筆者はこれまで,本誌2000年3月号で取り上げたAm186CU(AMD)や,2000年6月号で紹介したUSBN9602(ナショナルセミコンダクター)を使ってUSBターゲットシステムを設計してきました.USBN9602は単体のUSBコントローラであり,すでに手元にあるマイコンシステムに手軽にUSBを実装したいときなどに便利なコントローラです.また,Am186CUはUSBコントローラを内蔵した16ビットCPUで,外付けメモリにより1Mバイトもの空間を制御できるので,かなり強力なUSBマイコンシステムを構築することが可能です.
そして今回,メモリもUSBコントローラも内蔵した1チップマイコン系のUSBコントローラとして,EZ-USB AN2100ファミリ(サイプレス:写真1)を使う機会がありました.EZ-USBを使ってみた感想を一言でいうなら,とにかく使いやすいコントローラだということです.
1チップマイコンというとイメージ的にはかなり簡易的なものを想像しますが,これに内蔵されているUSBコントローラは,CPUコアと比較するとオーバスペックではないかとも思えるほど高機能なものです.
メモリ容量や絶対的なCPUの処理能力が要求されない用途であれば,これからはEZ-USBを採用していこうかと筆者は考えています.
〔写真1〕EZ-USB AN2131SC
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(a)アンカーチップスのロゴ付き
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(b)サイプレスのロゴ付き
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Copyright 2001 桑野 雅彦
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