FAQ.02 FM3マイコンの開発環境について(その2)
2012年6月号付属FM3マイコン基板(FAQ)よくある質問 2012年5月30日
Q3. 7月号掲載の、
・第1章 ARP要求/応答&PING要求/応答テスト・プログラム
・第2章 FatFsサンプル・プロジェクト
・Appendix1 純正USBホスト・プロジェクトのgccへの移植
・第6章 FM3マイコン版MP3プレーヤ
・Appendix3 FM3版TOPPERS/ASP
などではgccコンパイラとしてSourcery CodeBench Lite Editionが使われていますが、このコンパイラの具体的なダウンロード方法を教えてください。
A3. 「Sourcery CodeBench Lite Edition」は、Mentor Graphics社が無償で提供しているGNUベースのコンパイラです。もともとはCode Sourcery社から提供されていましたが、同社をMentor Graphics社が買収し、現在に至っています。よって旧名称としてのCode Sourceryという名称も残っています。
ダウンロード方法ですが、まずはMentor Graphics社の下記ページを開いてください。
http://www.mentorg.co.jp/embedded-software/sourcery-tools/sourcery-codebench/editions.html
Sourcery CodeBenchの各エディションについての説明があります。この中から“Lite Edition(無料版)”の「ダウンロード[英語]」を選択します。すると次のページが開きます。
「Supported processors」の中から「ARM processors」を、さらにその中の「Download the EABI Release」を選択してください。
はじめてダウンロードする場合などは、ユーザ情報の入力を求められるので、氏名やメール・アドレスを入力します。
登録完了すると、入力したメール・アドレスに、ダウンロードURLが記述されたメールが届きます。そのURLを開くと、過去にリリースされた各種バージョンが表示されるので、必要なバージョンを選択してください。
例えば「Sourcery G++ Lite 2011.03-42」を選択すると、次のようなページが開くので、「IA32 Windows Installer」をダウンロードしてください。
上の例のように「Sourcery G++ Lite 2011.03-42 for ARM EABI」を選択した場合は、ダウンロード・ファイル名は「arm-2011.03-42-arm-none-eabi.exe」になります。
ダウンロード完了後、このexeファイルを実行してコンパイラをインストールしてください。