エンジニアが知っておきたい
特集 組み込み向けCプログラミングの基礎
組み込み機器にはキーボード入力や画面出力をもたないものが多く,クロス環境での開発が一般的である.またmain( )関数を実行する前にするべき処理,割り込み処理の割り込みエントリなど,Windowsプログラミングでは意識しなかった 部分への考慮やプログラミングが必要とされる.同じC言語を使っても,そのプログラミングには異なる知識が要求される.
この特集では,Windows環境と組み込み機器でのプログラミングの違いを,プログラミング環境とデバッグ環境という点から解説する.そしてCQ RISC評価キット/ARM7を使って,実際に動作するプログラムを作成,デバッグし,ROM化 するところまでを解説する.
最後に,PC/AT互換機+MS-DOS,PC/AT互換機+Windows,SH-4組み込み機器それぞれのプラットホーム上に 同じハードウェアを接続し,それに対するアプリケーションを作成する.intサイズやエンディアンの違いを考慮しつつ,移植性の高いCプログラムの記述テクニックについて解説する.
第1章 組み込み機器特有の問題やクロス環境開発について
組み込み機器とプログラミング言語 山本繁寿/有末一寿
第2章 フルICEデバッガ/JTAGデバッガ/ROMモニタ型デバッガとは
組み込み機器とデバッグ環境 山本繁寿/有末一寿
Appendix 1 ARM7TDMI MN1A7T0200について 高橋一哲
第3章 環境構築からソース入力,コンパイルまで 実践!
組み込みCプログラミング 山本繁寿
Appendix 2 CQ RISC評価キット/ARM7について 山本繁寿
第4章 コンパイルが通ったのになぜ動かない?/ROMとは?/最適化とは?
デバッグ技法とROM化プログラミング 山本繁寿
Appendix 3 ARM純正コンパイラの使い方 山浦直史
第5章 intサイズ/エンディアン/プラットホームの違いを吸収する
移植性を考慮した組み込みCプログラミング 有末一寿
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