.イメージデータのダウンロードとブートUSBの作成
基本的な手順はMeeGoWikiの手順に則って行います。
このページからMeeGoイメージデータは2011/07/06版をダウンロード。
下図の赤枠で囲ったイメージデータを使います。
次に,ブートUSBの作成を行います。
今回はWindowsでブートUSBを作成するので,ライティングソフトをダウンロードします。
このプログラムzip形式のため,ダウンロード後,適当な場所に解凍します。
解凍した中にある実行ファイルを起動すると下のような画面が出ます。
ここで指定するのはDeviceとImage Fileだけです。
Deviceでは,イメージ作成をするUSBドライブの指定を行います。
USBはプログラムを起動する前に差しておきます。ただし,起動後でもDeviceの右側にある更新ボタンを押せばデバイスを認識してくれます。
次に,Image Fileの指定を行います。
Image Fileの部分にあるフォルダのアイコンをクリックし,先ほどダウンロードしたMeeGoイメージデータを選択します。この時,フォルダパスに「かな」もしくは「漢字」が含まれている場合,USB作成が出来ないため,Cドライブ直下やフォルダパスが英数字だけになるようにイメージデータの置き場所を工夫してください。
Image File,Deive共に選択が完了したならば,ウインドウ下にあるWriteボタンを選択してイメージデータの書き込みを行います。
数分程度でイメージデータの書き込みが完了します。
2.インストール
今回のインストール先はONKYOのタブレットPC,WT317ですので,Wikiの手順に沿ってインストールを行いました。
先ほど作成したUSBをタブレットPCに挿入し,起動します。
タブレットを起動すると右上にBBSが出るのでタップします。
以下の画面で,先ほど作成したUSBデバイスを選択します。
インストール作業を行う際,USBキーボードが手元になかった為,今回はタブレット左上にあるオレンジ色の円の部分を使ってデバイスの選択を行いました。
オレンジの円を一回タップでデバイス欄が一つズレ,長押しで選択になっているようです。USBキーボードが手元にあれば,起動前に挿入しておけば使えるようです。
USBからブートが出来ると次のような画面が出ます。
ここではInstallation Onlyを選択します。
選択すると次のような画面が表示されるので,しばらく待ちます。
この画面が表示されたら,画面右下にあるボタンをタップすると,言語設定画面に移行します。
言語設定の次は,インストールパーティションの設定を行います。
ここではインストール方法の選択を行えます。
WT317にはデフォルトでWindows7が入っていますが,必要ではないので「選択したドライブ上のすべてのパーティションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します。」を選択して次へ。
画像はありませんが,ここで警告が出ます。そのまま書き込み作業を行います。
インストールが開始されるので,終わるまでしばらく待ちます。
インストールが完了したら,CLOSEをタップして終了します。
USBメモリを抜き,MeeGoを起動します。
MeeGoを起動してしばらくすると下のような画面が表示されます。
この画面ではロックがかかっているので,スライドバーを上に持ち上げ起動します。

デフォルトで入っているアプリをいくつか確認してみましたが,全体的に動作が重いという印象がありました。
インストールから動作確認までを一通り行いましたが,いくつかの注意点を除けばタブレットPCとブートUSBさえあれば他の外部機器も必要なく,比較的スムーズにインストール作業が行えたと思います。
また,今回USBメディアにはBUFFALOの4GBフラッシュメモリを用いましたが,MeeGoをインストールした後は,パーティションソフトなどで一度パーティションの設定を変更しないと500MB程度しか使えなくなるため,その点も注意をする必要があるように思えます。
つづく
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バックナンバー
第1回 MeeGo Tablet UXでいろいろやってみる(第1回)
第2回 MeeGo Tablet UXでいろいろやってみる(第2回)
はじめてのMeeGo開発日誌 第1回(どんなアプリを作る?)
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